このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

出張レポート(20)

大雄山線 ・各駅停車

2012.7.28

大雄山線は、小田原から大雄山まで、伊豆箱根鉄道が経営する9.6kmのミニ路線である。
伊豆箱根鉄道では、三島から修善寺までの駿豆線がメインとみられるが、実はこの大雄山線の営業成績がよく稼ぎ頭である。漸減傾向にあるとはいえ、1万3千人/日ほどの輸送密度があり、地方鉄道としては突出している。
営業用車両は5000系3連に統一されており、ダイヤは終日12分間隔、各停のみと変化に乏しいが、12ある駅がそれぞれユニークで面白い。
小田原から出発して各駅を訪ねてみた。

小田原
(当駅から)
小田原駅は、大雄山線のほか、東海道新幹線、東海道線、小田急線、箱根登山線が集中する神奈川県西部のハブ駅である。
大雄山線の小田原駅は、1面2線プラス降車ホームという頭端式の構造。
自動改札機が並んでいて、地方鉄道ながら日用利用の高さをアピールしている。
緑町
(0.4km)
1面1線の無人駅。井細田方に短い上屋と出入り口がが設置されている。
井細田
(1.4km)
1面1線の無人駅だが、かなりしっかりしたつくりの駅舎がある。
駅舎の3分の2は不動産屋の事務所が占めている。駅舎とホームは階段でつながっている。
五百羅漢
(2.3km)
島式ホーム1面2線を有する有人駅で、終日、列車が交換する。
4階建てマンションの一角が駅舎になっている。
小田急線の足柄駅とは300mほどしか離れていない。
穴部
(3.1km)
単式ホーム1面1線の無人駅。飯田岡方に設けられた階段が出入り口。
ホーム上屋と一体になった駅舎があり、自動券売機と乗車票発行機が1台ずつ設置されている。
飯田岡
(4.3km)
単式ホーム1面1線の無人駅だが、しっかりしたつくりの駅舎があり、トイレもある。
相模沼田
(5.3km)
相対式ホーム2面2線1を有する交換駅。
見るからにユニークな建物で、1階が駅事務室と待合室、2階が会議室になっている。
駅に通じる取付道路が狭い。
岩原
(6.0km)
単式ホーム1面1線の無人駅。
穴部駅に似たつくり。
ホーム上屋の一部が駅舎で、自動券売機と乗車票発行機が1台ずつ設置されている。
塚原
(6.3km)
単式ホーム1面1線の無人駅。
小さいながらも駅舎があり、トイレもある。
和田河原
(8.2km)
島式ホーム1面2線を有する交換駅。
駅舎は4階建てマンションの1階にある。
五百羅漢に似たつくりの有人駅である。
富士フィルム前
(9.1km)
単式ホーム1面1線の無人駅。駅舎らしい駅舎がある。時計台のある公衆トイレもある。
大雄山
(9.6km)
島式ホーム1面2線と側線、車庫を有する終着駅。
駅前はバスターミナルになっており、駅を取り囲むような形で、スーパーやホテル、銀行などのビルが林立する。沿線では小田原に次いで活気がある。

飯田岡の小田原寄りで
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