第１２回　ドレスデン　ダンプロックフェスト（２００３年）

　蒸気機関車の保存活動が盛んなドイツ。その数は稼動するものだけで２００両とも３００両とも言われています。そのドイツ各地の蒸気機関車がドレスデンに集う、盛大なお祭りが年に一度行われます。

　ある本でこのイベントの事を知り、インターネットで検索。今年（２００３年）も５月１６日から１８日までの３日間開催されることがわかりました。さあ、それからが大変。綿密な休暇計画と休暇工作(?)、残業による資金調達、仕事が一番忙しいときに一週間海外逃亡するうしろめたさを振り払い、機上の人となったのでした。

　さて、今回の旅行、前半はロストックの「モリー」と、ヴェルニゲローデのハルツ狭軌鉄道を楽しみ、後半をこの「ドレスデン　ダンプロックフェスト」に当てました。正直、ネットの情報だけでは心細かったのですが、ハルツに向かう列車の中で、ダンプロックフェストのポスターを見かけて安心しました。モリーとハルツも狭軌ながら迫力満点で、ドレスデンに向かうときにはすでに身も心も蒸気機関車まみれ、ススまみれでしたが、なんと言っても生きた「ドイツの本線蒸気」を見るのは初めて。ドレスデン中央駅で再度ポスターを見掛け、さらに期待は高まります。

　５月１６日の朝、ホテルからトラム（路面電車）とバスで会場へ、会場近くでは早くも鉄道部品の露店が並び、私と同業者(?)らしき人（当然ドイツ人）が物色しています。それを横目に会場の中に入ると、そこは…。

　蒸気機関車がなんと２５両、しかも１３両が有火展示!!　その他にも電気・ディーゼル機関車など１０両が展示。扇形庫に煙を吐いた大型蒸気機関車が勢ぞろいする姿は迫力満点!!午前１０時の開場と１８時の閉場の時には、89 6009の汽笛を合図に、有火蒸気が一斉に汽笛吹鳴するという感動的なアトラクションが行われました。

　まずは、展示車両をご覧ください!!