このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



「付録」 鹿 島 鉄 道 の 保 有 車 両
 

 最後に付録として鹿島鉄道の保有車両について紹介します。鹿島鉄道の保有車両は少数精鋭(?)ですが、機関車にレトロなディーゼル車から始まって比較的新型(?)ディーゼル車まで色々な車両が揃っています。
 今回の訪問では一応全型式の車両の写真も取る事が出来たので、此処ではチョット鉄道ファン路線に振って、鹿島鉄道の車両について「付録」として掲載したいと思います。
 合わせて鉄道ファンの心理だけでは無い、鹿島鉄道の車両の状況とそれがもたらしている物についても、少々検討を加えたいと思います。

 「参考サイト」 鹿島鉄道HP 車両案内


 (1)KR−500系

 

 89年新潟鉄工所製の鹿島鉄道の新鋭・主力車両。501〜503・505の4編成が有る。
 因みに隣に写っているのはキハ600系(検車庫内はキハ430系)
 最新鋭車両といえども、経年がもう18年も経っているという点が、鹿島鉄道の厳しい状況を示している。


 (2)キハ714系



 1953年製の元夕張鉄道の車両で唯一ワンマン化改造がされていない車両。(多分ドアの配置の問題からだろう)
 臨時列車等に使われているようだが、湘南型の美しい車両に「gallop」の宣伝広告がチョット・・・。


 (3)キハ600系

 

 何と元国鉄キハ07系の車体更新車。昭和11年・昭和12年製の気動車は現存で日本最古の気動車だろう。
 正直言って骨董品の部類に入ると言っても良く、よく走っている物だと感心する。
 只ワンマン対応でキハ714系と並ぶ20m車で輸送力は有る車両だから使いやすいのだろう。


 (4)キハ430系

 

 1957年製で加能越鉄道からの譲渡車。1987年に車両更新がされている。2両在籍
 現在は赤+クリームのキハ714系と同色と写真の緑+クリームの車両がある。


 (5)DD902型

 
 
 関東鉄道時代に新製された車両で、機能的には国鉄DD13型に準じているが、別物である
 準同型が関東鉄道にも現存している。台車のロッドが珍しい。
 現在は廃車され、常陸小川駅に留置され雨ざらしになっている。


 (6)DD13型

 

 1985年と87年に国鉄から2両譲受して、百里基地ジェット燃料輸送についていた。
 昔は茶+白帯だったが今はオレンジ+白帯に塗装が変更されている様だ。
 現在何に使われているかは不明だが、石岡の機関区の奥に常駐しているようだ。
 (その為望遠でこんな写真しか取れなかった・・・)


 鹿島鉄道の保有車両を見てみると、鉄道マニア的には「レトロな車両の宝庫」と見えるだろう。確かに私も今回見て、使用されているあまりのレトロさにビックリしたと言うのが本音である。
 只過去においては必ずしも車両更新に消極的であった訳ではない、KR-500系を導入したことを見ると、未だ余裕の有った時代にはサービス改善に頑張っていたが、全部更新する前に力尽きてしまったと言うのが、実情であると推察する。
 しかし日常の利用客的にはどう思っているのだろう。車両自体は良く整備されている感じだが(旧型には今回乗れなかった)旧型は多分非冷房だろうから、夏は地獄だろう。
 それに車体更新をしていても、新製から50年〜70年している車両だから、遠からず寿命が尽きるはずである。そうなった時如何するか?少なくとも車齢の高いキハ430系・キハ600系・キハ714系の5両は早急なる更新が必要だが、その費用は5〜6億円必要になる。今の鹿島鉄道でその設備投資は極めて厳しいと言わざる得ない。その点を考えると、鹿島鉄道の先行きに大きな山が存在すると考えさせられる・・・。

 確かにこの車両群を見れば趣味的側面からは非常に魅力的な鉄道であるのは事実である。しかし今の段階でその鉄道マニアの趣味的側面が、鹿島鉄道にどれだけ貢献しているかと考えれば疑問は大きい。その趣味的な魅力より、旧型車両による低サービスが一般利用客に与えるマイナスの影響の方が、会社へのダメージは大きいと言える。
 趣味的魅力が大きくても、快適性低い車両には一般利用客は乗りたがらない。そうなると「趣味的効果による増収<低サービスによる減収」と言う図式になってしまい、鹿島鉄道の首を絞めることになる。趣味的側面だけ考えて、この図式を考えないと鹿島鉄道の存続は語れない。この付録の車両の概況はその事を如実に示している。
 趣味的側面だけでは分からない問題を考えなければ、鹿島鉄道の問題点の根底の深さは分からないと考えさせられる。



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