道南バス

　本社・室蘭市。1945年に胆振地方の事業者を戦時統合で「道南乗合自動車」として、設立したのがルーツ。1952年に現社名に改称している。観光地を抱えるためか、北海道では数少ない国鉄連絡路線を持つため、民営の自動車駅を設置していた。他に国鉄胆振線、富内線の代替運行や1992年にはＪＲ北海道の伊達自動車営業所の路線を譲受して代替運行を開始している。


東町ターミナル（道南バス本社/室蘭東営業所）Higashimachi Tarminal ひがしまちターミナル
■所在地：北海道室蘭市東町3丁目
■発券状況：普通乗車券、高速バス乗車券、バスカード、室蘭市内一日乗車券、定期券。
■設備：売店、待合室、飲料水自販機、トイレ。
　東室蘭駅から東の場所にあるが、歩いていくには少し遠い。ただ、道南バスの大きなターミナルとあって、タクシーも待機するほどである。建物は道南バスの本社・子会社や室蘭東営業所も入っているため、規模が大きい。建物の中は出札窓口のほか、売店もある。待合室にはテレビもあり、バス待ちの乗客に賑わっている。最近では、室蘭の市街地が旧室蘭駅周辺から東室蘭に移っていることも、ターミナルの賑わいに反映しているのだろう。


登別温泉（登別温泉バスターミナル）Noboribetsu-Onsen のぼりべつおんせん [連]
■所在地：北海道登別市登別温泉町
■発券状況：普通乗車券、高速バス乗車券、バスカード、定期券。
■設備：待合室、飲料水自販機、トイレ。
　道内屈指の温泉地、登別温泉にある。その山間にある温泉街の中心にあり、見上げれば高層ホテルが立ち並び、ターミナルの裏手には登別川が流れる場所にある。温泉観光客だけでなく、朝になるとホテル・旅館従業員がバスから降りてくる光景が見られるのは、温泉地ならでは。
　元々は1933年（昭和8年）に廃止された登別温泉軌道の登別温泉駅跡地になる。現在では道南バスのターミナルだが高速バスに限り、中央バスも乗り入れる。今でこそ共同運行だが、現地の地図によると、以前はこの向かいに独自のターミナルを持っていたとのこと。


洞爺湖温泉（洞爺湖温泉駅／洞爺営業所）Toyako-Onsen とうやこおんせん [連]
■所在地：北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉
■発券状況：普通乗車券、高速バス乗車券、バスカード、定期券。
■設備：待合室、飲料水自販機、トイレ。
　洞爺湖畔にある温泉街、洞爺湖温泉の駅。駅名表記にもあるように「駅」を掲げる。北海道では数少ない国鉄との連絡運輸を実施していた名残である。構内には、現在は使われなくなった改札ラッチと発車別改札の名残である改札別の扉が残っている。大きな建物は3階以上が、洞爺湖町立火山科学館となっており、2000年3月に発生した有珠山噴火の資料映像や写真などが展示されている。

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