このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



08年 門鉄伝説 No1



08,04,20 馬下 8233レ  RDPⅢ(+1)   Canon1v 1/500 f5,6     


 私がまだ小学生の頃、日本各地に現役蒸機が残っていました。身近には高島貨物線や八高
線などもD51が残っていて、小学生の身ではあるものの生の蒸機に興奮したものでした。当
時、九州には門鉄デフのC57やC55が残っていてその華麗な姿がたびたび鉄道雑誌に掲載
され、その姿を見て憧れを抱いていました。しかし華麗なパシフィクに出逢いたくても小学生の
身には九州はあまりにも遠く、諦めなくてはならりませんでした。
 そんな中、当時は福知山機関区和田山支区にかつての九州蒸機の華C5711号機が配置
されている事を知りました。C5711号機と言えば鹿児島本線門司−博多間を特急”かもめ”
牽引のため門鉄デフに”かもめ”をあしらった名物機です。さすがに”かもめ”の模様はなく、勾
配線区配置のため見苦しい集煙装置が取り付けられていました。しかし門鉄デフのシゴナナを
見るためには一番近い存在でした。
 そして、親を白鷺城(姫路城)と天橋立観光名目で口説き落として同行してもらい、播但線に
訪れることが出来ました。
 急行”瀬戸1号”で姫路を降り、時間まで待合室で時間調整する親と別れて播但線の下り列
車に乗りました。蛇足ながらその時に乗った列車の牽引機はなんと今、新橋駅前で保存されて
いるC112929号でした。
 雨の寺前駅で下車し、牽引してきたC11292号の発車を撮影した後、駅周辺でウロウロして
いると姫路方向からC5711号機が貨物列車を牽引してきました。憧れの門鉄デフのC57に
出逢うことが出来ました。しかし門鉄デフ出逢えた感動よりC57にはあまりにも不恰好な集煙
装置にがっかりしたことを、30年以上たった鮮明に覚えています。あの時は無理してでも九州
まで行って、集煙装置のない門鉄デフのC57に出逢いたかった。と思ったことを忘れません。

それがなんと30年もたって現実になる事とは…


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08年 門鉄伝説 No2
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