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西国三十三寺 御詠歌 一覧
   ◆ 西国巡りの解説  ◆ 私の西国巡り  ◆御詠歌一覧 ◆ 御詠歌(かな)  ◆   

 順 通称 御詠歌
第1番那智山補陀洛(ふだらく)や  岸うつ波は 三熊野(みくまの)の 那智のお山に ひびく滝津瀬(たきつせ)
第2番紀三井寺ふるさとを はるばるここに 紀三井寺 花の都も 近くなるらん
第3番粉河寺父母(ちちはは)の 恵みも深き 粉河寺 ほとけの誓い たのもしの身や
第4番槙尾寺深山路(みやまじ)や 檜原(ひばら)松原 わけゆけば 槇尾寺(まきのおでら)に 駒ぞいさめる
第5番葛井寺まいるより 頼みをかくる 葛井寺 花のうてなに 紫の雲
第6番壺阪寺岩をたて 水をたたえて 壷阪の 庭のいさごも 浄土なるらん
第7番岡寺けさ見れば つゆ岡寺の 庭の苔 さながら瑠璃(るり)の 光なりけり
第8番長谷寺いくたびも 参る心は はつせ寺 山もちかいも 深き谷川
第9番南円堂春の日は 南円堂に かがやきて 三笠の山に 晴るるうす雲
第10番三室戸寺夜もすがら 月を三室戸 わけゆけば 宇治の川瀬に 立つは白波
第11番上醍醐逆縁(ぎゃくえん)も ()らさで救う (がん)なれば 准胝堂(じゅんていどう)は たのもしきかな
第12番岩間寺みなかみは いずくなるらん 岩間寺 岸うつ波は 松風の音
第13番石山寺後の世を 願うこころは かろくとも ほとけの誓い おもき石山
第14番三井寺いで入るや 波間の月を 三井寺の 鐘のひびきに あくるみずうみ
第15番今熊野昔より 立つとも知らぬ 今熊野(いまくまの) ほとけの誓い あらたなりけり
第16番清水寺松風の 音羽の滝の 清水(きよみづ)を むすぶ心は 涼しかるらん
第17番六波羅蜜寺重くとも 五つの罪は よもあらじ 六波羅堂へ 参る身なれば
第18番六角堂わが思う 心のうちは()つの(かど) ただ(まろ)かれと 祈るなりけり
第19番革堂花を見て いまは望みも 革堂(こうどう)の 庭の千草も 盛りなるらん
第20番善峰寺野をもすぎ 山路に向かふ 雨の空 善峯よりも 晴るる夕立
第21番穴太寺かかる世に 生まれあう身の あな()やと 思わで頼め 十声(とこえ)一声(ひとこえ)
第22番総持寺おしなべて 老いも若きも 総持寺の ほとけの誓い 頼まぬはなし
第23番勝尾寺重くとも 罪には(のり)の 勝尾寺(かちおでら) ほとけを頼む 身こそやすけれ
第24番中山寺野をもすぎ 里をもゆきて 中山の 寺へ参るは (のち)の世のため
第25番清水寺あわれみや (あまね)(かど)の 品々に なにをかなみの ここに清水(きよみず)
第26番一乗寺春は花 夏は橘 秋は菊 いつも(たへ)なる (のり)華山(はなやま)
第27番書写山はるばると のぼれば書写の 山おろし 松のひびきも 御法(みのり)なるらん
第28番成相寺波の音 松のひびきも 成相(なりあひ)の 風ふきわたす 天の橋立
第29番松尾寺そのかみは 幾世(いくよ)経ぬらん 便りをば 千歳(ちとせ)もここに 松の尾の寺
第30番竹生島月も日も 波間に浮かぶ 竹生島 船に宝を 積むここちして
第31番長命寺八千年(やちとせ)や 柳に長き 命寺(いのちでら) 運ぶ歩みの かざしなるらん
第32番観音正寺あなとうと 導きたまえ 観音寺 遠き国より 運ぶ歩みを
第33番谷汲山世を照らす 仏のしるし ありければ まだともしびも 消えぬなりけり
番外元慶寺極楽は よそにはあらじ わがこころ おなじ(はちす)の へだてやはある
番外法起院待てといわば いともかしこし 花山(はなやま)に しばしと()かん 鳥の()もがな
番外花山院御廟有馬富士 ふもとの霧は 海に似て 波かときけば 小野の松風

雑記帖







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