このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
2014年5月17日のことです。 13年もの長きにわたり、大切に乗ってきた愛車(ニッサン Y34グロリア 2500cc プレミアムエディション)が、無法な若者からのもらい事故で全損に追いやられました。 |
これまで、私だけでなく家族や友人、知人、仕事上のお付き合いの方々など、いろんな人達をいろんなところへ運んでくれました。 子供達の成長に伴うたくさんの節目でも、いつも一緒のときを過ごしてきました。 だから、私や家族にとって特別な車、いえ、家族の一員だったのです。少々おセンチな話になりますが、私の身代わりで満身創痍となった姿のまま、最後のお別れをしたときにはぐっと胸にこみ上げてくるものがありました。 そこで、せめて模型でもよいので形として記憶に留めておこう思い立ったのです。 |
2014年2月の時点での走行距離です。 まだまだ、一杯の思い出を一緒に作るつもりでした。 さらば、愛車 グロリア! 長い間、ありがとう! |
というわけで、ではまずはミニカーを入手するところから始めます。 |
ネット上で探すと、つい先頃までディアゴスティーニから『日本の名車』と題して出版されたシリーズ本の中で、VOL.95に愛車と同型のグロリアが含まれていたことを知りました。 付録として1/43のミニカーがついていました。 ただ、既に市場では絶版となっていましたのでヤフオクでの入手です。 ものすごく安く手に入りました。 |
イクソとか言う香港(?)のメーカーらしいです。 愛車の写真と比べれば明らかですが、このモデルはフロントグリルのタイプが異なります。それに、ヘッドライトが明らかにヘンです。 全体としてのフォルムは悪くないんですけどねー。 これでも一旦はリビングに飾っていましたが、見るたびに愛車との違和感が増してゆき、嫌悪感すら抱くようになりました。そこで、もう一度ネットをうろついてみました。 すると、エポック社(MTECH)から、同じ1/43でY34グロリアが販売されていた、ということが判りました。少なくともヘッドライトはこちらの方が愛車の印象に近いようです。 それに、ボディラインがシャープで、ワイパーやドアハンドル、コーナーリングランプも精巧に作られているように感じました。 |
しかし、こちらのモデルはテールランプがヘンです。 フロントグリルも依然としてタイプが異なり、おまけにタイヤホイールもタイプが異なります。 そこで、2台の良いとこ取りをしようと考えました。 こちらも絶版品なのでヤフオクで入手です。 安! ラッキー!! |
両者、それぞれに一長一短がありますね。 同じ実車をモデル化しても、メーカー(モデル職人)によってこれほど表情に違いが出てくるとは。 |
考えあぐねた結果、エポック社のモデルをベースにすることにしました。 まずはテールランプの交換から始めようと思い、2台とも、車体裏のネジを外して分解しました。このときイクソ製のボディがダイカスト製であるのに対し、エポック社製はボディがなんとプラスチック製であることを初めて知りました。 驚きです。 どうりで、エポック社製はボディがシャープにできている筈です。迷ったのですが、結局はエポック社で行くことに。 |
テールランプの交換作業にはこれといって特筆することはありません。 レンズの外形を若干削りましたが、その他はゴム系のGクリヤで接着して終わりです。 |
次はヘッドライトのレンズ交換を行いますが、ここへ来てまた悩みが出ます。 エポック社のモデルはボンネット前縁の隆起が乏しいために立体感に欠けます。しょうがないので少しだけ小細工をすることにしました。 |
ヘッドライトレンズの上縁は真っ直ぐではなくて途中に窪みがありますが、この窪みが小さいために立体感が表現しきれていないのだと思います。 そこでヤスリを掛けてこの窪みを大きく目立たせてみました。一方、グリルの方も、中央の柱を残してその両脇に四角い孔を開けました。 写真を撮り忘れてしまったのですが、グリル中央の柱は、切り出したプラ板にお菓子の包み紙(銀メッキ)を貼り付け、被せてあります。 これで周囲のメッキ色に馴染ませました。グリルに開けた孔は、黒板で塞いであります。 この黒板は、台所の生ゴミ用アミ袋を台紙に貼り、全体を黒色に塗って作りました。 |
ヘッドライトレンズを削ったぶんだけ、ボディのほうには肉盛りをします。 よく分からない写真で、申し訳。 |
パテとか使えば良かったのですが、Gクリアで大まかな形を作り、瞬間接着剤で固めてからヤスリ掛けをする等と、とんでもない手抜きをしてしまいました。 当然ながら仕上がりは最悪・最低の状態です。 老眼なので、細かいところが見えないから飾っておいても平気かと。削った部分の着色はタミヤのペイントマーカー(銀)をスリスリと。 こちらもいい加減の極み。 |
お次は内装です。 左写真では手前側、右写真では左側が、それぞれエポック社製です。エポック社製は、ボディが軽量なため、内装を金属製(鉛?)にして重量をかせいでいます。 |
ボディとの相性から必然的にエポック社製を使いますが、質感はプラスチック製のイクソに軍配が上がります。 そこで、せめてイクソの内張りを利用させてもらうことに。実車を思い出しながら、内装を塗り分けます。 |
実は、フロントグリルの加工であまりにも手を抜きすぎて、写真に耐えられないほどの劣悪な仕上がりになってしまいました。 そのため、写真の方を改修する、というとんでもない暴挙に出ております。 (^^;) |
こうやって改めて見ると、イクソ製のボディをベースにした方がフォルム的に似たように思います。 どうにもズングリむっくり感は否めません。色塗りした内装はと言えば・・・。 車外からは殆ど判りませんね。 |
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