このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索レポート

2010.11.9

信濃路へ −3100形を追って−

←現役時代の3100形

1956年(昭31)、富士山麓電気鉄道(現・富士急行)が会社設立30周年を記念して製造し、昭和31年製のため3100形とした。1958年(昭33)製造の第2編成(3103F)は1971年(昭46)事故で廃車となり、3101Fは1997年(平9)に引退した。

秘書のブランです。今回はボクが案内します。
11月3日(祝)、所長と信濃境まで行ってきました。目的は、廃車になった富士急3100形電車を観察するためです。
この日は天気がよく遠出日和なので、途中で写真を撮りながら行きました。信濃境はその名のとおり長野県と山梨県との県境の集落ですが、静岡県と接している山中湖からは100キロメートルくらいあります。ボクとすれば久しぶりの大遠征になりました。

小淵沢の大曲りの前で

最初の撮影場所は中央道下り線の初狩パーキングエリアです。ここからは山の切れ目から富士山が見え、その前を中央本線の列車が横切っていきます。人家などが多く列車が目立たないのが難点ですが、押さえておきたいポイントです。

韮崎からは中央本線に沿って七里が岩ライン(主要地方道17号線)を行きました。途中、穴山の駅で八ヶ岳をバックに115系を撮影しました。穴山駅は掘割にある無人駅で、改札口もありません。

次に立ち寄ったのが小海線小淵沢の大曲りです。ここはあまりにも有名な撮影地なので、この日も何人かの“撮り鉄”がいました。キハ110系を撮ってから盛土の下を通り抜けたのですが、このトンネルは狭いので、大きな車の人は利用しないほうがよいと思います。
さて、17号線を富士見方面へ進み、しばらく行ってT字路を左折します。道なりに行くと右手に線路が現れますが、下り坂の途中、左の空き地の奥に目当ての3100形電車が見えます。見るからに廃線跡といった感じの場所です。電車のある場所は掘割になっています。
関係者以外立入禁止の立札があるのでむやみに近づけませんが、脇の土手へ登ると結構近くまで行くことができます。
レールが敷かれていて、そのうえに2両編成の車両が保存されています。台車は現役時代そのままです。パンタグラフも健在です。2両編成の車両は全体が白っぽく塗られていますが、さほど痛んでいるようには見えません。ただし、前面にはブルーシートがかけられていて顔を見ることができないのは残念です。

富士急行ではこんど、ブルートレインを展示するようですが、この3100形も展示することはできないでしょうか。
多くの富士急ファンが望んでいると思います。

初狩Pから見る富士山と中央本線
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穴山駅ホームから八ヶ岳を見る
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甲斐駒ケ岳を背景にキハ110系が行く
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前面をブルーシートで覆われた3101F
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