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韓国の鉄道&交通
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2005.2
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本ページでは、韓国SBS(ソウル放送)のニュースで紹介された、韓国の鉄道&公共交通関係ニュースの原稿対訳をお送りします。
本ページは、SBSホームページのニュース原稿を元に私自身が翻訳したものです。意訳を含みますし、誤訳も0にはできません。万一、本ページの情報を利用して利用者の方が何らかの損害を受けた場合も、責任は負いかねますので、あくまで参考情報としてお役立て下さい。また、本ページはSBSソウル放送と一切関係ありません。
「ソース&動画」をクリックすると、SBSホームページにジャンプし、ニュースの原文(韓国語)をご覧いただけます。さらに画像下にあるのアイコンをクリックすると、ニュース動画をご覧いただけます。

今月のニュース点描
○ソルマ(意識)はバス車内でも。外れぬ、役立たずのハンマー。鎖でつなぐ程度の対策が、専門家に頼らねば浮かばぬか。
○安全な地下鉄もまだまだ先の話。バスも危険、歩行者の交通事故死者数も多い。安全のためには、出歩かないのが一番!?
○「バス復権」への、意欲的な取り組み続く。目標は高いのだから、まずは周到な準備と余裕を持った期間を。
KTX1ヶ月に2百回延着…高速鉄道?故障鉄道? 2005-02-27 (18:35)

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夢の鉄道と呼ばれるKTXの高速列車が、1ヶ月に平均2百回近くが延着していると明らかになりました。ほとんどが機関故障のためだそうですが、「高速鉄道」どころか「故障鉄道」という言葉が出てくるばかりです。
ジュ・ジピョン記者の報道です。

<記者>
旧正月連休最終日の10日釜山行きKTXが、故障で京畿道(キョンギド)光明(クァンミョン)トンネルで1時間あまり止まったため、乗客約6百名が不安におびえ、後続列車も次々に遅れました。

「1時間近く待ったんですが、不安でしたよ。新年早々、よくありませんね」(乗客)

韓国鉄道公社が、ハンナラ党キム・テファン議員へ提出した資料を見ると、このような延着事例は、昨年4月の開通以降、10ヶ月の間に1947回、1ヶ月の平均で195回ずつでした。
この内、10分以上の遅れが447回、50分以上延着した事例は29回などとなっています。

遅れを誘発した総障害134件のうち機関故障が87件で、70%近くに上ります。

「障害故障というものは、設計が敏感になっており、安全になっているもので、これ自体システムに問題があるということではないと申し上げておきます」(ピョン・ジョングァン/韓国鉄道公社企画調整本部長)

区間別では、ソウル〜大田区間の障害が84件で、大田〜釜山区間より倍以上多くなっています。
遅れにより、乗客へ支給した補償金も、5億4900万ウォンになります。
開通1年が近付き、なお不安に対して根本的な安全化対策が急務です。



集中取材:無賃乗車を防ぐ方法はないのか 2005-02-27 (18:35)

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不況の余波でしょうか、それとも良心の失踪でしょうか。料金を出さずに、こっそり地下鉄に乗る無賃乗車がぐっと増えています。最近の地下鉄駅で起きている出来事を、チョ・ジヒョン記者が集中取材しました。

<記者>
出勤時間、ソウルのある電車駅。
一人の女性が、乗客用ではない職員用扉を開けようとしています。
しばらくして扉が開くと、こっそり中へ入っていきました。
他の女性も同じです。

この人は、きっぷを出さなくても開けられる扉があるか、わざわざ確認しています。
結局、改札口の下を通り抜けていきました。
また他の男性は、他人が見ていないか改札口をひょいと飛び越えました。

小学生から50代の老年層まで。
無賃乗車には、老若男女の別はありません。

「探してみたんですが、きっぷをなくしてしまって…」

きっぷをなくしたら、職員へ申し出なければなりませんが、そのような乗客は見つけにくい状況です。

「トイレに行こうと思いまして」

この乗客は、結局戻ってきませんでした。

もし摘発された場合、料金はもちろん、30倍の罰金まで出さなくてはなりません。昨年摘発された無賃乗車は1万2千件で、毎年増え続けています。
摘発が難しい点を勘案すれば、実際の違反件数はこれをはるかに上回るものと見られます。

「見つけにくいですよ。報復して、ガラス窓をこうやって壊しますから、大変というのが本音です。」

良心不良を探し出す妙手がいないのか、無賃乗車の乗客が増えるほどに当局の苦悩は深まり行くばかりです。


バス非常脱出用ハンマー「あったりなかったり」 2005-02-24 (06:32)

バス車内で見られる、非常脱出用ハンマー。ですが、このハンマーを予め壁に固定させ、取り外して使えないようにしたバスがほとんどで、「展示行政」との批判を受けています。
報道、クゥオン・エリ記者です。

<記者>
ソウルのある路線バス。非常脱出用ハンマーは跡形もなく、ネジ穴だけが空いています。
乗客がハンマーを盗んでしまったためです。

なくなってしまうハンマーが多くなり、バス会社は予め、壁に外れないよう固定してしまいました。

「このハンマーは一見外せるように見えますが、鉄の固定台にしっかりとネジで打ち込まれ、どんなに力を加えても外せないようにされています。」

非常用ハンマーは火災や転落事故でドアを開けられないとき、窓を壊して脱出する際に不可欠の道具です。

「これでは絶対に使えませんね。これを見て下さい。こんなにしっかりと取り付けられて、どうやって外して使うのでしょう」(乗客)

確認結果、路線バスの半分以上が、ハンマーを外して使えないほどに、強く固定していると明らかになりました。
管理責任を受け持っているソウル市役所では、関連部署が責任のなすり合いに躍起です。

「安全管理規則は大衆交通課(公共交通課)からなされたものでもなく、13階に管理班がいますから、そちらに上がっていただければ...」(ソウル市役所大衆交通課)

「大衆交通課から下すべきものでしょう。使えるような規定にして、命令を下すのは、大衆交通課から行うことであり...」(ソウル市役所交通指導取り締まり班)

無用の長物になってしまった非常ハンマーに専門家は、ハンマーをバスの壁にひもでつなぐ方案を、代案として提示しています。


朝ラッシュの地下鉄また故障 2005-02-23 (19:17)

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朝ラッシュの電車が、また故障を起こしました。昨日はソウル駅で、今日は盆唐(プンダン)線で、相次ぎ同じような事故が起き、市民は嫌気を通り越し、不安と恐ろしさを感じずにはいられません。
キム・ジョンユン記者です。

<記者>
今日朝7時ごろ、地下鉄盆唐線牡丹(モラン)駅で、電車が突然立ち往生しました。
出勤しようとしていた市民は、訳も分からぬまま、不安にホームをうろうろしました。
後続の列車の乗客まで集まりはじめ、ホームは修羅場と化しました。
盆唐線は1時間になって正常に戻りました。

昨日朝のラッシュでも、1号線ソウル駅で電車が故障しました。
これにより、1時間半余り仁川(インチョン)と水原(スウォン)方面の列車運行が中断されました。
相次ぐ事故に、市民は不安です。

「不安だ。地下鉄は人も大勢乗っているのに、大きな事故になりえるから」(市民)

「不安で、耐え難くて、嫌気がさして」(市民)

当局が原因調査の出ましたが、有効な対策はない状態です。

「(2つの事故は)偶然の一致としか申し上げられなくてですね。正確な事故については調査中につき、原因や結果については日数が少しかかるものと思われます」(建設交通部(国土交通省相当)の担当職員)

公共交通を利用しろと叫ぶ前に、安全をまず確保すべきではないかと、市民は感じています。



KTX湖南(ホナム)線運行 1時間余り中断 2005-02-22 (20:36)

22日午後6時50分頃、韓国高速鉄道・KTX湖南線、西大田(ソテジョン)駅付近のチョンリムトンネル入口で、松の木が突風に倒れ線路をふさいだことにより、高速鉄道の運行が1時間半に渡って中断されました。

韓国高速鉄道公社では、運行中の高速鉄道の電器供給を中断し、線路の復旧作業を行ったため、高速列車の運行が中断され、さきほど夜8時頃に線路を復旧し、運行を再開したと発表しました。


地下鉄の粉じん...対応策至急
12駅構内、ラドン濃度基準値超過 2005-02-21 (06:13)


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ソウル地下鉄駅内の空気中に、発ガン性物質であるラドンや粉じんの濃度が、基準値をはるかに超える場所が多いとの調査結果が出ました。昨日や今日の話ではありません。1日でも早い対策を講じるべきです。
クォン・エリ記者の報道です。

<記者>
鉄粉の粉じんに、肺ガンなどを誘発することもあるラドンまで。
地下鉄の駅構内には、市民の健康を脅かす汚染物質が多く浮遊していると確認されました。

ソウル市保健環境研究院が最近、地下鉄35駅を対象に、汚染物質濃度を調査しました。

その結果、発ガン物質として知られるラドンの濃度が、室内環境勧告基準を超える駅が、12箇所にのぼりました。
平均3駅中1箇所が、基準値を超える計算です。
梨大駅を始め5駅は、呼吸器疾患を誘発する粉じん濃度が、1立米当たり140μgを超過し、地上の2倍をはるかに超えるとの結果が現れました。

特に今回の調査は、ソウルの地下鉄239駅中、15%のみを対象に行われたもので、実際の汚染物質が基準値を超える駅は、これよりさらに多いものと思われます。

ソウル市は、今回見つかった汚染物質管理対象駅に、特別な注意を傾けていくと明らかにしました。


日本・中部国際空港開港...ハブ空港競争熾烈 2005-02-19 (06:38)

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東北アジアのハブ空港競争で、韓国と中国に押されている日本が、また一つの国際空港を開港させました。既存空港との役割分担を通し、より多くの国際線を引き込む腹案です。
東京、ヤン・ユンソク特派員の報道です。

<記者>
日本・愛知県の海上人工島に位置する、中部国際空港です。
国際線と国内線が一箇所に飛んでは降り、24時間離着陸が可能です。
目的地までは、鉄道と自動車はもちろん、船舶便もつないでいます。

日本の中部地域に位置する上、トヨタ、シャープなどの製造業も密集し、旅客輸送と共に物流拠点としての潜在性も高いものです。

特に、国内需要だけでなく、韓国と中国とのハブ空港競争で、挽回のチャンスとしても活用しようとの計画です。
韓国の仁川空港や、中国上海のプドン空港に明け渡した国際線乗り継ぎ航空便を取り戻すため、着陸料を大きく引き下げました。
成田や関西空港より、30%ほど安くなっています。

同じ空港で、多様な国内連結路線を利用できるという点も強みです。

「空港が使いやすいか、日本各地と便利につながっているかということをアピールします.」(平野/中部国際空港社長)

中部国際空港の年間予想利用客は国際線5百万、国内線7百万等、1200万人。
成田、関西と共に三角体系を備え、「ハブ空港の日本」のプライドを取り戻すという野心がうかがえます。


大邱地下鉄惨事2周忌 追慕の波 2005-02-18 (17:12)

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2百名近い命を奪った大邱地下鉄の惨事が起きてから、今日で2年です。少なくない時間が流れましたが、傷は変わらず、追慕式場は嗚咽で溢れました。
ナム・ダルグ記者です。

<記者>
過ぎた歳月の苦痛と悔恨が押し寄せ、追慕式場はすぐに、涙の海へと変わりました。
菊の花の香りが満ちた祭壇には哀悼の踵が続き、大学入学を目の前にしてあの世へ行った娘の影像の前に立つ母は、号泣しました。
大学院の卒業式では、それぞれの娘を亡くした二組の夫婦が、変わって名誉卒業証書を受け取りました。

「当然、ジウンが受け取るべきだった卒業証書を、両親が変わりに受け取ったのが、(胸に)痛みます」(ユン・グン/大邱地下鉄惨事遺族)

事故が起きた地下鉄中央路駅では、犠牲者の魂をたたえる市民達の行列が続きました。

「亡くなられた方々の遺族は今でも辛いのですから、皆の記憶に留めて、すべての安全に寄与できればと思います」(ハ・ユンミ/市民)

市民は安全な地下鉄にして、二度とあんな事を繰り返してはならないと、口を揃えました。


安全な地下鉄へ「行く手長く」 2005-02-18 (18:10)

<アンカー>
あの惨事が起きた後、大邱だけでなく、地下鉄が走る都市の住民は、未だに地下鉄に乗ることが不安だと言います。我々の地下鉄は今、果たして安全なのか。
キム・ヨンテ記者が調べました。

<記者>
先月の温水(オンス)駅地下鉄火災。
火が出てから10分で、客車3両が燃え尽きました。
火災に弱い内装材のためですが、内装材の交換はまだ道半ばです。

椅子を除き不燃材に交換した客車は、仁川地下鉄が36%、ソウル地下鉄が15%、全体で計算しても、平均31%に過ぎません。

「なにしろ膨大な予算が必要な事業なので、一度にはできず、段階別に推進することになった」(アン・チョンホン/ソウル地下鉄公社車両チーム長)

大邱地下鉄事件の当時、運転士と駅員が直接交信さえできていれば、被害を小さくできていました。
ですが、この問題はまだ解決されていません。
運転士と駅員、総合司令室間の三角通信が可能な路線は、5号線のみです。

すでに施行された事業も、弱点だらけです。
停電に備え、ソウル地下鉄の駅ごとに80個余り、全7,300個が設置された非常懐中電灯。
3個のうち1個が故障です。

「昨日も消防点検したそうです。つくこともあれば、つかないときもありますから」(東大門運動場駅 駅員)

緊急避難案内図も、めちゃくちゃです。
現在地を除いてサインペンでおおまかに書いていたものがあるかと思えば、せっかく取り付けたのに自販機に覆われ、無用の長物となっている物もあります。

「対応要領や、避難要領を知ることができる広報物が、満足に市民へ伝達されていないため、こんな結果になったのでしょう」(イ・ミンギュ/経実連ソウル市民事業チーム)

市民は、変わらず不安です。

「あんなことがあれば、果たして安全に避難できるのか、いつも不安です」(地下鉄利用客)

ある市民団体の調査結果、市民の71%が、安全問題は改善されていないと回答しました。

全国で、1日に1千万人が利用する市民の足、地下鉄。
その前に「安全な」という修飾語を付けるまで、まだ行く手は長いようです。



仁川地下鉄 延長路線着工 2005-02-18 (09:48)

仁川(インチョン)地下鉄・松島(ソンド)新都市延長路線が、来たる2009年10月の運行を目標に、18日から工事に入りました。

仁川市は18日、アン・サンス市長や、カン・ドンソク建設交通部長官などが参席した中、仁川地下鉄・松島新都市延長建設事業起工式を開き、現終点駅である東幕(トンマク)駅から、松島新都市までの全6.5km区間を結ぶ工事を開始しました。

総額で7千45億ウォンが投入される今回の工事は、来たる2009年3月までに終わり、6ヶ月間の試運転を経て、10月に開通する予定です。



下鉄7号線の放火容疑者「自殺しようとしてやった」 2005-02-17 (19:28)

<アンカー>
大邱地下鉄の惨事が起きてから、明日でもう2年になります。あの時の悪夢が再現されるところだった電車放火事件の容疑者が、捕らえられました。
イ・ガン記者です。

<記者>
新年の初出勤だった、1月2日の地下鉄光明(クァンミョン)駅。
ホームへ入ってきた電車の後ろ側で、黒い煙が上がりました。
驚いた乗客は、焦って電車から飛び出しました。

目撃者は、ある50代の男性が火を付けたと、口を揃えました。

「新聞がこうやって置いてあって、これくらい濡れていたんですよ。この人はなぜ水を注いだのだろうって思っていたんですが、一気に火がワッとなって、私の方へ飛んだんです。」(ユン・スンジャ/最初の目撃者)

全ての状況が、大邱地下鉄の惨事を思い起こさせた放火容疑者が、警察に捕まりました。

50歳の姜氏は警察の捜査に対し、96年に失業した後、生活苦により生きていくのが苦しくなって、自分の体に火をつけ自殺しようとしたと語りました。
地下鉄を選んだ理由は、すべて燃え尽きるだろうと考えたからだと、付け加えました。

「自分の痕跡を残さないために、電車を選んだと言っています」(キム・ギドン/光明警察署刑事課長)

姜氏は97年に、精神科の治療を受けていたことも明らかになりました。

大邱地下鉄の惨事が起きてから、明日で2年。
一歩間違えれば、あの悲劇がソウルの地下鉄で再現されるところでした。



市民の70%「地下鉄の安全改善はなされていない」 2005-02-17 (06:51)

地下鉄を利用する市民10人中7人は、地下鉄の安全が未だ良くなっていないと考えていることが明らかになりました。

経実連(経済正義実践市民連合)が大邱地下鉄の惨事2周年を迎え、ソウルや釜山、大邱など5都市の市民1096名を対象に調査した結果、回答者の71.6%が「安全問題が改善していない」と答えました。

また回答者の42.5%は「地下鉄利用の際、危険を感じたことがある」と答え、「危険を感じたことがない」という回答は27.6%に過ぎませんでした。



5〜8号線全駅舎 火災予防模擬訓練 2005-02-15 (09:37)
 

15日午後2時から5分間、5号線から8号線まで148全駅舎で、火災予防の消火模擬訓練が実施されます。

ソウル都市鉄道公社は15日の模擬訓練を通し、駅員、乗務員と司令室を対象に、火災発生時の乗客避難誘導や、消防署との協調体系教育などを実施する予定だと明らかにしました。


ウル市内中央車線制 大幅拡大 2005-02-14 (18:57) 

<アンカー>
ソウル市が公共交通体系2次改変案を発表しました。中央バス車線がさらに増え、ソウル駅をはじめとした都心25ヶ所に大規模乗り継ぎセンターが建設されます。
キム・ヨンテ記者がお伝えします。

<記者>
昨年7月、初めて投入された中央バス専用車線制が、もはや定着段階に達していると、ソウル市は見ています。

ソウル市は今年、忘憂(マンウ)・旺山(ワンサン)路とシフン・漢江(ハンガン)路、京仁(キョンイン)・麻浦(マポ)路の区間に、バス専用車線を拡充することにしました。
2008年末までに16路線、191.2kmまでバス専用車線を増やす計画です。
現在より5倍以上になる計算です。

公共交通中心へ交通体系を変えていくという計画です。
バスのため、別途の信号機も作ります。

「ソウル市民がバスの利用をより便利に、バスが定時に来る、そんなバスへしようと考えています」(ウム・ソンジク/ソウル市交通補佐官)

特に通行量の多い交通拠点地域には、バス乗り継ぎセンターが設置、運営されます。
例を挙げると、永登浦(ヨンドンポ)区、九老(クロ)区、陽川(ヤンチョン)区から都心に向かうバスは、乗り継ぎセンターの汝矣島(ヨイド)を通過するようにして、バスだけを乗り継げばどこでも簡単に行けるようにするとのことです。

昨年7月、1次バス改変で少なくない混乱を経験した市民は、今回の2次改変案を心配半分、期待半分で見守っています。


バス専用車線 無人取り締まり強化 2005-02-14 (10:17) 

ソウル市内の、バス専用車線内での通行違反や違法駐車を取り締まるため、無人取締りシステムが強化されます。

ソウル市は道路周辺の状況を撮影する映像検知器が内蔵された、無人取締りシステム50台を、今年上半期の内に追加設置する計画だと明らかにしました。


ソウル市バス停にレッドゾーン設置 2005-02-11 (09:52) 

ソウル市のバス専用車線内の停留所へ、バスの正確な進入と停車を誘導する、レッドゾーンが設置される計画です。

ソウル市は「バス停車区画線と、その周辺にスリップ防止処理がされた赤色塗料を塗り、一般車両の駐車を抑制させ、バスの円滑な通行を助ける計画」と明らかにしました。

レッドゾーンは、年末までバス専用車線39区間・360余りの停留所に設置されます。


KTXトンネル内で1時間停車
今日午前光明(クァンミョン)トンネル、列車6本に遅れ 2005-02-10 (18:35)
 

<アンカー>
今日、KTX高速鉄道が1時間を超えトンネル内で立ち往生する事故が起きました。列車時間が次々遅れていくのも問題でしたが、600名を超える乗客が、真っ暗なトンネルの中で、不安に震えました。
クォン・エリ記者です。

<記者>
今日午前10時20分、京畿道光明市・高速鉄道光明駅付近。
ソウルから出発し、釜山へ向かっていたKTX第6号列車が、トンネル内で突然止まりました。

1時間が過ぎても故障原因を把握できなかった鉄道公社は、後続列車を連結して事故列車を、再び光明駅へ引いてきました。
乗客は11時50分になりようやく、臨時列車で光明駅を出発しました。

この事故で、後続のKTX列車6便が、相次いで遅れました。
このため各駅では、乗客が列車遅延に抗議して、払い戻しを要求する騒動を起こしました。

「新年早々こんなに遅れるんですから、よくありませんね」(乗客)

鉄道公社は、信号障害によりトンネル内で徐行していた列車が、突然立ち往生した原因を、精密に調査していると明らかにしました。


11日明け方まで地下鉄・バス延長運行
地下鉄は午前2時まで 2005-02-10 (10:23)
 

今日、夜遅くに上京する乗客の安全な帰宅を支えるため、地下鉄と路線バスの運行が、明日明け方まで延長されます。

地下鉄は1号線から8号線まで、全区間に電車が追加で配車され、明日午前2時まで延長運行されます。
またソウル駅と永登浦(ヨンドンポ)駅、ソウル高速ターミナル、上鳳(サンボン)ターミナルを経由する、幹線と広域バス27路線742台の路線バスも、明け方まで延長します。
特に今夜12時から明日4時まで、ソウル駅と永登浦(ヨンドンポ)駅、ソウル高速ターミナルへは警察バス36台が投入され、明け方4時まで帰省客を輸送することになります。


千聖山(チョンソンサン)発破作業中止「工事中止憂慮」 2005-02-04 (19:12) 

<アンカー>
千聖山トンネル工事も、頓挫の様相を呈し始めました。政府がジユル僧侶の要求を受け入れ、工事は再び中止される状況に置かれました。
ソン・ソンジュン記者です。

<記者>
高速鉄道13−3工区・千聖山ウォニョトンネル工事現場。
トンネル掘削作業は進行していますが、1日2回ずつ行われていた発破作業は、今日は行われませんでした。
全体13km中の189mを掘削したに過ぎず、工事率は1.5%です。
現代建設が請け負っている13−4工区のピョンサントンネルは、トンネル入り口の進入路工事を行っています。

昨日、政府と環境団体が3ヶ月間、環境影響共同調査を行うとした合意に伴い、今日から工事が影響を受けています。
施工者側は大部分の工事がトンネル工事のため、発破作業をできなければ工事にならないと訴えています。

「全体の95%が発破による作業を行わなければならない部分だ。発破を中止することになれば、工事全体を行えない状況だ」(ウ・ギュテ/現代建設工事部長)

環境団体はトンネル工事が、ムジェチ沼など千聖山一体の湿地4ヶ所に直接影響を及ぼすと主張しています。
工事関係者は沼とトンネルが遠く離れていて、影響はないと反論しています。
このような認識の差異が、共同調査を通じ克服されるかが鍵になります。

施工社は工事が中止されれば、1ヶ月で20億ウォン程度の被害が発生するだろうと主張しています。

千聖山調査合意 失敗すれば裁判所決定 2005-02-04 (19:36) 

国務総理室のナム・ヨンジュ民政主席秘書官は、共同調査団が千聖山トンネル工事に伴う環境影響問題に対し、合意に達しなければ、裁判所の判断に委ねるつもりだと話しました。

ジユル僧侶との政府側協議実務を任せてきたナム・ヨンジュ首席秘書官は「千聖山の関連訴訟が大法廷で進行中だが、社会的な賛否対立がある際、客観的な判断を下す機関は他にない」と明らかにしました。

ジユル僧侶の断食明けて、安静・回復 2005-02-04 (19:12)  

<アンカー>
100日の間の断食で、それこそ生の崖っぷちまで立った、ジユル僧侶です。今の状態はどのようなものか。
チョ・ジヒョン記者がお伝えします。

<記者>
昨夜、浄土会の法堂内は、歓呼で満ちました。

「ジユル僧侶の生きる道が開かれました」

ジユル僧侶は昨夜断食を止め、医者の診察を受けました。
長い断食で血圧が落ち、ビタミン不足で口の中がただれ、腸や歯も弱まっている状態でした。
ですが、今日の朝からは穀物と野菜を煮た茶を飲み、気力が回復していると浄土会側は明らかにしました。

法輪僧侶は記者会見を開き、ジユル僧侶の気持ちが一層楽になったと伝えました。

「国民の皆さんの配慮と声援で、こんな奇跡のような事が起こりました」(法輪僧侶/浄土会指導法師)

ジユル僧侶はそのまま病院へ行かず、しばらくここ浄土会館に留まり、安静を取る予定です。
長い断食の経験が多いジユル僧侶は、入院よりも自然な回復を望んでいます。

「普通の生活をするには、4週間程度かかるのではないかと考えられます」(ヤン・チョル/江南聖母病院心臓内科)

ジユル僧侶は健康を取り戻したあと、千聖山の環境再調査に参加するようだと浄土会側は伝えました。


裁判所「地下鉄騒音の慰謝料支給すべき」 2005-02-04 (19:16) 

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住宅街周辺の地下鉄騒音は、実際に体験してみた人でなければ、その苦痛を分からないと、人々は言います。このような騒音に悩まされてきた住民たちに、地下鉄公社が精神的被害に対して慰謝料を与えるべきとの判決が出ました。
クヮク・サンウン記者です。

<記者>
1993年より運行に入った、地下鉄4号線・上溪(サンゲ)〜タンゴゲ間の地上区間です。
線路がカーブしており、電車が通り過ぎるたびにひどい騒音です。

「(電車が)行き交えば、車輪の音が話にならぬほどです」(被害住民)

「娘たちが来れば眠れないんです。うるさくて眠ることすら…」(被害住民)

地下鉄公社側は高さ2メーターの防音壁を設置しましたが、住民たちの騒音被害を防ぐには役不足でした。
結局、住民たちとソウル地下鉄公社の間で訴訟が起き、裁判所は住民たちの手を取りました。

ソウル高等裁判所は、騒音被害に悩まされてきた住民へ、「ソウル地下鉄公社は1人当たり23万ウォンから40万ウォン程度まで、合計2億2千万ウォン程度を支給せよ」と判決しました。
例え、地下鉄運行が始められたのが騒音規制が制定される前で、当時の規制には適合したものであっても、現実的に住民の被害が深刻ならば、違法であるという判断です。

「既存の道路や航空機による騒音に対して判決された事例は少なくありませんが、鉄道による騒音に対して損害弁済責任を認めたのは始めてであることに、意義があります」(チョン・スヨン/住民側弁護士)

裁判部は一方、地下鉄のような必須サービスに伴う騒音はある程度甘受すべきとし、トンネル式の防音壁を設置することや、運行速度を落とすべき義務は、認めませんでした。


地下鉄の安全、いまだ「不十分」 2005-02-03 (19:10) 

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ソウル地下鉄公社が、最近交換している電車の座席と内装材を公開しました。火に燃えやすかった問題点は改善されましたが、安全な地下鉄と呼ぶには、まだ早いようです。
キム・ヨンテ記者です。

<記者>
大邱地下鉄の惨事の悪夢をよみがえらせた、7号線の電車放火事件。
市民の不安感が大きくなる折、ソウル地下鉄公社は新しく交換した座席の安全性を公開しました。
左側が交換前、右側が交換した椅子です。
シンナーを撒き、同時に火を付けました。
既存の布地椅子は、真っ赤な火炎を吹き上げて、猛烈に燃え広がっていきます。
交換したステンレス座席は、シンナーが燃え尽きて間もなく、火の手が消えました。

「火災にもっとも弱い椅子が、もっとも先に火がつくため、優先的に椅子を交換することになった」(キム・ジョンス/ソウル市地下鉄公社車両チーム)

地下鉄公社は火災に安全なステンレスへ、1号線から4号線まですべての電車の80%である160台余りの椅子を交換しました。
天井と床の内装材も、すべて交換しています。
ソウル地下鉄公社は、来年6月まで電車内装財をすべて火に燃えない素材に変える予定です。

ですが火災警報機がなく初期対応が難しい点と、乗客と中央車両室間に直接的な通信が不可能である点は、相変わらず解決すべき宿題として残っています。


主要都市タクシー・市内バス料金に「動き」 2005-02-02 (09:11) 

全国主要都市のタクシーと市内バスの料金が、間もなく値上がりする模様です。

ソウル市が今月中に値上げの可否と値上げ率、値上げ時期を決定する予定で、釜山と蔚山(ウルサン)のタクシー運送事業組合も、タクシーの基本料金33%値上げ案を市当局へ要請するなど、全国のタクシー料金が値上げの動きを見せています。
また木浦(モッポ)や昌原(チャンウォン)など主要都市の市内バス料金が、間もなく上がる予定です。


地下鉄放火、テロ届出に褒賞金最高3千万ウォン 2005-02-01 (09:51)  

ソウル市は1日から、地下鉄での放火やテロなどの違法行為を通報した場合に報奨金を与える、市民申告褒賞金制度を施行すると明らかにしました。

放火や爆発物設置、毒ガステロなどを未然に防ぐのに、直接的に協力したり、犯人検挙または人命救助などへ大きく貢献した市民には、最高3千万ウォンまで褒賞金が支給されます。



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