このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

名物レポート

「吉田のうどん」セレクション

2007.1.27

【店について】
①営業時間は昼のみ。11時、あるいは11時30分から14時まで、としている店が多い。
②原則として相席は自由である。とくに座敷の場合、隙間がありさえすれば割り込んでもかまわない。
③勘定は後払いとしている。ただし、注文方法は店それぞれ。店に入ったらともかく、まわりの様子を見ること。テーブルに伝票がおいてある店では、自分で記入して頼まないといつまでたっても“うどん”にありつけない。

【品について】
①麺が硬い(コシが強い)。これが「吉田のうどん」の最大の特徴で、中には極端に硬い店もある。
②汁は醤油味が多いが、味噌を加えている店もある。具にキャベツを使うのも当地の特徴だが、中には使わない店もある。
③価格が安い。メニューにもよるが、300円程度から食べられる。

それでは、その60店ほどの中から代表的な「うどん屋」2店を紹介しよう。

≪白須うどん≫
テレビの旅行番組にしばしば登場する有名店。著名人の来店も多い。
〔お店〕
うどん屋とはいうものの、看板も暖簾もない。初めて行ってもなかなか見つからない。見つけたとしても、普通の民家なので入るのに躊躇してしまう。この飾らないつくりが人気の秘密である。
境を取り払った座敷の突き当りには仏壇があり、田舎の法事のような雰囲気でうどんを食べる。
〔システム〕
玄関を入ったらカウンターの前へ並び、順番がきたところで注文すれば、その場で用意してくれる。銀盆にのせて席へつき、食べ終わったらカウンターまでさげて代金を払う。完全なセルフサービス方式である。
〔メニュー〕
温かい“かけうどん”と冷たい“皿盛りうどん”(正式名称不明)の2種類だけしかないので、メニューもない。注文は「温かいのふたつ」というように言う。値段はいずれも300円である。
かけうどんは醤油味で、さほど濃くなく食べやすい。ゆでたキャベツが小皿で添えられており、これが不思議とうどんによくあう。

普通の民家そのままの玄関先
思わず間違いないかと覗きこむ

キャベツの小皿がついた温かいうどん
“たくれがらし”(写真奥)は辛いので入れすぎないように

法事のような雰囲気でうどんをいただく

玄関先は履物でいっぱいになる

俵万智さんも訪れている

玄関脇で歓迎してくれるタヌキ

≪美也樹≫
常にランキング上位の人気店。いつも混んでいるが、対応が早いので、思ったほどは待たされない。
〔お店〕
昨年新築してイメージを一新した。清潔感があり、他所からきても違和感がない。テーブル席と座敷があり、窓際にはカウンター席もある。
〔システム〕
席が空けば、お姉さんが指示してくれる。口頭で注文をすると、数分のうちに品物がくる。このお姉さんが記憶力抜群で、勘定なども瞬時に処理してしまう。
〔メニュー〕
壁に掲示されている。人気は“ひやしたぬき”で、ほかのうどんとあわせて注文する人が多い。“カレーうどん”もおすすめ一品。

営業時間11:30−14:00
定休日日曜日

新装なった美也樹の玄関

メニューは300円から各種ある

営業時間11:00−14:00
定休日日曜日・祝日

肉うどん(350円)は桜肉が当地標準

かけうどん(300円)は出汁(だし)がしっかり

ひやしたぬき(350円)はワサビが絶妙のアクセント

富士吉田は“うどん”の町である。人口5万人あまりながら、「うどん屋」が60店ほどあり、それらが生活の中に溶け込んでいる。最近、讃岐うどんが注目をあびているが、なかなかどうして、「吉田のうどん」もマスコミなどにとりあげられる機会が増えて、次第に認知度があがってきた。
このため、「地域ブランド」として登録しようとする動きがあるが、それぞれの店にこだわりがあり、統一イメージがつくりにくく、足踏みしているのが実情である。
それでもあえて各店の共通点(らしきもの)を探すとすれば、次のようなことだろうか。
   「吉田のうどん」スタンプラリー

期間は2007年1月7日(日)から3月31日(土)まで
異なる種類のスタンプ3つで応募できる。ホテル宿泊券ほか豪華商品が当たる。
ダブルチャンスとして「電車に乗ったで賞」(富士吉田・月江寺・下吉田の各駅にスタンプあり)もある。

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