このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
ヤフオクで見つけたときにはプレミア付き価格であったことにも躊躇せず、即、入札、そして目出度く落札。 相変わらず理性が効きません。 入手後、しばらくはただ眺めて喜んでましたが、トミーテック・鉄コレの名鉄デキ101やワールド工芸の上信デキ1と並べるとかなり貧弱です。 車両加工には専ら疎い私なのですが、フリーランスのまま色替えする程度なら簡単にできるだろうということで化粧直しをやってみることにしました。 この後、ドツボに嵌るとも知らず。 |
まずはお約束通り、オモチャのようなパンタグラフを名鉄デキ101のとき購入して余っていたPS13と交換します。 運転室天井に開いた元のパンタグラフ用取付孔を適当なプラ板で穴埋めし、PS13に付属のランボード部品を運転室天井へ接着しました。 ランボード上面が水平にならず、正面から見ると怒った眉毛のようになってしまいました。 | |
さて、このチビ凸は真ん中の運転室と前後へ延びるボンネットとが別パーツに分かれており、運転室の妻面には腰あたりからボンネットの両脇へ向けて突き出たボッコリがありました。 | |
ボッコリを削り取った後、この削り取ったボッコリの破片を使って運転室の妻面にできた隙間と、ボンネットの両側面に最初から出来ていた(ボッコリに隠されていた)切欠とを塞ぎました。 ということで、この前後のボンネットを繋いでいる橋渡し部分も削り取り、運転室内をカラッポにします。 |
ルーターを使って慎重にモーターカバーを削ってゆきます。
少しモーターがむき出しになり、中の金属部品も傷つけてしましました。
デコライトを削ったことで、ボンネット上へヘッドライト(透明に写っているパーツ)を取り付けます。 普通の・・ というか、まともなモデラーさんなら銀河モデルとかのちゃんとしたパーツを使われるところでしょうね。 しかしそこはナンチャッテな私。 身近なところで素材を探しだして済ませました。 目を付けたのはフロッピィケースのヒンジ用ダボピンです。 |
ところでこのヘッドライトの素材はご覧の通り透明プラスチックです。
ふと思いつき、コンピューターの電源プラグに嵌めてあるサージキラーのLEDにこのヘッドライトパーツの板切れ部分を当ててみると、グラスファイバーよろしく素材中を透過した光がライト用のクボミ内で乱反射して仄かに輝いてます(写真ではもう一つよく分かりませんね 失礼!)。 いよいよ色塗りをしようと思い、眼を細めたり遠ざけたりしつつサイドビューを眺めてみましたが、どうにもズングリムックリが払拭できません。 その原因は下回りにあるのではないかと思いはじめました。 そこで一念発起! スカート(?)まで届くほど無駄に長く出来ている台車枠の前後部を切り取り、スカートの裏に立体感(凸凹感)を出してみることにしました。 いかがでしょうか? これで幾らかスッキリ感が増していませんか? | |
台車枠の前後を切り取ると、今度は足下がスースーしますね。 勝手なもんです。 そこでステップを取り付けて賑やかしを図ることにしました。 ステップに使うパーツはやはり身の回りにあるもので済ませます。 今回はフロッピィに付いているプラスチック製のシャッターから流用しました。 フロッピィの厚さ分だけシャッターがコの字型に折れ曲がっている部分を利用します。 このシャッターに使われている素材は適度な弾性と腰の強さを持ち、それでいて紙切り用の普通の鋏やカッターで簡単に切断できるという優れものです。 細かいパーツを切り出すにはもってこいだと思いますよ。 お試しください。 ステップが付くと今度はスカート正面がチト寂しい感じがしましたので、針金をクネクネとテキトーに曲げて開放梃子を表現してみました。 テキトーな性格がバレバレです。 まあ賑やかしにはなっている、と信じております。さあ、いよいよ塗装へと移ります。 |
窓ガラスを張り付け、PS13を被らせ、KATOカプラーを取り付けて、これにて完成とします。 デカールなどがあれば貼ってみようかなと思っております。 なお、手摺やワイパーなども針金で表現し直すともう少しリアルにできたかも知れませんね。
でも今の私の技量ではこのへんが限界のようです。
なお、KATOのチビ凸ですが、これに実車モデルはあったのでしょうか? 一旦気になり出すと始終、喉の奥の方が痒いというのか尻の座りが悪くなるというのか、人間なにがしかの結論が欲しくなるものです。 いろいろとネットで調べてみますと
鈴木 慶—氏の旧型貨車保存図鑑
の中にそのヒントらしきものを見つけることができました。
それは
ED35
です。 勿論、ED35は4軸なのでEB型のチビ凸とはいきなり車軸配置上の分類を異にするのですが、運転席の窓配置など機関車全体のプロポーションはよく似ているように思います。
尤もそれは、私が運転席のボッコリを削り取ったりヘッドライトをボンネット上へ移植したりしたことで偶然にもED35に似てしまったというのが本当なのかも知れませんが。 ま、勝手な推測であると笑い飛ばしておいてください。
[追記]
容易に予測できたことではありますが、その後、走行させてみて案の定、ウエイト不足が発覚しました。 そこで早速、釣具屋へと走り「板オモリ」なるものを購入(下の左写真ご参照)。 これを運転室の天井裏とボンネット裏側へ貼り付けました(下の右写真ご参照)。
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