このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

はじめに

 自称、私は糖尿病患者予備軍です。
予備軍であるから饅頭が好きなのか、饅頭が好きだから予備軍になったのか、いまでも理解
に苦しんでいます。(中性脂肪202、血糖210、A1c9.7)
体験入院を勧められているのですが、悩んでいます。『何時でもいいや』の思いと、『あと5年
を生きて、アキカンを拾いたい』の思いが交錯しているからです。

 戦前戦後の境目。食い物を求めて彷徨った少年時代。バナナと饅頭は食の両横綱。だから
糖尿よりも饅頭を追いかけてしまうのでしょうか。
詳しく分析すれば、餡子を包んだものであれば何でもよいことになります。例えばアンパン、
大福、かしわ餅、たい焼き、葬式饅頭を含めたオール饅頭類。但し中身は小豆使用でなけれ
ばなりません。
餡子で包んだおはぎはいけません。餡子を中に包んだおはぎ (少数派でも存在するでしょう
か) なら合格です。

 戦後暫くして明治キャラメルが売り出されました。記憶が正しければキャラメル1個で、
160m前後走れると宣伝していました。 (それとも森永キャラメルだったでしょうか)
広告宣伝ビラを穴の開くほど見詰めても、現物が口に入ることはありませんでした。あの頃
日本中の子供達は 「食」 に飢えていたのです。
今はお金を出せば何でも (饅頭、バナナ) 食べ放題。幸せな時代です。

 それでも、中性脂肪を中立公正に保つ為には、饅頭1個でどの位走らねばならないのか。
饅頭に噛み付くとき、いつも脳裏は素直に喜べないものを感じます。
鶴亀算、連立方程式、得意中の得意でした。この世に70年も生きてきたのに、未だ饅頭キャ
ラメル算、饅頭バナナ連立方程式、の解けないこと残念でなりません

 それでも日に20km〜30km四国を歩くとき、4つ5つなら大丈夫。連立方程式を忘れ、口は夢の
中を歩いているよな気分になるのです。
また四国には、その土地だけでの限定販売、美味しい饅頭があるからです。

   へんろみちを歩きお疲れのとき、目についた饅頭がありましたら1つでも2つでも…7つでも
8つでも、腹と懐の許す限り食べてみて下さい。
間違いなく疲れは取れます。そして四国の素晴らしさ、楽しさ、加えて『遍路』『へんろ』の
真髄を居ながらにして、ご自分の身体に摂り入れることが出来ます。 と思わせ振りなお話し
をしながらも、糖尿病発症には、些かの責任もお取りできかねます。

『あくまでも、自己責任でお願いをいたします』

 皆様の舌に叶うかどうかは判りませんが、この予備軍に喜びを奏でるバイオリンの饅頭を、
四国饅頭漫遊の旅に乗せ、掻き鳴らしたいと考えています。
書き込みは少し遅れます。食べ物だけに写真を添えて、ご紹介をいたします。
鬼に笑われますが来春以降完結まで、ず〜〜〜とお待ち下さい。

 独断と偏見で饅頭、大福を先に書いてしまいました。本当は四国の美しい自然や歴史、名所
旧跡も沢山あります。これらの紹介に全力を注ぎたいとは考えていましたが、矢張り食欲には
勝てませんでした。平等に取り上げていきたいと思っていますので、平にご容赦の程を……

初恋は風花に似たセピア色 に続く


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