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旅日記3 九州縦断の旅

2日目 肥薩線に乗って人吉温泉へ



特急きりしま 2日目の朝を迎えました。夕べはずっと雨が降っていたみたいだけれど、すっかりと上がっていました。 空はまだ曇っていたけれど天気予報ではこれから晴れるみたいなので一安心です。
 本日は鹿児島から熊本の人吉温泉まで北上します。最初は元々鹿児島本線と呼ばれた肥薩線を始発の隼人から乗ることを考えましたが、 乗り継ぎ時間を考えるとかなり余裕ができてしまうので、時間つぶしのついでに宮崎の都城回りで行くことにしました。
 ホテルを朝8時40分ぐらいにチェックアウトして西鹿児島駅へ向かいました。 そして9時10分発のきりしま4号に乗車しました。
 そうそう、今回宿泊したホテルの感想はというと、なかなか静かで良かったと思いますよ。ひととおりアメニティーも揃っていますし、 バスルームも広め。この地区の他のホテルのことは当然ながらわかりませんが、この「いわさきホテルザビエル450」はオススメできるホテルだと思います。



都城駅 特急は定刻通り10時26分に都城へと着きました。天気もすっかりと回復してまた暑い夏の日差しが戻ってきました。
 都城ではちょっと早い昼御飯にする予定でした。駅の回りを歩いてみましたが、昼御飯を食べる場所が全然無いんです。駅のすぐそばに喫茶店がわずかに1軒。 それ以外には居酒屋などが主でした。 だいたい20分ほど歩いてこれでなければ駅前の喫茶店で食べようと思っていたところ、駅から鹿児島方面へ7・8分ほど歩いたところにガストが見えてきました。



仏跳麺のみそチャーシュー麺 ガストの周りを一応見渡すと、道路の向かい側にあった「黒豚ラーメン」の看板が目に付きました。 そういえば前日黒豚のとんかつなど名物を食べなかったので、ここで食べることにしました。
 ラーメン屋の開店時間まで5分ほどあったので、すぐそばにあったベスト電器都城店で10分ほど時間をつぶしました。 それからようやく目的のラーメン店、「仏跳麺都城店」へ入りました。まだ客が誰もいなかったので、私が一番乗りみたいです。
 この店はファミレス風な感じのメニューがあり、その中からみそチャーシュー麺とぎょうざを頼みました。 みそチャーシュー麺は見た目以上にあっさりとしていました。その上に乗っているチャーシューが結構脂が乗っていてちょうどいいかも知れません。 ぎょうざは小振りのものが6つで中身は野菜がたくさん入っていて食べやすかったです。
 食べ終わると時間的にもちょうど良かったので都城駅へ戻りました。



吉都線 都城駅へ戻るまでに直射日光を浴びて汗をかいてしまいました。このままでは気持ち悪いので駅前のコンビニで「さらさらパウダーシート」を購入しました。
 駅の外から見るとすでにこれから乗る予定の吉都線が止まっていました。しかし都城駅は駅員がいるにも関わらずガード(?)が少々甘く感じました。 さっき改札を出たときも誰もいなかったし、入るときも誰もいなかったのです。奥にはいたみたいだけど別に私は不正乗車はしていないので気にしないで吉都線に乗り込みました。



扇風機のスイッチ? 列車が発車するまで10分ほどあったのであちこち見渡していると、扇風機のスイッチがありました。これは設置されている扇風機の数だけあるみたいです。こんなスイッチは初めて見ました。
 よく考えてみたら、この列車はクーラーが稼働していたので扇風機は必要なかったです。列車は定刻通り12時2分にワンマン運転で発車しました。



景色を見る管理人 列車は終点の吉松へ近付くにつれて徐々に山の中に入ってきました。そういえば、私が座っている座席よりも前に鉄ちゃんらしきおじさんがいて、何かあるたびに立ち上がって前方の景色を見ていました。 そんなに気になるのなら座席に座らずにずっと運転席の後ろで見ていればいいのに、目障りだなぁと思ってしまいました。
 その目障りな人とはあと3時間以上も一緒になるのですが・・・。
 列車はのんびりと進み、定刻通り13時35分に終点の吉松へ到着しました。



吉松駅の待合室 さて、吉松駅には定刻通り到着したわけですが、これから乗る肥薩線の吉松−人吉間は一日に4本しかありません。 次の発車時間は14時50分なので1時間15分待ち時間があるわけです。まぁ、これでも時間を調整してきたのでこの待ち時間は少ない方なんですよ。
 吉松駅には改札の外に待合室が用意してあり、畳じきになっているのでそこに座ったり寝そべったりできます。 私はここで缶ジュースを飲みながら朝西鹿児島駅で買ったスポーツ新聞を読みました。外は暑かったけれど、待合室は冷房機器がなくても十分涼しかったです。 昨年は飲み物に殺虫剤などの薬品を混入される事件が多発したニュースが多かったのですが、今年は販売されている食品の中に異物が混入してしまっていることが多く新聞にでていました。



肥薩線 14時40分すぎに人吉から向かってきた列車がホームに入ってきました。さっそくホームへ行ってみると、1両編成の列車が止まっていました。
 今回乗車する肥薩線は「しんぺい」という列車名で、これは観光用に運行されている列車で眺望がいいポイントなどではスピードを落として運転したりしてくれます。 また、車内アナウンスでも案内がテープで流れます。ただし案内の音声よりも列車の運行音の方がうるさい所もあるので、聞き取りにくいこともあります。
(人吉から吉松へ向かう時は「いさぶろう」という列車名です)

 ※2004年に車両がリニューアルされて豪華になりました。また乗ってみたいです。



しんぺいの座敷席 しんぺいの中には右の画像のように座布団を敷いた座敷席が4つほど用意してあり楽な格好で乗ることができます。 私が乗ったときは5組ほどしか乗客がいなかったので好きなところに乗ることができました。
 しばらくすると運転手が案内図を乗客に配布しました。そして定刻通り14時50分に吉松駅を出発しました。
(画像の左上に写っているのが吉都線から一緒の鉄ちゃんらしきおじさんで、今回は先頭からの車窓がよく見える一番前の席を陣取っていました)



霧島連山が見渡せる絶景 肥薩線の中でも絶好の風景が見える地点で列車は停車しました。その地点から見える風景は霧島連山を一望することができ、手前には京町温泉の町並みを見ることができます。 また、運が良ければ桜島までくっきりと見ることができるそうです。画像には写っていませんが、肉眼ではなんとなく桜島の輪郭を見ることができました。



スイッチバック 肥薩線には日本ではここでしかない場所があります。急な勾配を上るためには箱根登山鉄道などで見られるスイッチバック方式というのが有名ですが、もうひとつループ方式というのがあります。 スイッチバック方式が列車を前後に切り返しながら上るのに対し、ループ方式では山をらせんのように周りながら上っていきます。 肥薩線にはこのループ方式の勾配の中にスイッチバックがある、とてもめずらしい路線なのです。
 今回は吉松から乗車したのでループは下ります。できれば人吉から乗車したかったですね。
(右の画像は大畑[おこば]駅手前のループの中にあるスイッチバックで、左に行くとループの上り勾配、右に行くと大畑駅です)



人吉駅 大畑駅を発車したしんぺいは一路人吉駅へ向かいました。途中から黒い雲が上空に広がってきましたが、なんとか雨は降らずに済みそうです。
 列車は定刻通り15時56分に人吉駅に到着しました。しんぺいに乗っていた乗客はそのあとすぐに出発する八代行きの普通列車に乗り込みましたが、 人吉温泉に宿泊する私はここで外に出ます。あの鉄ちゃんらしきおじさんともここでお別れです。(なんのこっちゃ)
 人吉駅前にある小さなお城はからくり時計になっていて、毎日7・10・12・15・17・19時に動くそうです。 私は時間が合わなかったので見ることができませんでしたが、お殿様が城下へ行って温泉などを楽しむストーリーが見られるそうです。



人吉橋からみた球磨川 とりあえず球磨川を見たかったので、人吉駅からまっすぐ行ったところにある人吉橋へ向かうことにしました。 思ったよりも近くに人吉橋がありました。ちょっと逆光ぎみなので写りはよくないのですが、球磨川は広いですね。 明日はこの球磨川に沿って熊本市内へ向かうのでちょっと楽しみです。



人吉にある公衆トイレ 人吉橋へ向かう途中に変わった建物がありました。よくみたらこれ公衆トイレだったんですね。



芳野旅館 本日宿泊するのは純和風旅館の芳野旅館です。玄関へ行くと、旅館の方が笑顔で迎えてくれました。 この旅館には天然温泉が湧いており、入ると肌がスベスベになるという、いわゆる「美人の湯」です。 お風呂は小さい方なのですが、旅館には客室が20室しかないので時間さえ重ならなければ一人でゆったりとできるのではないでしょうか。



芳野旅館の客室 今回は予約する際に一人で1万5千円の予算であることを伝えたところ、フロントに近いところの8畳部屋に案内されました。 しかし、ここで重大なミスをする事になってしまったのです。
 この旅館の料金は税・サービス料が別になっていたのでチェックアウトの際に加算されて請求されるものだと思っていたのですが、 チェックアウトする際に部屋代+税しか請求されなかったんですよ。 純和風旅館だったので、いわゆる心付けを渡すべきだったんですよ。このあと思っていた以上のもてなしを受けることになるわけですから・・・。
 話を戻して、部屋の外は庭園になっていて、塀の向こう側には川が流れています。 今日もずいぶんと汗をかいたので、さっそく温泉に入ってみました。お湯はちょっと熱めに感じましたが、すごくさっぱりしました。 入ったときに先客が2人ほどいたのですが、聞いたことがない言葉で話していて全然理解できなかったのでちょっと不安になってしまいました。(笑)
(部屋の写真を写すのに何も片付けてないし、自分の姿が鏡に映っているし、情けないですね)



芳野旅館の夕食 夕飯は18時半にしてもらいました。ここの旅館の夕食は部屋でいただくことができます。 料理を見てビックリ。こりゃまたすごいボリュームですよ。料理は出来立てを持ってきたようで、みな温かかったです。 食べきれるかなぁ・・・。
 この中でのメインは何と言っても真ん中の上にある鮎の塩焼きでしょう。まるまる一匹出てきました。 その手前にあるお酢を付けて食べるそうです。私は付けないでそのまま食べましたがとてもおいしかったです。



力が付く料理だな 鮎の以外にもうなぎの蒲焼きとお肉の刺身がありました。お肉を1切れ食べたときは何とも思わなかったのですが、 よく考えてみたらこのお肉は馬肉じゃぁないですか。
 この他にもデザートとしてメロンと梨とぶどうが出てきました。全部食べるのに1時間近くかかってしまいました。 やはり量が多くて食べるのが大変だったです。(笑)
 食べ終わった後にすぐ係りの方が2人で食器の片付けをあっと言う間に済まし、布団を敷いて行きました。さすがに素早いっス。 とても疲れた私は11時ちょっと前に寝てしまいました。



 [2日目の支出]

支出内容費用備考
ホテル宿泊費(ザビエル450)8894円ツインルーム(シングルユース)
日刊スポーツ130円西鹿児島駅にて購入
ウーロン茶(500ml)150円西鹿児島駅にて購入
JR乗車券(西鹿児島から福岡市内)6720円乗車券は3日間有効
JR特急きりしま(西鹿児島から都城)1220円指定席特急券
みそチャーシュー麺(仏跳麺)1061円ぎょうざ1人前240円を含む
さらさらパウダーシート257円都城駅前のコンビニにて購入
缶ジュース120円吉松駅にて購入
2日目合計18552円 




3日目 水前寺公園と熊本城へ



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