このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

保存動輪 C57105

C57105動輪 福島県 JR会津若松駅前に展示(2000年より) TADA様御提供

刻印は第2動輪となっている。
反対側

画像はすべてTADA様御提供 2003年6月撮影


C57105

昭和14年(1939)、川崎車両製(製造番号1080)。戦前は下関に在籍し山陽路で働く。戦後は水戸〜横手〜直江津〜新津と移り、41年9月に関東(佐倉区)へ移った。最後は新小岩区で総武・房総地区で働く。昭和44年(1969)8月20日、都区内発最後の定期蒸気機関車牽引旅客列車221レ(外房線 両国→勝浦)の先頭に立ち多くのファンに見送られた。45年(1970)4月9日同区にて廃車後解体。その後動輪一対が東北新幹線仙台駅構内の駅ビルに設けられた『東北鉄道記念館・ロコモ』に展示されたが、同所の閉鎖により一時行方不明となる。平成12年(2000)に会津若松駅前に設置された動輪に同機の番号があることから、仙台関連の鉄道施設に保管されていたことになるが、仙台にあったものと同じものかは刻印未確認(第○動輪・左右など)のため確定していない。

現在展示されている会津若松は新小岩の105を見送ったファンからすると意外な場所と感じるが、同機は佐倉に赴任する前はわずかではあるが新津区に籍を置いており、磐越西線の運用も受け持っていたこともあり、この会津若松の庫で休んだこともあったであろう。仙台を経ていまの場所に落ち着き、後輩の180号の活躍を見守るこの動輪もこの会津にやっぱり縁があったということである。(105は昭和40年は直江津区在籍だが、新小岩転出直前は新津区にいた。)


仙台に保存時にこの動輪を見かけたむらかわ様より情報をいただきました。
『・・小生が仙台にいたこ頃、現在の駅ビル(エスパル)の屋上駐車場への車用スロープ(新幹線の車窓からも見えるらせん状の坂道)入り口の右脇(現在コンビニが建っている)に、赤錆びたSLの動輪がずっと置いてあり、駐車場を利用するたび気になっていました。ある日徒歩で近づくと、それは紛れも無くC57のボックス動輪で、刻印からC57105のものだったことを覚えています。きちんと保存してある感じではなく、とりあえず地面において忘れられた、という感じで、傾いて放置されていました。短い展示用のレールも動輪脇に転がっておりました。この時の動輪が会津若松駅前のもの同一ではないかと考えられます。
新幹線開業に合わせて現在の駅ビルが建設され、その時に脇に置かれたままになったのではないでしょうか。また、1998年頃出張で訪れた時にはすでに動輪はなくコンビニが建っていた記憶がありますので、この頃には未確認ですが向い側のJR東日本仙台支社にでも移されて保管していたのではないかと思います。 ただ、当時カメラで記録したはずなのですが、数回の引越しで、写真は現在所在不明なのが残念です。』
 ※一部省略させていただきました。貴重な情報ありがとうございます。


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