このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<419系 交直流近郊形電車>

(撮影:D01編成 「普通 564M/富山」  西入善〜生地  2010/6/4)

(撮影:D15編成 「普通/福井」  芦原温泉〜丸岡  2010/9/21)

(撮影:D4編成 「普通 147M/近江塩津」  田村〜長浜  2006/2/5)

(撮影:D11編成他 「回送6両編成」  南条〜王子保  2009/8/1)
【解説】
 
 昭和40年代後半〜50年代には、新幹線網の整備により夜行寝台列車が減少し、寝台列車に使用されていた特急形の 581・583系 が余剰となっていました。そこで、581・583系車両を近郊形に改造した車両が419系・715系です。昭和58年に交流専用の715系0番台が九州地区に、昭和59年に寒冷地対応の715系1000番台が仙台地区に、交流直流両用の419系が北陸本線に投入されました。なお、715系は平成10年までに全車廃車になっています。
 419系はコストを削減するため、改造は最小限にとどめられて、車内は寝台特急時代の雰囲気が残っています。扉付近はロングシートに変更されましたが、ボックスシートはそのまま使用されており、寝台への転換機構は使えなくなりましたが、シートピッチは1900mmとなっています。中・上段寝台は、扉付近を除き収納状態のまま固定されています。トイレは先頭1両のみの設置で、他のトイレがあった部分は扉が増設されています。
 金沢運転所に3両編成・15本の計45両が配置され、平成8年からは福井地域鉄道部(敦賀運転派出)に転属しました。D01〜09編成は米原方先頭車がクハ418形で、D10〜15編成は米原方先頭車がクハ419形です。クハ419形は先頭車化改造が行われていないため、元車の581系の面影を残しています。

 平成18年10月の北陸本線・湖西線(長浜・近江今津〜敦賀)の直流電化により一部編成が廃車され、平成23年3月のダイヤ改正で 521系 車両が増備され、全ての車両が廃車となり現在は在籍しません。
【運用】

 晩年は、北陸本線(敦賀〜直江津)、413系・475系などに混じり運用されています。金沢地区は利用客が多く、折戸式・2扉の419系では乗降に時間がかかることから、あまり運用されず、敦賀〜福井・富山〜直江津で主に運用されていました。

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