このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


北陸鉄道

および北陸鉄道グループ各社
(北鉄奥能登バス、北鉄能登バス、北鉄金沢中央バス、ほくてつバス、加賀白山バス、加賀温泉バス)

 石川県内に分散する中小の鉄道会社が、戦時中の交通統合で発足した会社。会社名に「鉄道」の名はあるも、現在鉄道は2路線を残すのみで、発足時における路線のほとんどが廃止となり、バスが主たる事業となっている。自動車駅・ターミナルも廃線後の鉄道駅の跡にある箇所が多いが、温泉観光客の案内や鉄道連絡を目的に設置された箇所もある。



金石(金石ターミナル)Kanaiwa かないわ
■所在地:石川県金沢市金石西3丁目
■発券状況:金額式乗車券(駅名なし)、定期券、アイカ(ICバスカード)。
■施設:待合室、売店、自販機、トイレ。
 ここは1971年に廃止された北陸鉄道金石線の金石駅跡地にある。車庫機能はなく、窓口と待機場だけのターミナルである。金沢駅南側にある中橋からの直線道路、金石往還(金石街道)に沿って線路があった。今は同じ街道を通って来たバスは全てターミナルに廻り込んで停車する。ターミナルには窓口と待合室の他、テナントとして焼き鳥屋(提灯を掲げている)、居酒屋、スナックが入居しており、港町の男達が集うのに相応しいかもしれない。その金石線は港のある大野まで線路が延びていた。


和倉温泉(和倉温泉バスターミナル/和倉温泉センター)Wakura-Onsen わくらおんせん
■所在地:石川県七尾市和倉町
■発売状況:金額式乗車券(駅名なし)、特急バス乗車券(金沢、輪島)、回数券、定期券。
■設備:待合室、売店、自販機、トイレ。
 和倉温泉の中心街にあるターミナル。1953年に建てられたターミナルは、この裏側が乗り場となる。角を丸くした形状、傾斜と雪止めのある屋根、切り出し文字と社章が風格を感じさせる。ここから和倉駅前(和倉温泉駅)・七尾駅へは日中毎時2本で運行されている。本来は北陸鉄道の専用ターミナルだが、実際には温泉街の旅館・ホテルの送迎バスも乗り入れる「複合ターミナル」の様相を見せている。国鉄和倉駅は観光目的で「温泉駅」に改称されたが、こちらのほうが本当の「温泉駅」といえる。


輪島駅前(輪島旅行センター)Wajima-Ekimae わじまえきまえ
■所在地:石川県輪島市河井町
■発売状況:普通乗車券(券売機)、定期券、回数券。
■設備:待合室、トイレ、物産店、カレー店。
 2001年に廃止された輪島駅の跡地に設置された。元々、北陸鉄道の案内所は駅向かいにあり、現在は店舗となっている。駅跡地に道の駅を兼ねた「ふらっと訪夢」として、改築された建物に北鉄案内所を移転、バスターミナルとして営業している。その際、旧駅舎に設置してあった「輪島駅」の看板はこの「ふらっと訪夢」に掲げられている。なお、停留所名・乗車券面は鉄道廃止前と変わらず「輪島駅前」のままである。


富来(富来駅)Togi とぎ [連]
■所在地:石川県羽咋郡志賀町富来地頭町
■発売状況:金額式乗車券(駅名なし)、特急バス乗車券(金沢)、回数券、定期券。
■設備:待合室、自販機、トイレ。
 旧富来町の中心にある。1972年に廃止された、北陸鉄道能登線はここまで建設される計画があったが、資金難から三明が終点となった。一説には北陸鉄道合併前の能登鉄道会社が、富来まで鉄道敷設することの資金集め・株主募集の担保として、「駅」を設置したとも言われる。ただし、国鉄連絡は羽咋 - 三明 - 富来を連絡運輸範囲としており、富来はそのとおり自動車駅であることから「駅」を名乗ったとも言われる。
 北鉄能登バス富来営業所の構内だが、営業所はこの左側向かいにあるため、駅として独立した建物である。室内は現在は窓口と待合室、自販機しかないが、かつて能登観光ブームの際に改築しており、売店や喫茶コーナーなどがあった。現在は使われないその喫茶・売店を窓口の方が「夢の跡だな」と言っておられるのが印象的だった。
 ここから接続する観光名所「ヤセの断崖」は、映画・ドラマ「ゼロの焦点」で有名になった崖地であり、現在でも来訪する人が多い。バスは<志加浦線>赤住経由 高浜ゆきに乗車して「巌門」下車。


能登高浜(高浜案内所)Noto-Takahama のとたかはま [連]
■所在地:石川県羽咋郡志賀町高浜町
■発売状況:金額式乗車券(駅名なし)、特急バス乗車券(金沢)、回数券、定期券。
■設備:待合室、トイレ。
 志賀町の中心となるターミナルで、1972年に廃止された北陸鉄道能登線の能登高浜駅跡地にある。ターミナルと施設は廃止後に建て替えられたが、1999年頃に再改築している。車庫や乗務員配置はなく、純粋に窓口業務のみである。周囲の街並みは駅であったことを示す古い建物が残り、「駅前」の雰囲気が所々に見て取れる。表記が「能登高浜」と「高浜」が一部混在しているが、国鉄連絡がなくなった現在は、「高浜」とだけ表記するようである。

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