このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

今さらのパワーパック
ライン

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【パワーパック】

 いまやパワーパックはPWM(パルス・ワイズ・モジュレーション)方式が当たり前。

 超〜簡単に、且つ暴力的に言い切ってしまえば、パルスの幅を制御することで電圧を変える方式ですね。 PWM方式であれば常時点灯や速度過減速制御も可能となり、そのうえ安くて軽量、小型に製作できる等、良いことずくめ・・なのです。

 ただ、我が家において資産の活用は家訓であり、加えて旧モータ搭載車やDCC機の運転にも使いたいなどの理由があって、トランス搭載の旧型パックをなんとかしようと思います。
父の遺作トランス、セレン、レオスタット・・
 亡父製作のパワーパックです。 当時、模型雑誌の記事を参考に製作したと記憶しています。

 トランス、セレン、レオスタットを用いた電流制御系であり、2A-19Vの出力です。 電流制御系なので常に19Vを発生してしまいます。

 ケーシング表面が多数の錆で荒れ地となり、樹脂製のターミナルも崩壊を始めています。
パック集合 我が家には、他に、オークションで入手した2台のカツミ製KP−41(2.7A-12V)があります。 うち1台は未使用品で、もう1台はジャンク品でした。

 このKP−41はサイリスタによる半波整流(要するにパルス発生)方式であるため、DCC機の運転には不向きです。

 2.7Aの出力は余裕がありますね。 昔の車両があまりに滑らかに走ることに感動。 それが理由で2台目の落札となった次第。

 ジャンク品の方は、前オーナーによって何故かコンデンサが追加され、そのせいで電圧コントロールができない状態になっていました。

新旧のサイリスタ回路基板
 カツミKP−41に使われていたサイリスタで、グリーンの方が元から付いていたサイリスタ、黒い方は新規購入品です。
 別に不具合はなかったのですが、ジャンク品のパワーパックを修理するついでにサイリスタを新調させることにしたのです。 

 でも、さすがに今時、このサイリスタを探し出すのは大変でした。 微妙に品番が違っています。

 用意したケーシング内に、トランスや基板などを並べてレイアウトを考えます。

 出し渋りで小振りのケーシングを選んでしまったので、レイアウトに悩みました。

ケーシング内のレイアウト
ケーシング正面
 スイッチやターミナルなどのレイアウトを決めて、ケーシングに穴加工します。
ケーシング背面
 3つのパワーパックを合成するので、トランスが3コになります。 相当に発熱するのではないかと。

 手元に、デスクトップパソコンの廃棄時に捕獲していた冷却ファンがあったので、この冷却ファンを取り付けることに。

 孔加工に大汗。
冷却ファンの孔

 それから、中身の回路に新しさは全くないので、今回の目玉としてデジタル電圧計を使ってみることにしました。

 運転用の電源からこの電圧計用の駆動電源を取るのは回避することにし、専用電源を付けることにしました。

 デジタル電圧計には、 秋月電子さんのこちらの商品 を選択。

 なお、電流計はコストと取付スペースとの観点で、今回はパス!
冷却ファンの電源

 ← 冷却ファンの電源(12V-700mA)

 電圧計の電源(5V-1A) →

 いずれも秋月電子さんで購入。

電圧計の電源

 ということで、パーツの取り付けと配線が完了。

配線まで完了

 ケーシングを組み立て、完成です。

 以下、写真で。
完成
スペック銘板ボリュウム銘板
背側1背側2
裏側

 トランスの重さでケーシング中央が撓んでしまうので、ゴムパッドを追加しました。 怪我の功名で安定性バッツぐん!

電源ON

 両側のボリュウムがカツミ製KP−41で、中央がトラコン方式によるものです。 いずれも回路的には何一つ新しさはありません。

 カツミ製KP−41では最大12Vを出力し、中央のトラコン方式では最大18Vまで出力します。 取り扱いを間違えそうですが、中央のボリュウムに貼り付ける銘板などが無いので、見栄えは悪いですが却って区別しやすくなってます。

 このパワーパックですが、電源を入れるだけで、すべての電圧計が0.01Vを検出し、表示してしまいます。 電源スイッチは点灯式にしてパイロットランプを兼用。

 ディレクションスイッチをOFFにしておいても、ボリュウムを回すと電圧値が上昇。 お愛嬌、とします。
【2011.6】

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