このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

旅日記13 九州横断の旅

3日目 日本一の石段に挑戦



熊本城 三日目です。この日も朝は5時に起きました。シャワーを浴びて身支度をした後、窓の外を見ると熊本城がよく見えました。ホテルが熊本城の東側にあるので、朝日が正面から当たってきれいに見えました。



朝食内容 本日は別の宿泊場所には移動しないので、このホテルに連泊することになります。まずは朝食を取るため、2階のレストラン「セリーナ」へ向かいました。セリーナはとても明るい室内で清潔感がありました。朝食の時間は和食と洋食がブッフェ形式で用意してあり、熊本名産の食べ物もいくつか置いてありました。宿泊予約したプランに朝食券が付いていましたので、店員に渡すと窓際の席に案内されました。
 今日は和食の料理を取ってみました。この中で変わっているのは、大きなお皿の左端にあるのはからし蓮根で、その右にあるのが高菜漬け、そしてその手前にあるのが馬肉を使った肉じゃがです。からし蓮根は初挑戦でしたが、辛さがクセになる感じでした。その他の料理もおいしかったです。



氷川ダム行きのバス 本日は日本一の石段に挑戦します。支度をして8:10頃にホテルを出ました。熊本城近くの熊本交通センターへ。交通センター内のファミリーマートでおにぎりとサンドイッチを買いました。そして4番のりばでバスを待っていると、氷川ダム行きのバスが来たので乗りました。座席は前がよく見える一番前にしました。
 ちなみに熊本市内から石段まで行くバスは一日に4本、しかも石段に挑戦できる時間帯に行くのは8時台と12時台の2本だけしかありません。もっと便利だったらと思うのですが・・・。



クモの巣 バスの前の窓に何かが付いている気がしたのですが、よく見てみたらクモでした。しかもかなり大きい。乗客がバスを降りるときはドアを開けるのでクモはドアで見えなくなるのですが、こんな目立つところにいるのですから、どうにかした方がいいと思うのですが・・・。
 途中バスは熊本クレアを通りました。熊本クレアはイオンのショッピングモールなのですが、またこれがすごい大きさでした。まだ開店前(9:00頃)なので閑散としていましたが、休日などは家族客などでかなりにぎわうのでしょうね。



坂本石段前 バスは9:50頃に坂本石段前に到着しました。到着直前に崖崩れを起こしていて道の半分が土砂に埋まっている場所がありましたが、通行できてよかったです。バスを降りて周りを見渡すと何もありません。ネットで見た情報ではバスを降りると目の前に石段があると書いてあった気がしたのですが、石段はありませんでした。近くのお土産やが開いていたのでそこのおばちゃんに聞いたところ、石段はもう少し先になるとのことでした。おばちゃんの説明に従って進むと、ようやく石段に到着しました。大きな石碑には「日本一の石段」と書いてあります。この坂本の石段は3333段あり、石碑の通り段数では日本一です。ネットの情報では登りの標準時間は1時間30分で、下りは1時間だそうです。はたして登りはこの時間内に頂上に到達できるのでしょうか。とりあえず準備運動をして石段上りにスタートです。上りはじめはちょうど10:00でした。
 ちょっと登ると小屋があってそこには日付や名前を記帳できるノート?が置いてありました。パラパラと見ると挑戦者はほとんど九州の人のようです。この日の日付では私の前には誰も書いていませんでした。



100段目 石段は100段ごとに目印となる石碑が建っています。とりあえず100段目を通過です。まだ100段なのですが、太ももの裏に張りを感じてきました。まだ上り始めたばかりなのに・・・。実は一週間前に職場が入っているビルの階段を12階分を登り下りしたのですが、次の日筋肉痛になってしまいました。どうも一気に行こうとすると筋肉疲労が大きいようなので、ここからは20段くらいごとにちょっと休んで、それからまた上ることにしました。



500段目 ようやく500段目です。ちょっと息が切れてきました。上半身には汗をかいてきました。このあたりで石段をものすごい勢いで下りてくる人がいました。どうやら常連の方のようです。「おはようございます」と声を掛けると返事を返してくれました。やっぱり挨拶は気持ちがいいですね。



1000段目 1000段目です。ここまで約22分掛かりました。かなり息が切れてきましたが、休み休み上っているせいか足に痛みはありません。なかなか順調です。でもまだ3分の1も登っていませんね。先は長いぞ。



1500段目 1500段目です。スタートしてから約31分です。石段の途中には何ヶ所も屋根付きの休憩場がありますが、座ると立てなくなる可能性があるので登りでは立って休むことにしました。



1700段目 1700段目です。3333段の半分を過ぎました。ここまでスタートして約35分です。自分としてはなかなかいいペースですね。



途中の道 石段は3333段ずっと続いている訳ではありません。途中には平坦な道もあったり、90度の曲がり角があったりします。画像の道の場合、石の上を歩くと歩幅が一定にならないので余計に疲れます。平坦であるならば土の上を歩いた方が楽ですね。ただし、道の横には何もなく転落する恐れがあるので注意が必要ですね。



元気が出るテレビの石碑 先ほど撮影した道の終端に「天才たけしの元気が出るテレビ」の石碑が建っていました。石碑には「1985.4.14 放送」と彫ってあります。もう20年以上も前になるのですね。ちなみに、この石碑は1900段のちょっと手前に建っています。



途中で見える景色 石段や道を歩いていると山々の風景を見ることができます。結構高いところまで登って来ているみたいですね。



2000段目 ようやく2000段目です。スタートしてから約45分です。このあたりで後から来た男性に抜かれました。その男性と話をしましたが、やはり常連さんのようでこの石段が最近廃れてきていることを残念そうに話していました。東京から来たことを話すととても驚いていました。



2200段目 やっと全体の3分の2である2200段目に到達です。ここまで約51分です。かなりペースが落ちてきました。このあたりでは日が当たって暑いのは変わらないのですが、風が吹くと風は冷たく感じました。



日本一の石段碑 2447段目に日本一の石段碑が建っていました。この坂本の石段ができる前まではここまでの段数が最も多い石段だったのですね。まだこれから900段近くあるので気合いを入れて行かないと。



2800段目 2800段目です。あと約500段です。正面から日が当たってまぶしいです。



3000段目 3000段目です。ここまでで約1時間13分です。このペースだとなんとか標準時間内にはゴールできるかな?このあたりで先ほど抜いていった男性が上から下りてきました。ここでもちょっとお話をして別れました。その男性はこの石段からの交通事情が悪いことから熊本市内まで車で送っていってくださるとのお誘いを受けたのですが、まだ時間が掛かりそうということや、この後のバスの時刻も調べてあるので丁重にお断りさせていだだきました。でもこうやって知らない人と楽しくお話しするのも元気をもらえますね。



3300段目 とうとう3300段目までやって来ました。ゴールも目の前に見えています。さぁあと33段だ!!



石段頂上の石碑 3333段を登りきってゴールです。頂上には石碑が建っています。スタートしてから1時間20分でゴールできました。石段の頂上には来たのですが、周りに何もありません。案内を見るとこの先に2ヶ所の展望台と釈迦院があるのでさらに進みます。



展望台からの眺め しばらく進むと最初の展望台がありました。しかし展望台までの道は草が一杯で通りづらく、板の階段も壊れそうで怖かったです。でも眺めはよかったです。



釈迦院 最初の展望台からは2つ目の展望台まではすぐでした。こちらは屋根があって座るところもありそうなのでこちらでお昼にすることを決めました。しかしここから約1キロ先にある釈迦院へ行って、戻ってきてからお昼にします。
 釈迦院までの道は石段こそありませんが、上り下りの坂があって結構辛かったです。展望台から10分ほど歩くとようやく釈迦院がありました。そして戻ろうとしたところ、車でやってきた夫婦とすれ違いました。ここまで車で来ることができるのね・・・。ちょっと複雑な気分でした(笑)。



昼食場所 釈迦院からまた10分ほど歩いて2つ目の展望台に戻ってきました。こちらで朝買ったサンドイッチとおにぎりを食べます。



展望台からの眺め 展望台では風が心地よかったです。休んでいる間に2組ほど展望台の前を通過していきました。思ったよりも石段を登っている人が多いようです。
 展望台で15分ほど休んで12:05頃に石段を下るべく、出発をしました。



石段頂上地点 石段の頂上地点に戻ってきました。石段には手すりがある場所が多いのですが、何ヶ所かは手すりがない場所もあるので、石段を下りる際に誤って踏み外して落ちないように気をつけました。下りる時に何組か登ってくる人がいたのですが、こちらから「こんにちわ」と声を掛けて挨拶をしました。登っているみなさんが私のように挨拶で元気になれたらいいですね。



もうすぐスタート地点 下りていると、ツクツクボウシがたくさん鳴いていました。石段を順調に下りてスタート地点からちょっと登ったところにあった小屋に戻ってきました。そこで名前とすべての石段を登ったことを記しました。そして石段のスタート地点に戻ってきました。頂上地点から約55分でした。
 スタート地点には休憩所やお土産屋などがあるのですが、石段の頂上には展望台以外何もないので、観光名所として栄えないのかもしれませんね。石段自体は一段一段丁寧に作られていますし、森林浴もできるので気分的にもリラックスできたりとすばらしい所なのです。せめて頂上で記念になるものを売っているとか、スタンプ台があるとか・・・。観光地として知名度を上げるのであれば、もっと努力をしてもらいたいものです。



石段前の停留所 石段に別れを告げ、停留所に戻ってきました。停留所の標識も錆びて倒れ掛けています。石段が寂れてきている状態がここにも現れていますね。日陰で30分ほど待つと、定刻である13:42よりも遅れた氷川ダム行きのバスがやってきましたので乗りました。



氷川ダム入り口付近 バスは14:05頃に氷川ダムに着きました。下りた所はダムが見えるところではなく、ただの入り口のようでした。足も疲れていたので、次のバスが来る時間まで日陰で休むことにしました。そして14:40頃に九州産交バスの八代産交行きが来ましたので乗り込みました。
 途中何ヶ所か崖崩れの改修工事を行っている所があって、7月初旬の雨による被害の爪痕を残していました。早く復旧してほしいですね。また立神峡という観光スポットを通りました。なかなかよい場所のようなのでバスを下りても良かったかもしれません。



有佐駅 バスはJR鹿児島本線の有佐駅に15:10頃に到着しました。私はそこで下りて15:18の列車に乗って熊本駅へ。そして市電に乗ってホテルに戻りました。



アイスティー ホテルに戻ってからロビーにある「ファウンテン」でアイスティーを飲みました。実は今回の宿泊プランにウェルカムドリンク券が付いていたのでここで利用しました。ここでしばらくまったりとした後、部屋に戻って一眠りしました。



こむらさき 18:30になったので、夕飯にすることにしました。ホテル脇のアーケードを歩いて熊本ラーメンのこむらさきへと向かいました。



ラーメン こむらさきはお店の看板に書いてあるように熊本ラーメンで有名なお店で、公式ホームページによると、創業50年という歴史のあるお店のようです。私はラーメンと焼ぎょうざを注文しました。先にラーメンが出てきましたので食べてみると、上に乗っている揚げにんにくがまずガツンという衝撃を与え、その後にまろやかなとんこつスープが口の中に広がる感じでおいしいですね。そしてまもなく焼ぎょうざが出てきました。餃子は肉が多めのタイプで食べると肉汁が出てきてなかなかこちらもおいしかったです。ただぎょうざの味が強いので、ラーメンの味が弱くなってしまうのがちょっとした選択ミスでした。
 ラーメンを食べ終わってからはコンビニでヨーグルトを買ってホテルに戻りました。そしてシャワーを浴びた後ヨーグルトを食べて早めに寝ました。これで三日目は終了です。

【店情報】
店名こむらさき上通中央店
住所熊本県熊本市上通8-16
営業時間11:00〜21:30
定休日月曜日




4日目 肥薩線と宮崎グルメへ



旅日記メニューへ戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください