このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



1月紀行文  追っかけ





1月24日(月)追いかけ
 まずは朝の儀式として運転予定を仕入れに向かう。自分では站に聞きに行くものと思い込ん
でいたが、センさんはカマの種別(蒸機・DL)が分かるはずだからとわざわざ机務段まで行っ
てくれた。それも気を使って正門から入らず大回りしてゆく。彼に言わすと「耳が落ちそう」な寒
さのなかを聞き取りにいってくれて大いに感謝した。このツアーの目的の1つに最後の峠を見
届けることがあったので、大板からの西行にQJ7143単機牽引ではあるものの7時発の蒸機列
車の設定がありこれを徹底的に追いかけることにする。平頂廟(8:01)から上店手前(11:01)ま
で9回の撮影に成功し少人数の機動性を発揮できた。それも定番地ばかりでなく国道から大
分入り込んだところも含んでいるのでかなりの効率性があった。

 西行が撮影時間帯にあと1本設定があるので林西方面に即折り返す。以前撮れた場所が南
側への電柱建植によりダメになった場合が多いので別の場所を探す楽しみが増えた。林西東
側の切通しで重連予定だったQJ6828単機牽引の西行を撮って、作戦会議を開く。単機だしも
う一度峠に追いかけても同じ場所になる可能性が高いのでこれ以上西に行くのはやめにして
大板東側に移動を決定した。これで実質的に峠とのお別れだがさほどの感慨が沸かないのは
なぜだろうか?
 追いかけに疲れた私達は宝木吐−
古魯満汗間の丘で西行を待つことに
する。待っていると来ないのが常であ
る。案の定なかなかやってこないしセ
ンさんや師匠は寝てしまっているし
で、自分もうたた寝をしてしまった。遠
くをじっと見つめる緊張感は長くは続
かないものである。まして暖かいクル
マの中ではなおさらだろう。はっと目
が覚めると西行の煙を遥か彼方に現
認するが二人を起こすほどの距離で
はないので黙っていた。予定によれば
とっくに東行が来てもよい時間だが全
く気配さえない。やがて西行は古魯満
汗に停車した模様で給水をしているのだろう。同じ場所から白煙が散発的に上がっている。丘
の脇から轟音が聞こえて東行が通過し交換となる。16時も過ぎ月が顔を出していたので
300mmで大きく取り込むつもりが、わずかの時間でどんどん上がってしまいみるみるフレーム
からはずれてゆく。強風で煙が横倒し状態で画面の下、月は画面右上と収まりの悪い絵柄な
がらなんとか撮ることができた。

 この時間(16:20過ぎ撤収)では西行客レの走行写真撮影は難しいので、我々のすぐ前の時
期に大板−査布嗄を訪問していた湘南チサ区氏からきいていた衛門廟の腕木信号を入れた
駅発をやることにした。天気が良すぎて雲がないためきれいな色つきのシルエットになるか不
安があったがここはかけてみるしかない。どんな仕上がりになるのか楽しみだ。17時33分ほぼ
定時にて発車を見送り、日暮れの国道を宿の予約してある林東に向かって走る。明日も天気
が良さそうだ。 


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1月紀行文 沿線散歩
1月紀行文 沿線散歩

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