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出張レポート(19)
2011.8.17
東急の軌道・世田谷線
東急世田谷線は、三軒茶屋−下高井戸間、5.0キロメートルのミニ路線である。
もともと国道246号線を走る玉川線の支線だったが、玉川線本線の地下化により独立した軌道線として残り、世田谷線と改称された。
ほぼ全線が専用軌道だが、若林踏切のみ鉄道信号が道路信号と同期していて、電車の側にも信号待ちがある。
8月16日、この世田谷線を下高井戸の側から乗車した。
路線距離 | 5.0㎞ |
軌間 | 1372㎜ |
複線区間 | 全線 |
電圧 | 600V |
最高速度 | 40㎞ |
路線データ
下高井戸駅は京王線との連絡駅だが、京王線が橋上駅のため、隣接しているにもかかわらず乗り換えはやや面倒である。ホームは2面1線で乗降分離されており、降車ホーム側は自由通路になっている。
ちなみに京王線も世田谷線も都電軌間(1372㎜)で、隣り合っているというのも珍しい。
京王線1番ホームと世田谷線降車ホームは隣り合っているものの、直接行き来はできない。
まず降り立ったのは、下高井戸から2つめの山下駅。小田急線豪徳寺駅との乗換駅だが無人駅だ。そもそも世田谷線は、下高井戸、上町、三軒茶屋のほかはすべて無人駅である。
山下駅はホームの両端から外へ出られるつくりで、南側は目の前が豪徳寺駅入口、北側は短い商店街に続いている。
さて、この商店街の一角にある中華料理店に入ったところ、何と、ラーメンが200円には驚いた。
【写真はクリックで拡大】
山下駅に続き宮の坂駅で下車する。宮の坂駅には江ノ電601号という車両が保存されている。
もともと玉電の車両だったが江ノ電に譲渡され、廃車により里帰りしたものである。今では、自治会の施設として利用されているらしい。
宮の坂駅脇に保存されている江ノ電601号 →
続いて上町駅で下車する。この駅には、車庫と検車区(雪が谷検車区上町班)がある。
この駅はホームが千鳥に配置されており、三軒茶屋行きホームから運用を外れている車両群を見ることができる。
世田谷線の車両はカラフルで見ているだけでも楽しい。
カラフルな車両が待機する上町車庫 →
次の若林駅は三軒茶屋側に環状7号線があり、電車は道路側と同期している信号に従って道路を横切る。
世田谷線のハイライトである。
踏切から少し離れたところにある歩道橋が絶好の撮影ポイントである。
相対式ホームの若林駅
千鳥配置の上町以外、途中駅は →
すべてこんな感じ
終点の三軒茶屋駅はキャロットタワービルに隣接しており、屋根付2面1線の構造である。下高井戸駅同様、降車ホームは自由通路になっている。
キャロットタワー26階には無料の展望室があり、眼下に世田谷線の行き来を見ることができる。
【下のボタンを押せばスライドショーが自動的にスタート】
三軒茶屋駅のファサード
キャロットタワー展望室から世田谷線を見る 【クリックで拡大】
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