このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

【88クリーンウォーク四国】に参加して

 8月4日東京駅6時36分発、新幹線岡山行きひかり361号に乗る。
屋島駅下車したのは正午頃。屋島登山ケーブル駅(今は廃線となり乗る術はない)の
近くで昼食を摂り、荷物を預けて屋島寺へと向う。
 衰退の屋島を四国観光の目玉として再構築する。行政の意気込みをテレビで見ていたので
期待して登ったのだが、駐車場も閑散として山頂は静まり返ったまま。以前の賑やかさを知
る者には、あまりにも侘しい風景である。境内には遍路の姿も見当たらない。
 日本の歴史を動かした屋島古戦場に、観光客は群がるもの。1200年を経た弘法大師の足跡
には、黙っていても遍路は群がるもの。そのような思い込みが有ったのでは……
離れた人の心を呼び戻すのは至難の業、そのような思いに駆られながら下山。宿泊。

 8月5日早朝、琴電に乗り志度駅下車。アキカンを拾いながら長尾寺を目指す。
途中、蛇の姿を見る。何か良い事あるのだろうか。
長尾寺売店で昼食。今夜の宿は素泊まり、街並みを見物しながら夕食と明日の朝食を調達す
る。

 
  ≪前山班全員集合「ハイ、チーズ」≫         ≪ あれはあっち これはこっちのゴミ分別≫

 8月6日朝5時、まだ深い眠りにある宿を静かに抜け出す。前山地区の【88〜四国】は2日前
倒しで本日実施。集合は午前7時【前山おへんろ交流サロン】である。時間は充分ゆっくり
と歩きながらアキカンを拾う。今年の春もそうであったが、捨てられるアキカンの数は少な
くなっている。
 集合場所には大勢の人が集まっていた。挨拶のあと組み分けがあり、数台の軽トラに分乗。
清掃割り当て場所に数人ずつ下ろされていく。大きなゴミ袋にアキカン、包装紙、ペットボ
トル、電池、何でも拾い集める。担当区域の清掃が終るとゴミは軽トラに積み込み、集合広
場に戻る。それから全員で分別作業である。終了は10時ごろであったような気がする。

 昔、修験者山伏などが開いた道。遍路達も歩いたと言う古道を案内していただいた。
地元の人たちの努力で間もなく復活するで有ろう事を聴き、女体山越えの道と対をなす新し
い道の復活を期待したことでした。
 女体山越えは名前と裏腹、岩肌にしがみ付いて登る男性的な山越え。復活の道はキツイ登
坂を思わせて何処か優しい女性的な山越えを思わせました。結願に到る最後のへんろ道、別
れ難いへんろ道になることでしょう。出来るだけ早いお披露目を待ちましょう。
 志度駅に戻り、電車で牟岐駅に向かう。


 8月7日牟岐町お接待の会の【88〜四国】も1日前倒し。例年と違うのは中学校生の参
加、婦人会の参加も有ったこと。人数が多く路は忽ちに綺麗になったこと。清掃は短い時間
で終了したことでしょうか。やり方によっては海岸も綺麗に出来たのではないかと思ったこ
とでした。

 8月8日本当の【88〜四国】の日、牟岐町の有志数人で日和佐トンネルの上を走るへん、
ろ道【よここ峠】の下草刈をすると言うので連泊してこれに参加。余り役には立たなかった
と思ったが、こんな所にこの様なへんろ道があったのかと、宝物を見つけた思いであった。
残念なのはカメラを持参せず、昔の遍路の峠の ≪想い≫ をお見せできないことである。
 今年で4回の参加、これからも身体の続く限り【88クリーンウォーク四国】には参加した
いものである。

 8月9日夕刻無事帰宅。

CAN

 近況報告 06.12


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