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韓国の鉄道&交通
ニュース

2005.1
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管理人宛メール

本ページでは、韓国SBS(ソウル放送)のニュースで紹介された、韓国の鉄道&公共交通関係ニュースの原稿対訳をお送りします。
本ページは、SBSホームページのニュース原稿を元に私自身が翻訳したものです。意訳を含みますし、誤訳も0にはできません。万一、本ページの情報を利用して利用者の方が何らかの損害を受けた場合も、責任は負いかねますので、あくまで参考情報としてお役立て下さい。また、本ページはSBSソウル放送と一切関係ありません。
「ソース&動画」をクリックすると、SBSホームページにジャンプし、ニュースの原文(韓国語)をご覧いただけます。さらに画像下にあるのアイコンをクリックすると、ニュース動画をご覧いただけます。

用語解説<アンカー>
日本では「ニュースキャスター」が一般的ですが、韓国では「アンカー」と呼ぶことが多いようです。両者の違いは、「ニュースを読み、それに対する意見も述べる人」か、「複数の記者が取材してきたニュースを、最終的に取りまとめてる人」かということらしいです。定義はともかく、日韓のキャスター、アンカーに仕事上の違いまであるんでしょうかね?

今月のニュース点描
○仕事始めのソウルを震撼させた地下鉄火災。安全不感症は、本当に治療が不可能な持病なのか…とのコメントに、悲壮感と絶望さえ垣間見える。大邱地下鉄火災2周年に向け、地道な啓発報道続く。世論を盛り上げ、今度こそ完治へ。
○『地下軽電鉄』…訳に困った言葉の一つ。「軽地下鉄」と呼ばずに、日本語の「電車」に相当する「電鉄」という単語を用いたことに意図が感じられたからだ。しかし「地下軽電鉄」の具体的なイメージが発表されていない以上、安易に「地下LRT」や「地下軽快電車」と意訳するわけにもいかず、そのまま現地の表現を用いた。さて数年後、どんな電車が姿を現すのか。

観光列車衝突事故で70名余り負傷 2005-01-31 (05:51) 

<アンカー>
昨日夕方に発生した、忠清北道・堤川(チェチョン)駅の列車衝突事故で、乗客70名余りが負傷しましたが、幸いほとんどが軽症だそうです。
夜間の事件事故のニュース、イム・サンボム記者が整理しました。

<記者>
事故が起きたのは、昨日午後6時10分ごろ、駅構内で機関車交換のため後進していた機関車が、停車していた太白(テベク)線「雪の花観光列車」にぶつかりました。

「ご飯を食べていたんですが、突然どしんと音がして、椅子の前の方に(頭を)ぶつけました」(観光列車の乗客)

この事故で列車の乗客70名余りが負傷しましたが、ほとんどは軽症で、近くの病院で治療を受け、全員帰宅しました。


「殴られるバス運転士」酔客また乱暴 2005-01-28 (17:08) 

<アンカー>
バス運転士が、酒に酔った乗客の腹いせ相手になる事件が、また起きました。夜間運転に、酔客の相手まで。それでなくても大変なバス運転士は、2倍辛い状況です。
チョン・ヒョンテク記者です。

<記者>
ある40代の男が、うるさくバスに乗り込み、すぐ運転士と料金の問題で言い争いが始まりました。

「料金出して下さい」「ありません」

しばらく言い争いが続くと、男が持っていた封筒を運転士の顔に投げつけました。
乗客が出てきて制止してみましたが、なす術もありません。
酔客の足がまた運転士の顔へ向かいます。
深夜起きた時ならぬ騒動は、出動した警察が酔客を降ろし、終わりました。

「同期達にもこんな事がよくあるそうで、不安で運転できません」(ソ・ビョンウ/バス運転士)

ですが、その騒動の張本人は、なにも覚えていません。

「私が、あの状況が思い出せないと申し上げたんです。脳細胞が…記憶力の細胞がかなり死にました」(李氏/被疑者)

バスの中での暴行は、乗客の安全とも密接に関係しています。
昨年2月には、京畿道一山(イルサン)で、酔客が運転士を暴行し、4重追突事故が起きてもいます。
昨夜の騒動は、幸いバス停で発生し人命被害はありませんでしたが、乗客10名余りは夜遅く、15分ほどバスの中に閉じ込められました。


ソウル 牛耳洞〜新設洞「地下軽電鉄」投入 2005-01-27 (06:26) 

<アンカー>
地下鉄のない、ソウル牛耳(ウイ)洞と新設(シンソル)洞の区間に、「地下軽電鉄」が投入されます。
キム・フンス記者の報道です。

<記者>
ソウル市は地下鉄が通っておらず、常に交通渋滞が発生している、ソウル牛耳洞から新設洞に至る区間に、「地下軽電鉄」を投入することにしました。

「ソウルの東北部地域は、公共交通が弱い代表的な地域です。この地域に新交通システムを投入し、公共交通の効率性を増大する計画です。」(チョン・スング/ソウル市交通局長)

路線は牛耳洞遊園地から出発し、水喩(スユ)洞、弥阿(ミア)洞を経由し、地下鉄1号線新設洞までの10.7kmです。
この区間には停車場13箇所が設けられ、4号線誠信(ソンシン)女子大駅と6号線普門(ポムン)駅、1号線新設洞駅での乗換えが可能です。

ラッシュの時間帯には1〜2分間隔で運行される予定で、起点の牛耳洞遊園地から終点の新設洞まで所要時間は22分です。
ソウル市は来年上半期、民間事業者を選定し、7千3百億ウォンの予算をかけ、2011年7月、開通する計画です。

ソウル市はこの地域に軽電鉄が開通すれば、少なくとも40万人が恩恵を受けられると予想しています。


バス専用車線、金曜日12時から実施 2005-01-25 (07:21) 

政府は今年下半期より、京釜高速道路の週末バス専用車線の開始時間を、現在の土曜日昼12時から、金曜日昼12時へ繰り上げることにしました。

また海外旅行の際提出する出入国申告書をなくし、運転免許の罰点と行政処分は、交通安全教育と奉仕活動を受けること前提に、緩和することとしました。


ソウル駅ホームレス2名死亡...ホームレス-警察衝突  2005-01-23 (18:45) 

<アンカー>
ソウル駅では、昨日ホームレス2名が、死亡したままで発見されました。ホームレスは、これがソウル駅の公安要員に暴行を受け死んだと、昨夜駅舎内で警察と衝突しました。
チェ・ヒジン記者がお伝えします。

<記者>
ホームレス3百人余りが、警察と激しくぶつかり合っています。
手にしたものを壊しながら抵抗するホームレスを、警察が駅舎の外へ押し出します。
3時間半近く続いた騒乱で、切符売り場の発券業務が中止され、市民は恐怖に怯えるほかありませんでした。

昨日、ソウル駅でホームレス2名が死亡していたことが、発端になりました。
昼1時ごろ2階のトイレで、40歳のホームレス・金さんの遺体が発見され、夕方6時ごろ、同じトイレの通路で38歳の李さんが再び死亡しました。
ホームレス達は、李さんがソウル駅の公安要員に暴行を受け死亡したという疑惑を提起しました。

「俺が見た5時40分までは目が普通に開いていたんだから、公安達が殴ってなけりゃ、こんなことにはならなかった」(ホームレス)

ソウル駅側では二人が死亡したのは、すべて持病のためであると推定され、公安要員の暴行はなかったと否認しました。

「公安から、一切手を出した事実はありません。持病で平常時に苦労されていた方で、もう一人は腹水がたまっており...」(ソウル駅公安分室長)

警察はデモを指導したホームレス6名を連行して、死亡したホームレスの遺体を解剖し、正確な死因を突き止めることにしています。



地下鉄火災警報「誤作動」避難騒動 2005-01-22 (19:34) 

<アンカー>
今朝、ソウル地下鉄では火災が発生したとの放送が誤って流れたため、乗客が驚いて避難する騒動が起きました。
事件事故のニュース、キム・ヨンテ記者です。

<記者>
地下鉄7号線・面牧駅ホーム。
千数百人余の乗客が、突然電車から降り始めたため、ホームが人で溢れます。
戸惑った表情で周りをうかがい、また電車に乗ります。
火災が起きたとの緊急避難放送が誤って流れ、起きた騒動です。

「素早く降りて見ましたが、何の問題もなくて、また列車を正常運行させました」(オ・ジャンホン/面牧駅副駅長)

都市鉄道公社側は、火災自動案内システムの部品が故障し、誤作動を起こしたと解明しました。


首都圏電鉄(国電)天安開通「期待半分、心配半分」 2005-01-20 (18:55) 

<アンカー>
首都圏電鉄(国電)が今日から天安(チョナン)まで延長運行されました。ソウル駅までわずか1時間10分、もう天安までも首都圏と呼ばなければならないようです。
イ・ヨンシク記者です。

<記者>
首都圏電鉄が始めて入ってきた日、天安駅にはわざわざ試乗しにやってきた市民が大勢集まりました。

「ひとまず楽で、電車に乗れば時間の約束をちゃんと守れて、時間に対して最高ですね」(市民)

電車が開業したことで、ソウル駅から天安駅は、もう急行電車で1時間19分、一般電車は1時間52分です。
通勤生活圏になりました。

ソウルから天安まで延長された首都圏電鉄は、午前5時から夜10時30分まで、10分から15分間隔で運行されます。
京畿南部と天安間の交通量が大きく増え、駅勢圏も活性化されるとの期待が高まっています。

「ソウルの人たちが大勢行きかってお客さんも来ますから、我々も商売で食べていくのも楽になって、いいことばかりですよ」(商人)

一部、心配の声もあります。
流通業者では、無料クーポンや商品券などの景品を出すなど、早くも顧客の囲い込みに出ていました。

「若い層を中心に、水原(スウォン)やソウルの方へ流出が予想されますので、流出を最大限防ごうと努力しています」(天安ギャラリア百貨店企画チーム長)

しかし高速鉄道に続く電鉄開通が、忠清圏開発に活力を呼び入れるだろうとの展望が支配的です。



首都圏電鉄(国電)20日天安まで延長開通 2005-01-18 (17:19)
  (SBS夕方のニュース)

<アンカー>
明後日からは、首都圏電鉄(国電)に乗って、忠清南道・天安(チョナン)まで行けるようになります。急行電車に乗れば、ソウル駅から天安まで1時間19分かかります。
キム・グァンヒョン記者です。

<記者>
水原(スウォン)〜天安間の複線電化事業が、着工15年ぶりに完了します。
韓国鉄道公社は、2003年4月、水原〜餠店(ピョンジョム)区間の電化区間を部分開通したのに続き、餠店から天安まで47.9kmの区間も、明後日開通すると明らかにしました。
これによって、天安までオサンとソンタン、平沢(ピョンテク)など8の電鉄駅が新しく生まれ、セマやチニなど4駅は、年末頃に開設される予定です。

電車は、一般電車と急行電車の2種類に分けて運行され、朝・夕ラッシュ時間を基準に、一般電車は10分間隔、主要駅のみ停車する急行電車は30分間隔で運行されます。
一般電車でソウルから天安までは1時間52分、急行電車は1時間19分がそれぞれかかり、天安までの運賃は、双方とも2千3百ウォンで同じです。

鉄道公社側は来年末、天安から温陽(オニャン)温泉駅まで複線電化事業が完了すれば、首都圏電鉄は忠南・牙山(アサン)まで拡大すると明らかにしました。


ソウルの路線バス交通カード、またダウン 2005-01-11(19:49)
帰宅ラッシュにようやく復旧完了
 

<アンカー>
またたく間に替わってから半年が過ぎ、話題も多く故障も多かったソウルの路線バスが、今日また多くの市民の怒りを爆発させました。朝方から故障した交通カードは終日ダウンして、対処さえ後手後手に回りました。
コン・ヨンイン記者の報道です。

<記者>
今日、出勤時間の路線バスです。
端末機に交通カードを当ててみても、音声は聞こえません。
カードを利用できないという声に、ある乗客があわてて降りていきました。
差し迫って現金を探してみても、1万ウォン札紙幣しかありません。

「1万ウォン札しかないんですが」(乗客)
「構わんです」(運転士)

「今ずっと、カードがだめなんです。所定の料金を受け取れなくて...」(運転士)

「システムがちゃんとしてれば、こんな不便を味わなくて済むのに、故障の度にこうなんじゃ、困っちゃいますよね、ちょっと」(乗客)

朝6時を過ぎ、ソウル市が無料乗車を決めましたが、それすら伝達が遅れ、多くの市民は現金を出してバスに乗らねばなりませんでした。

「損害ですよ。無料乗り換えになるのに、二度もお金を出したのは損害ですよ」(乗客)

端末機が障害を起こした路線バスは、全部で4千8百台あまり。
ソウル市全体のバスの半分を超えます。

「ダウンですね... ほとんどの機能が作動しません」(運転士)

ソウル市からあわてて350名あまりを投入して、復旧に乗り出しましたが、帰宅ラッシュになってしまってから、ようやく復旧が完了しました。

「この事業、全体を管理する管理者の責任は、ソウル市にあります」(ジャン・ジョンム/ソウル市交通企画団長)

端末機業者は、バス会社が無料で乗客を乗せることによって被った損失に対しては、弁済するつもりだと明らかにしました。
しかし市民にはなんの補償もなく、ソウル市と端末機会社の遅い対処に、不便ばかりを被むるほかありませんでした。


ソウル市交通カード、6ヶ月目の混信 2005-01-11 (19:49)
 

<アンカー>
こうして1日ずっと、カードが作動しなかったのですが、ソウル市とカード会社は、一体何をしていたのでしょうか?事前準備は足りず、管理は弱みがあだとなり、復旧は時を逸しました。
チョ・ジヒョン記者です。

<記者>
ソウル市内の、あるバス車庫。
街を走り回っているべきバス数百台が、端末機を修理しようと待機中です。

今日ダウンしたバス端末機に、クレジットカード情報を送信する過程で起きました。
カード端末機を管理する「スマートカード社」が問題でした。
スマートカードは毎日、カード番号やブラックリストなどの顧客情報を、バスの端末機へ送っていますが、この情報に問題がありました。
容量を大きく超えた不良情報を送り、バス端末機がダウンしたのです。

「まだ備えられない試行錯誤の部分で、事故が起こったんです」(チョ・ドンオク/スマートカードIT企画チーム長)

復旧にもたつき、不便をより大きくしました。
事故が起きたのは朝5時、しかし一部会社は、11時が過ぎてから点検案内文を受け取り、人は午後になってからようやく到着しました。

「何人くらい来て点検するんだ?(二人)二人でどうすんだ?車が何台もあるのに...」

乗客に苦しめられ、イライラした時間に疲れた運転士たちは、結局怒りを爆発させました。

「直したのに、だめだって... ろくに修理もできず、そのまま出せってことでしょう」

昨年7月の交通改変時かや6ヶ月間続く端末機の不調。
ソウル市とスマートカード社に対する市民の疑惑と不信が、さらに深まっています。



高級型カードもまた「半分の価値」 2005-1-10 (19:54)
京畿道バスで利用できず市民不便
 

<アンカー>
新年に入り、マイレージ機能まで備えた高級型公共交通カードが、本格的に発売されています。ところで新しいカードも、半分の価値だという非難を受けているとは、どういうことでしょう?
チョ・ジヒョン記者が調べてみました。

<記者>
京畿道のバスが多く行き交う、ソウルの江南大通です。
今年に入り、本格的に発売された「高級型Tマネー」で、バスに乗ってみました。

「まだ京畿道のバスはだめです。京畿道側は端末機のアップグレードがされてません」(キム・ハンミン/バス運転士)

ソウルと京畿のバスにすべて乗ろうとすれば、以前の普及型カードや、京畿道のカードを別に買わなければならないということです。
ですが、一度こうして高級型カードに切り替えてしまえば、以前の一般型カードと取り替えることも、また払い戻しを受けることもできません。

「カードは本人が持たなければならないでしょう?高級型は本人が必要だから買ったんじゃないですか」(スマートカード社関係者)

以前のカードは、もう求めにくくなっています。

「もう一般型は出てません」(コンビニ店員)

「高級型が出て、普及型の在庫が全部なくなって…」(地下鉄駅員)

高級型カードを首都圏すべてのバスで使おうとすれば、京畿道のバスの端末機問題が解決する6月末まで6ヶ月ほど待たなくてはなりません。
その時まで、不便をそのまま市民へ押し付けることになります。

「乗り継ぎ割引にならないのも良くないのに、このカードまで2枚持たされるんですから、どうすればいいんでしょう」(パク・ポラ/市民)


高速鉄道騒音被害 初の補償決定 2005-1-4 (19:56)
環境部紛争調停委「4千万ウォン支給せよ」
 

<アンカー>
時速300㌔近くで走る高速鉄道は、速度が速くなるほどに騒音もひどくなります。線路周辺の騒音被害に対し、補償すべきとの判決が初めて出されました。
チョ・ジョン記者の報道です。

<記者>
高速鉄道、京畿道ファソン市メソン面の区間です。
ソウル〜大田の間を行きかう高速列車が、1日132回轟音を上げて通過します。
線路周辺には豚の畜舎と、家屋が隣接しています。
直線距離で65m程しか離れていません。
2002年9月、防音壁を設置してから騒音が多少減りましたが、瞬間最高騒音は相変わらず75dBを超えています。

「農場自体が騒音で響きますから、開通してから廃舎がずいぶん出ました」(ウォン・シムドク/住民)

線路近隣で養豚場を営む李さんは、高速鉄道の騒音で母豚110頭が流産や死産し、鉄道施設公団を相手に紛争調停申請を出しました。
環境部・紛争調停委員会は「李氏の被害は一部認められ、4千万ウォンを支給せよ」と決定しました。
工事中ではなく、運行中の高速鉄道騒音被害に対する補償が認められるのは、今回が初めてです。
今回の決定で高速鉄道の近隣住民の騒音被害申告が相次ぐものと思われます。


連接バスの乗客たち「寒すぎる」 2005-1-3 (19:49) 

<アンカー>
朝方に連接バスに乗った乗客たち、最近不満が多くなっています。暖房があまり効かないためなのですが、すべて理由がありました。
キム・フンス記者がお伝えします。

<記者>
昨年より運行を始めた連接バスです。
1台約5億6千万ウォン。
一般バスより6倍ほど高いのに、冬には決定的な問題があります。

「他のバスに乗れば暖かくていいのに、このバスは寒気が感じられます」(キム・スニム/市民)

「ちょっと寒いです。空間が広いからなのか、ドアも何個かあって」(チェ・ミヒ/市民)

わが国の実情に合っていない暖房システムのためです。

「一般バスは少し寒ければ1段、だいぶ寒ければ2段、こうやって上げるのですが、このバスは電子式になってて限界温度が定められているので…」(連接バス運転士)

自体センサーを通して、自動的に温度を調節するようにした、いわゆる地中海型の暖房ですが、わが国の厳しい寒さには合わないものです。

「相当寒いでしょう、お客さんは。ヒーターから冷風が出てくる程ですから」(連接バス運転士)

室内空間が一般バスの2倍になり、出入り口も4箇所ほど設けられています。
一度扉を開けるたびに、乗客は冷気にそのままさらされます。
現在、ソウル市の連接バスは20台。
100億ウォンを超える費用をかけても、市民はぶるぶる震えなければならない路線バス。
机上の行政を見ている市民の視線が、厳しくなっています。


ソウル市 今年中央車線区間 拡大 2005-1-2 (20:00) 

<アンカー>
昨年、首都圏の住民が受けたもっとも大きな変化は、やはり公共交通体系の改変です。ソウル市は今年もバス中央車線を拡大し、改変を継続する予定ですが、さらに便利になるのか気になります。
チョ・ジヒョン記者です。

<記者>
昨年7月1日、ソウル市の公共交通改変によって、市民はしばらく混乱を経験しました。
変わった路線と番号に慣れず、あちこちで交通カードの異常が絶えませんでした。
結局、市長が市民に対し謝罪を行い、地下鉄定期券の発売を即断しました。
今、改変から半年が過ぎました。

「中央車線は早くてよい」(バス運転士)

「中央車線から歩道側の車線に行くときは、ふさがって不便です」(市民)

まだ改善点が残ってはいますが、ソウル市は中央バス車線のバス速度が30〜90%程度早くなり、事故率も23%減っているものとみて、今年中央車線制を拡大することにしました。
これによって、上半期にマンウ・ワンサン路と京仁・麻浦路、下半期にシフン・漢江路など3箇所・41.5kmに中央バス車線が設置されます。
また、乗り継ぎ割引料金制度も、上半期中に首都圏全地域へ拡大される予定です。
地下鉄定期券もこの4月から、首都圏の電車全区間で利用できるようになり、今年の公共交通の利用はもう少し、便利になることが期待されます。



出勤ラッシュ地下鉄7号線放火「避難騒動」2005-01-03 (19:50)
客車3両全焼、50代容疑者追跡
 

<アンカー>
本格的に新年の初業務が始まった今日朝、一昨年の大邱地下鉄の惨事を思い出させる、ひやりとする出来事が起こりました。出勤ラッシュの電車で、ある50代の男が火を付け、客車3両が全焼しました。
ユ・ソンジェ記者です。

<記者>
プラットホームへ入ってきた列車の後ろ側で、黒い煙が上がり出しました。
驚いた乗客たちが、急いで列車から逃げ出して来ました。
火災は、地下鉄7号線・温水行き電車の8両の客車中、後ろから2番目の車両から燃え始めました。
目撃者は、50代の男が突然持っていた新聞紙に引火物質を撒き、火を付けたと証言しました。

「新聞がこうやって置いてあって、これくらい濡れていたんですよ。この人はなぜ水を注いだのだろうって思っていたんですが、一気に火がワッとなって、私の方へ飛んだんです。」(ユン・スンジャ/最初の目撃者)

火が付いてすぐ、乗客20名余りがチョルソン駅で降りて、列車は火が付いたまま次のクァンミョン駅へ出発しました。
このため、遅れて火災を知った前部の客車の乗客60名余りは、ようやくクァンミョン駅で逃げ出すことができました。
都市鉄道側は、クァンミョン駅で火を消した後、列車を出発させましたが、火の手は再び広がって、終着駅の温水駅では客車3両が全焼した後、鎮火しました。

「乗客は大部分降りて、もっと危険な状況になり得たため、一旦列車を逃がそうとして移動させました」(ジョン・ジンガン/クァンミョン警察署刑事課長)

火は火災発生1時間半後、完全に消えましたが、7号線のシンプン駅から温水駅までの区間、7駅の電車運行は、3時間半の間、全面中断されました。
警察は、登山用バックを背負い、黒いズボンをはいた50代男性を、放火容疑者として追跡しています。


地下鉄火災報知システム、相変わらず「手薄」 2005-01-03 (19:49) 

<アンカー>
幸い、人的被害は大きくありませんでしたが、大事故の度に指摘されてきた問題点が、今回も現れました。安全不感症は、本当に治療が不可能な持病なのか、もどかしさに堪えません。
キム・ジョンユン記者です。

<記者>
一番大きな問題点は、火が出たのに、運転士がまったく気付かなかったことです。
電車は火がついたまま、7号線チョルサン駅へ入りましたが、一人だった運転士は火が出た事実にまるで気付きませんでした。
乗客達は非常ベルを押して、火災の事実まで知らせましたが、電車がチョルサン駅で4分余り止まっている間、駅側の対処も不十分でした。
列車を統制する中央司令室も、運転士の報告だけ聞き、火のついた電車をそのまま出発させました。

「チョルサン駅で消せと言ったので、消したので、クァンミョン駅で見て実質的に火災が確認されたので...」(キム・テクス/都市鉄道公社中央指令室)

消火システムも、大きな欠点が明らかになりました。
初めに火を発見して消した人は、怪我を負ったユン・スンジャさん。
駅員たちはクァンミョン駅でようやく入ってきて、消火作業を行いました。
そして、それさえも満足に消せず、火の手が再び燃え出した列車は、終点の温水駅では火がさらに大きくなり、電車3両が全焼しました。

手薄な火災予防システムと共に、火が燃えやすい内部材質の問題点も、相変わらずです。
昨年2003年に発生した大邱地下鉄火災の惨事から、教訓を得ましたが、今日の火災を起こした電車は、まだ不燃材への交換がなされていませんでした。
不燃椅子へいまだ交換されていない布地の椅子に、火が燃え移り、地下鉄内部は完全に溶け落ちました。
手薄な危機管理のため、あと一歩で大惨事へ至る所でした。


電車内装材交換、至急 2005-01-03 (19:49) 

<アンカー>
今日の事故で、電車がこのように簡単に火に包まれた理由は、内装材を、火に燃えない材質へ変えていなかったためでした。予算ばかり口にしてきた当局は結局、大きな事態に当面し、初めて気が付いたようです。
チョ・ジェヒョン記者です。

<記者>
火に燃えた、事故の電車です。
椅子はもちろん、壁まで溶け落ちました。
すべて、火に簡単に燃える材質だったためです。

実際に、1号線から4号線を運営する地下鉄公社は、全体の電車の82%を不燃材へ交換したと明らかにしました。
しかし、これは椅子だけに過ぎません。
客室の床や通路など、他の内装材まですべて交換した電車は、18%の290両です。
ソウル都市鉄道公社が運営する5号線から8号線は、問題がさらに深刻です。
全体の電車1500両余りのうち、27%に過ぎない436両のみ火に燃えない椅子に交換し、残りの490両程度が今年、600両以上は来年になって不燃材へ交換する予定です。

二代地下鉄公社は、内装材の交換には4千億ウォンの費用が必要で、電車の運行を休めないため、一度に全てを交換できないという立場です。
これに対し、ソウル市は今日、非常対策会議を開き、電車内装材の交換を最大限繰り上げよと指示しました。

「月別の交換計画を立て、点検するよう処置をした」(キム・ビョンイル/ソウル市スポークスマン)

大邱地下鉄の惨事以後、決定された内装材の交換事業。
胸をなで下ろす事故をまた一度経験してようやく、速度を上げ始めました。

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