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旅日記14 道東B級グルメの旅

1日目 釧路湿原とスパカツ



羽田空港出発ロビー 以前に日本最北端である宗谷岬に行ってから、最東端である納沙布岬へ行きたいと考えていました。納沙布岬へは根室駅からバスで行くことができるのですが、他の地域へ行くには交通機関の時間帯がうまく合わず、なかなか行くことが決心できませんでした。ただ、最近になって釧路あたりであればそれほど無理しなくても列車での移動が可能であることがわかり、さらにその週末にANAの特典航空券にも空きがありましたので、思い切って訪れることにしました。特典航空券の申し込みは締め切り日である4日前でした。そして釧路・根室には北海道でも有名な御当地グルメがあるとのことでしたので、試してきたいと思います。

 今回も旅行のスタートは羽田空港です。リムジンバスに乗って7:50頃に空港に到着しました。そろそろ出発もピークになっていることから出発ロビーはあまり混雑していませんでした。手荷物検査場も並んでいない列がありました。早速手荷物検査場を通過して目の前にあるANA FESTAでカツサンドを購入しました。今回搭乗する釧路行きの飛行機は以前に鳥取へ行った時と同じ南ピアの先端にある67A搭乗口から出発しますので、南ピア方面へ歩いていきました。



シグネット南ピア 搭乗時刻までまだ時間がありますので、ラウンジで一休みしていきます。ラウンジの中はそこそこ人がいますが、土曜日ということもあってスーツを着たサラリーマンの数は少なく、カジュアルな格好の人がリラックスをしていたり、家族連れが出発前の時間を楽しそうに話をしています。出発前の空港ではなんだかワクワクしますよね。座席は微妙に埋まって座りづらかったので、画像の左手前に写っているカウンター席に座ることにしました。まず荷物を席に置いて、トイレに行きました。そして鏡を見ると・・・、なんと着ていたセーターの襟元に安全ピンとクリーニング屋のタグが。危なく付けたまま出かけるところでした。



本日の朝食 トイレから戻ってドリンクコーナーでブレンドコーヒーを入れ、席に戻りました。本日の朝食はまい泉のカツサンドです。何度も購入していますが、おいしいですし、量も多くないので軽い朝食にはぴったりだと思います。カツサンドを食べてのんびり休んだ後、8:20ぐらいにラウンジを出ました。



エアバスA320 搭乗口に近づくと、スポットに今回搭乗する飛行機が見えました。今回搭乗するのはエアバスA320です。どうも羽田からANAで出発するときには大阪、福岡、札幌や那覇といった幹線ではないこともあるのか、A320になることが多いですね。



67A搭乗口 ゲートに到着してしばらくすると、釧路行きの搭乗開始となりました。搭乗人数が少ないのか、優先搭乗が終わって一般の乗客向けの案内放送が流れても皆のんびりと動き出していたのでほとんど行列にはなりませんでした。まったりした感じでいいですね。



フライトインフォメーション 搭乗案内板の右にあったフライトインフォメーションを見ると、釧路までは1時間35分飛行することがわかります。釧路の天気は晴れ、気温は・・・-12度??まだ朝なのでこれから気温は上がってくるのでしょうが、東京生まれの東京育ちの私にとっては氷点下10度の世界は未体験なのでちょっと心配です。
 今回は前から10番目くらいの座席を指定しておいたのですが、後方ががら空きだったのでチェックイン直前に後方へと変更しておきました。飛行機に乗り込んで指定した席に座ってしばらくすると、すぐ前の席に中国の若者と思われる数人がドカッと座り込んできました。そして騒がしくしゃべっています。落ち着くためにガラガラの所を指定したのにツイてないなと思ったのですが、すぐにCAが飛んできて若者たちに英語で自分たちの座席に戻るように注意をしたので、若者たちは前の方にすごすごと戻っていきました。そしてドアクローズの機内放送が流れたので周囲を確認すると、前の2列と後の1列には乗客がいませんでした。してやったりという感じです(笑)。
 飛行中ベルトサインが消えてからはリクライニングをフルに倒してゆっくりと寝ることができました。前後と隣に人がいないと気を遣わなくてもよいのがいいですね。ずっと寝ていたのでドリンクサービスは受けませんでした。
 着陸態勢に入るためのベルトサインが点灯し、陸地の上空へ差し掛かると、道路以外は雪が積もって白くなっていました。そして釧路空港にはほぼ定刻の10:15頃に到着しました。



釧路空港 釧路空港に着いて外へ出ると、-12度ではなさそうですが、かなり寒いですね。雪はそれほど積もっていませんでした。昨年ここに来たときは日が暮れていて暗かったんですよね。



たんちょうの像 空港の建物の前にはたんちょう像がありました。たんちょうといえば、なんと言っても釧路湿原ですよね。



コゼットのヨーグルトドリンク これからすぐに出発するバスに乗って行くことも可能でしたが、次のお昼ご飯までちょっと時間がありますので、空港内で休んでいくことにしました。2階にある喫茶店「コゼット」に入り、ヨーグルトドリンクを注文してのんびりと過ごしました。ヨーグルトドリンクは甘さが控えめでなかなかおいしかったです。
 事前に調べたバスの出発時刻が11:15だったので、11時に喫茶店を出て空港出口でバスの乗車券を買って外に出ると、すぐ前にバスが停車していました。バスの入口手前で行き先を確認していると、運転手が後から「釧路駅方面のバスは出発しますよ」というような感じで声を掛けてきました。バスに乗り込むと、私の他に乗客は1人しか乗っていませんでした。2人とも釧路駅までということだったのでバスはノンストップで釧路駅まで向かいました。釧路駅には11:50頃に到着しました。



釧路駅外観 釧路駅のすぐ脇(画像では駅ビルの右側)には、くしろバスのターミナルがあり各方面へ乗っていくことができるのですが、どのバスに乗っていけばよいのかさっぱりわかりません。しばらく悩んだ結果、次の目的地まで歩いていくことにしました。



まるひら 歩いているととても寒く、手袋が付けていないと手が痛くなるほどでした。前日に手袋を買っておいて正解でした。駅前から続く大通りの歩道は雪がほとんどなく歩きやすかったのですが、釧路川に架かる幣舞(ぬさまい)橋を渡った先の歩道はどこも雪が積もっていて何度も滑りそうになりました。釧路駅から25分ほど歩いたでしょうか、休坂下のバス停のところから脇道に入り、坂を上ったところの近くにある目的地のお店「まるひら」にようやく到着しました。



まるひらのラーメン さっそく店内に入るとお昼時ということもあって満席でした。2分ほど待つとカウンター席の客が立ったので座ることができました。ラーメンは醤油と塩があり、普通と大盛、特大があります。私は醤油の普通を注文しました。ラーメンの見た目は正統派の醤油ラーメンでほんのりと鰹の香りがしてきます。スープを飲んでみると色の濃さの割にはものすごくあっさりしていて、麺は細めでした。最近東京ではこういうあっさりしたラーメンが少ないので逆に新鮮に感じますね。一気に食べ終えて汗をかくほど体が温まりました。とてもおいしかったです。

【店情報】
店名まるひら
住所北海道釧路市浦見8-1-13
営業時間9:30〜17:00
定休日毎週水曜日と第2・第4木曜日




ただいまの気温は・・・ 昼ご飯を食べて次は釧路湿原に行きたいのですが、列車の時間まで時間があるので、ちょうどこの期間に行われている「くしろ氷まつり」を覗いてみることにしました。歩いている途中、気温が表示されていたので見てみると、1.5度でした。いい天気で日なたはたしかに寒さも和らぐ気がします。



MOOエプロン会場の巨大氷迷路 まず幣舞橋のそばにある巨大ショッピングモールMOOの脇の会場に行ってみると、そこには巨大氷迷路がありました。迷路は子供のみということでしたので、周辺は親子連れが多かったです。迷路の近くにはいろいろな露店が出ていて、中にはジンギスカンとかありました。



釧路市観光国際交流センター会場の氷像 次にMOOの隣にある釧路市観光国際交流センター会場へ行きました。この会場は氷まつりメーン会場らしく、ステージが設置してありました。ちょうど行った時間はステージでのイベントがなかったのですが、お店がたくさん出ていてこちらも人がたくさんいてにぎわっていました。会場には大きな氷像が設置してありました。後の氷像は何がモデルになっているのか謎ですが、手前の小さめの雪像はゲゲゲの鬼太郎とめだま親父がありますね。



釧路全日空ホテル 釧路市観光国際交流センター会場の目の前に本日宿泊する予定の釧路全日空ホテルがあります。まだチェックイン予定時刻ではありませんのでいったんここから離れます。



栄町平和公園会場の天馬の氷像 続いて栄町平和公園会場へ。ここはあまり広くない会場の割にはあふれるほどの人でにぎわっていました。たくさん行列ができていたので空いている氷像から見ることにしました。公園のほぼ中心に設置してある天馬の氷像はすごいですね。繊細さには目を引きますね。



機関車トーマスの氷像 公園の東側には機関車トーマスとアンパンマンの氷像がありました。こちらでは親子連れが代わる代わる子供を氷像のところに座らせて記念撮影をしていました。



氷のすべり台その1 アンパンマンの氷像の脇には氷のすべり台がありました。かなり長い行列ができていました。



氷のすべり台その2 今見たすべり台の対角線上にさらに大きなすべり台がありました。子供がものすごい勢いで滑ってくるので面白そうでした。



釧路駅前会場の雪だるま 栄町平和公園を出て釧路駅へと向かいました。釧路駅前にも氷まつりの会場があって大きな雪だるまがありました。空港から到着したときにも見かけたのですが、人だかりができていたので後回しにしました。ちょっと汚れていますが右の雪だるまの後に立っている人と比べるとその大きさがわかりますね。
 ところで、今気付いたのですが真ん中の後に写っている「ダチョウバーガー」ってどんなんだろう???



じゃがバター このまま駅に向かっても良かったのですが、北海道に来たのに北海道らしい食べ物を食べないと、と思い、じゃがバターを食べることにしました。暖かくてホクホクでおいしかったです。



摩周行きの普通列車 釧路駅の構内に入ってみどりの窓口へ向かいました。そこで出発前にチェックしていた「SL冬の湿原号」(釧路方面)に空きがあるかどうか訪ねたところ、空きがあるとのことでしたので、指定席券と往復の乗車券を購入しました。そしてホームへ行くと、摩周行きの普通列車が停車していました。ドアは開きっぱなしですが、車両の中にもドアがあるので席に座っていても寒くはありませんね。



釧路湿原駅の駅名標 13:53に出発した普通列車は東釧路から釧網線に入り14:14に釧路湿原駅に到着しました。今回はここまでの乗車でしたが、いつかはこの先の摩周や知床・網走方面へ行ってみたいですね。



釧路湿原駅 釧路湿原駅は無人駅ですが、駅舎はログ調で周辺の雰囲気を壊さない感じがいいですね。



釧路湿原駅その2 これから折り返しのSLが来るまで30分近くあるので、細岡展望台へ行ってきます。展望台へ向かう階段を上ると釧路湿原駅が雪に囲まれている姿を見ることができました。夏よりもこの雪景色の方が似合うような気がします。



展望台への道 細岡展望台へ向かうには画像のような雪道を歩かなければなりません。



ビジターズラウンジ 駅から続く坂道を登り切ると、左手にビジターズラウンジが見えてきます。このビジターズラウンジでは自由に中で休憩ができるそうです。この周辺は道が整備されているので歩きやすかったです。



第一展望台 ビジターズラウンジには寄らず、右に進んですぐに第一展望台への階段へとたどり着きます。そこを上ると釧路湿原を東側から一望することができます。画像を見ると、道の下にも展望台らしきものがあるみたいですね。



釧路湿原国立公園の案内 第一展望台の階段を下りて道に戻り、さらに先に進むと細岡展望台の入口へと着きました。釧路湿原は国立公園だったんですよね(って今頃気付いてどうする)。



細岡展望台 さらに進むと細岡展望台へと到着しました。この細岡展望台は細岡大観望と呼ばれていて湿原を一望することができます。画像は一部分しか写っていませんが、湿原はもっと左右に広がっています。画像中央付近に写っている釧路川は凍って白くなっていますね。
 しばらく湿原を眺めて一息ついてから、釧路湿原駅へと戻りました。釧路湿原駅から細岡展望台までは多少ゆっくり歩いても10分ぐらいで着きますね。



SL冬の湿原号 駅に戻ってしばらくすると、知床方面からSL冬の湿原号がやってきました。ちょっと画像では遠くて見にくいのですが、先頭のSLは後ろ向きになっています。駅の長さに比べてこの列車は長いので先頭部分は完全に駅のホームよりも先に停車していました。私は4号車に乗り込みました。

画質は悪いのですが、SLがホームに入ってくるところの映像です。
ムービーファイル (WMVファイル形式、35秒、1.48MB)



SL冬の湿原号の車内 車内は暖房が効いていてとても暖かかったです。座席はボックスタイプになっていますね。



座席の様子 ボックスタイプの席はそれぞれ大きな窓と位置が合っているので当たり外れはないようです。座席間は広く、大きめのテーブルがあるのもいいですね。



煙が見える私が乗った4号車は先頭に近いこともあって窓から煙が見えました。



SL冬の湿原号乗車証明書 そういえば、車掌から検札の時に乗車証明書をもらいました。こういうちょっとした心遣いがうれしいですね。



だるまストーブ 釧路駅に着いて下りる際に、車両の前方にだるまストーブがあるのを見つけました。これのおかげで車内は暖かかったんですね。



SLの先頭部 列車から降りて先頭部分へ行くと、他の乗客も続々と集まってきました。釧路から出発する際はこの機関車が先頭部分になるんですね。しばらくすると、ゆっくりと列車は動き出し、ホームから出て行きました。



釧路駅の駅名標 釧路駅は根室本線の駅です。根室本線は西は函館本線の滝川から東は根室まで続く長距離の路線で、隣の新富士が滝川方面へ、東釧路が根室方面となっています。ここ釧路駅から滝川方面へは特急スーパーおおぞらが出ており、札幌まで4時間弱で結んでいます。スーパーおおぞらは札幌−稚内間を結ぶスーパー宗谷と並んで北海道では有名な特急なんです。いつかはスーパーおおぞらにも乗ってみたいんですよね。
 そういえば、新富士っていう駅は東海道新幹線の駅にもありますよね。



釧路全日空ホテルのツインルーム 釧路駅から歩いて釧路全日空ホテルへと行きました。チェックインの手続きをして11階の部屋へと入りました。全日空ホテルでは何も申し出なくても部屋まで案内してもらえるのですが、ここではその案内はありませんでした。ちょっとエレベーターの中とか話すことがないのでこういう放置プレイの方がかえって気が楽だったりしますが。
 今回宿泊するのはツインルームです。なかなか広めでいいですね。今はカーテンが閉まっていますが、開けると目の前に釧路港や沈む夕日を見ることができます。町側の眺望になる部屋もあるので、泊まるのなら海側の方がいいですね。



沈んでいく夕日 しばらくテレビを見ながら時間を潰していると、窓から夕日が沈んでいくのが見えました。水平線のところに雲があるので完全な日の入りは拝めませんが、綺麗な夕日を見ることができてよかったです。
 そういえば地元の東京は今夜から天気が崩れて雪が降るみたいだけど、明日は無事帰れるだろうか・・・。



花火 日が暮れて17:30を過ぎると、ホテル前の釧路氷まつり観光国際交流センター会場では花火大会が始まりました。事前に花火を見られることがわかっていなかったので、目の前で上がる花火を見ることができてとてもラッキーでした。まさに特等席ですね。



レストラン泉屋 花火大会が終わったところで夕飯に食べに行くことにしました。これから向かうレストラン泉屋は全日空ホテルから2、3分ほど歩いたところにあります。
 店内に入るとまだ1組しか客はおらず、好きなテーブル席に座ることができました。店員がメニューを持ってきましたが、このメニューが大きい!チェーン店のファミレスのメニューの1.5倍から2倍はあるのではないかという大きさでした。メニューを見ると、スパゲッティ以外にもご飯類も豊富でどれにしようか迷ってしまいます。
 とりあえず事前に調べた「スパカツ」を頼むことにしましたが、そのスパカツがメニューにありません。泉屋風というのもありましたので店員に尋ねたところ、スパカツはミートカツのことで、泉屋風とはミートソースではなく、塩味で野菜が入ったソースになるとのことでした。



ミートカツ 予定通りスパカツを頼んでしばらく待つと、ジュワーという大きな音の後にスパカツが席に運ばれてきました。なんと熱々の鉄板の上にスパゲッティが乗っており、鉄板の上ではミートソースがグツグツとしています。スパカツとは、ゆでたパスタの上にカツをのせ、さらにその上にミートソースをかけたもののようです。カツにミートソースってどんなものかと思いましたが、食べてみるとおかしくないのです。それと鉄板の上に乗っていることで最後まで熱々のまま食べきることができました。カツが乗っていることもあって、ボリューム的にも満腹になりました。
 食べ終わってからは近くのセイコーマートで買い物をしてホテルに戻りました。すると氷まつりのイベント2回目が行われており、再び部屋から花火を見ることができました。そしてちょっと早いのですが、翌日の出発が早いので22:00前に寝てしまいました。これで一日目は終了です。

【店情報】
店名レストラン泉屋 (いずみや)
住所北海道釧路市末広町2-28
営業時間11:00〜22:30
定休日月1回火曜




2日目 納沙布岬とエスカロップへ



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