このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


十勝バス
 本社・帯広市。帯広市内を中心に十勝支庁管内に路線を展開している。1987年の国鉄広尾線、士幌線の代替運行で知られるが、実際には鉄道両線廃止以前から独自に両線に並行した路線を運行していた。
 その他、硬券乗車券を発行することでも知られており、国鉄時代に一世を風靡した「愛国から幸福ゆき」乗車券をバス乗車券で発行している。
 2006年4月から池田〜陸別において、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の代替運行を担うことになり、既存の足寄線を延長して開業した。それに伴い、陸別と本別はこれまでの鉄道駅を案内所として活用することになり、路線に合わせて乗車券の発売を開始した。


中札内(中札内案内所)Nakasatsunai なかさつない
■所在地:北海道河西郡中札内村大通南3線
■発売状況:定期券、回数券。
■設備:待合室、トイレ。
 中札内村市街地にある。国道沿いにある案内所。バス通り沿いの無人待合所はよくあるが、有人でロータリー型でないのは珍しいのではないか。以前は当所折返し便も設定されていたが、利用者減で現在は帯広〜広尾の便しかない。それでも、乗客が増えると感じるのは中札内からである。帯広まで1時間かかるものの、生活圏に入っているのだろう。なお、旧広尾線の中札内駅跡はここから左手に入ったところにある。


更別(更別案内所)Sarabetsu さらべつ
■所在地:北海道河西郡更別村字更別南二線
■発売状況:定期券、回数券。
■設備:待合室、トイレ。
 更別村市街地にある。国道より市街地に入り、住宅や商店が並ぶその交差点にある。建物自体は更別村商工会と同じ建物で、商工会事務室と窓口は同じフロアだが、業務は商工会に委託している訳ではない。


忠類(忠類案内所)Churui ちゅうるい
■所在地:北海道中川郡幕別町忠類白銀町
■発売状況:定期券、回数券。
■設備:待合室、トイレ。
 2006年2月に幕別町と合併した旧忠類村中心地にある。国道を隔てた対面には旧広尾線・忠類駅があり、現在も廃止当時のままの姿で保存されている。だが、現在の忠類地区の玄関駅はこちらになるだろう。国道沿いにありながら、廻り込んで発着し、殆どのバスがここで時間調整や休憩をしている。待合所の中には窓口のほか、畳敷きで休めるスペースもある。周辺は地区の中心だが、商店は少なく、通過する車ばかりだったのが印象的だった。 駅舎の象の絵は、旧忠類村で発掘されたナウマン象の化石に因んでいる。


大樹コスモール前(大樹案内所)Taiki cosmoal-mae たいきコスモールまえ
■所在地:北海道広尾郡大樹町西本通
■発売状況:普通乗車券(B型硬券:広尾、石坂、忠類、更別、中札内、愛国、帯広)、回数券、定期券。
■発売時間:9時〜12時、13時〜18時、休日休業。
■設備:道の駅コスモール大樹、待合室、トイレ。
 大樹町市街地にある。一時期、旧広尾線・大樹駅を案内所に利用してバスも乗りいれていたが、バスの乗り入れがなくなり、道の駅開業に合わせて案内所も移転した。道の駅の一フロアだが、カウンターにはダッチングマシーンが鎮座しており、きちんと硬券乗車券を発売している。
 なお、時刻表では「大樹西本通」となっているが、広尾からは一つ手前、帯広からは一つ次になるので注意。ここでは大樹町有バスの時刻表も配布している。大樹町が主に国鉄バス帯広自動車営業所 大樹派出所(1984年1月廃止)の路線を代替運行しており、コスモール前から発着している。


広尾(広尾案内所) Hiroo ひろお
■所在地:北海道広尾郡広尾町丸山通北
■発売状況:普通乗車券(B型硬券:新生、野塚、豊似、石坂、大樹、忠類、上更別、更別、中札内、幸福、大正、愛国、帯広)、回数券、定期券。JRバスの発売はない。
■設備:広尾線記念館、待合室、トイレ。
 旧国鉄広尾線・広尾駅。1987年に鉄道駅からバス駅に転用された。「サンタランド広尾」をアピールする広尾町らしく、十勝バスに転用されてから、装飾を施している。また、駅舎内には広尾線記念館があり、往時を偲ばせるほか、最終日に使用された記念スタンプが置いてある。
 国鉄時代は国鉄バスも扱う(自)広尾駅を兼ねていたが、ジェイ・アール北海道バスなった現在では、日に3往復発着するのみの停留所であるが、えりも岬を経て様似へ抜けることができるほか、札幌への高速バス「ひろおサンタ号」が新たに発着することになった。


糠平温泉(糠平営業所) Nukabira ぬかびら
■所在地:北海道河東郡上士幌町字糠平市街
■発売状況:普通乗車券(B型硬券:萩ヶ岡、上士幌、帯広)、回数券、定期券。ノースライナーみくに号乗車券。
■設備:待合室、トイレ。
 糠平湖畔にある温泉街の玄関駅。1987年に廃止された国鉄士幌線の代替バスの終点でもあるが、実際は一つ先の糠平スキー場前まで運行している。国鉄時代、「列車の終点」だった糠平駅は、ここから帯広方400メートル先にあった。現在は士幌線鉄道記念館になっている。士幌線の本当の終点、十勝三股までは1978年から上士幌タクシーにて代替運行されていたが、2003年10月廃止。それ以降は旭川行きの都市間バス「ノースライナーみくに号」が幌加、十勝三股での途中乗降を開始して行くことができるようになった。
 会社の組織上は「営業所」だが車両配置はなく、窓口と待合所、乗務員休憩所だけで純粋のバス駅と言える。しかも、社宅と共用しており、社員の住み込みで営業している。窓口には十勝バスは硬券が常備、「ノースライナーみくに号」は軟券を常備している。
 さて、十勝名物と言えば「豚丼」だが、向かいには豚丼専門店「みはる」があり、網焼きで迫力ある美味しい豚丼が食べられる。店内には糠平周辺の鉄道、バス、温泉街などの懐かしい写真を掲示してあり、そちらも見ていて楽しい。


陸別(陸別案内所) Rikubetsu りくべつ
■所在地:北海道北海道足寄郡陸別町大通
■発売状況:普通乗車券(常備軟券)、回数券、定期券。
■設備:道の駅オーロラタウン93、待合室、トイレ。
 2006年のちほく高原鉄道廃止により、十勝バス案内所を併設した。建物自体は陸別町の道の駅であり、みやげ物や特産物売店の他、宿泊施設もある。それまでの出札口はバス乗車券窓口となっている。係員の話によると硬券乗車券を常備する話があり、ダッチングマシーン(日付刻印機)は撤去していないとのこと。現在は予め補充券に行先および金額印を押した券で対応している。

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