このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
もうすぐ開設2周年
(各研究室の振り返り)
【ブラン】所長、おはようございます。
【富士三六】おはよう。
【ブラン】当研究所は、もうすぐ開設2周年になります。そこで各研究室ごとに、この2年間を振り返ってみたいと思います。
【富士三六】ほー、もうそんなに経つのか、早いもんだなー。
【ブラン】ところで話の順番ですが、まとめの都合上、「路線研究室」からはじめて「所長室」を最後にしたいと思います。
【富士三六】そうかね。それでは始めてくれ。
Ⅰ 路線研究室
【ブラン】まず、「路線研究室」の振り返りですが。所長が最も記憶に残ったことは何ですか。
【富士三六】何といっても河口湖駅(写真)のリニューアルオープンだろうな。河口湖観光の中心としての存在感が確かなものとなっている。
【ブラン】駅舎も駅前広場も、大きくてきれいになりましたからね。観光の中心としていつも賑やかですよね。
【富士三六】いま、都会の駅というのは人が集まりすぎて、まったく余裕がないからな。
【ブラン】本当に、移動のための単なる通過点、といった感じですからね。
【富士三六】都会から来たお客さんには、ゆったりと過ごしてほしいね。
【ブラン】カフェでコーヒーでも飲んでからレトロバスに乗るとかね。ところで、河口湖駅リニューアルのほかにも何かありますか。
【富士三六】三つ峠駅のポイント改良(第一種連動装置化)を採り上げたいね。
【ブラン】大月線の中間交換駅では、都留市、東桂に続いて3駅目ですね。これはどういう効果があるのでしょう。
【富士三六】三つ峠駅は、それまでは発条転轍機(スプリングポイント)で交換していたため、上下列車の単純な行き違いしかできなかったけれど、電気転轍機になって列車の番線振り分けが自由にできるようになったんだ。
【ブラン】それで、一線スルーや追い越しが可能になったわけですね。
【富士三六】そういうことだ。駅設備の改良は通常運用の自由度を高めるだけでなく、鉄道システム安全装置としての機能を向上させるものといえる。
【ブラン】なるほどね。ところで最近では、踏切についても随分話題になりましたね。
【富士三六】お金がかかるので、すべてを第一種踏切(警報機+遮断機)にする、というわけにはいかないからな。かといって、廃止すれば地元の人が不便で困る。
【ブラン】ボク、思うんですが、カーブで見通しの悪い踏切にはカーブミラーをつけたらどうでしょう。
【富士三六】ほー、それもアイデアだな。
Ⅱ 運行研究室
【ブラン】それでは次に「運行研究室」についてですが。
【富士三六】2004年11月16日に開業した都留文科大学前駅に特急が停車するようになったのは驚きだったけど、利用者は順調に増えているようだし、正解だったと言えるだろうね。
【ブラン】休日はフジサン特急とかホリデー快速とかいろいろな列車が走っていて、見ているほうは楽しいけど、普通列車で随分待ち時間が長い列車もあるようですね。
【富士三六】そこが痛し痒しでね。単線の場合は種別の違う列車を走らせると、どうしてもそういうことになってしまうんだよな。閉塞区間が長いので、追い越しの場面では特に待避時間が長くなるんだ。右の図を見てごらん。
【ブラン】なるほど、快速列車は出発信号が黄色の状態で下吉田駅を通過していますね。これはどうにもしようがないですね。
【富士三六】要は、どういうコンセプトでダイヤを組むか、ということだろうな。
【ブラン】限られた条件のもとで、どこにポイントをおくか、ということですね。
【富士三六】まあ、そういうことだな。
【ブラン】鉄道会社というのも、いろいろ考えているんですね。ところで、河口湖湖上祭や吉田の火祭りの日は、臨時列車がたくさん運転されましたけど、やはりこういうときには鉄道が頼りになりますね。
【富士三六】本当だな。
Ⅲ 車両研究室
【ブラン】富士急車に関しては、出はいりはなかったけれど、大きいリニューアルが2つありました。
【富士三六】「マッターホルン号」(写真)と「トーマスランド号」だな。
【ブラン】「マッターホルン号」は、1205-1305編成が外装を一新して登場しましたね。
【富士三六】スイスの姉妹鉄道(MGB)と同じカラーリングだということだね。
【ブラン】「トーマスランド号」は、室内も外観と同じようにペイントされて、とても楽しい列車になりました。
【富士三六】本当だね。子どもなんか大喜びだ。
【ブラン】ボクも乗りたいんだけど、からだが大きいから無理なんだよなー。
【富士三六】ブランたちも乗れるといいんだけどね。
【ブラン】それからJRからは、いろいろな列車がやって来ましたね。「ニューなのはな」、「四季彩」、「彩野」・・・。
【富士三六】最新鋭車のE233系に乗れるのも富士急行線ならでは、といったところかな。
【ブラン】本当ですね。でもそろそろ、富士急行の新車両というのも見たいですね。
【富士三六】ブランのことだから、小田急ロマンスカーをねらっているんじゃないか?
【ブラン】来年の春、MSEが登場するから余る車両があるんじゃないか、と思ったりしてるんだけど。
【富士三六】なるほど。そういうこともあるかもな。
Ⅳ 岳南鉄道線分室
【ブラン】当室の話題は、何といっても今年1月にやってきたDMV(写真)でしょうね。
【富士三六】あれはなかなか面白かった。
【ブラン】DMVは便利ですよね。
【富士三六】うまく活躍できる舞台があればいいと思うけどね。富士市でいえば新幹線アクセスなんかどうだろう。
【ブラン】住宅地と病院やショッピングセンターをつなぐのも高齢者にとっては助かると思うけど・・・。でも実際に営業運転をするためには、いろいろ問題点もあるんでしょ。
【富士三六】鉄道とバス、両方の運転免許が必要とか、定員が少ないとか、道路から鉄道へ乗り入れる際の余裕時間が必要とか、クリアしなければならない課題はいろいろあるみたいだね。
【ブラン】なるほどね。でもだれでも気軽に乗れるようになるといいですね。
Ⅴ 鉄道写真館
【ブラン】「鉄道写真館」では、富士急行線の撮影ポイントを紹介しましたが。
【富士三六】まだまだよいところはあると思うけど、これからは、その都度紹介していくつもりだ。
【ブラン】撮影の名所というか、長編成でも全体が写せることで人気のある「松久保踏切」の北側で工事をしているのは気になりますね。
【富士三六】区画整理か何かだと思うけど、どうなるのかね。年々撮影場所が限られてくるのは仕方がないところだけどね。撮れるうちに撮っておく、ということだろうな。
【ブラン】そういうことですね。
Ⅷ 所長室
【ブラン】所長室では「出張レポート」で、地方鉄道を見に行ったことをよくレポートしていましたね。特に印象に残ったところはどこですか。
【富士三六】やはり、貴志川線(写真)と銚子電鉄かな。
【ブラン】どちらも厳しい経営にある鉄道ですよね。
【富士三六】そうだね。外から眺めただけでも厳しさは実感するな。
【ブラン】具体的にはどんなところですか?
【富士三六】何といっても設備の更新が遅れていることだな。鉄道は、線路、電気、信号、駅、車両など大きな設備を必要とする。この維持更新にはとてもお金がかかるんだ。
【ブラン】本当にそうですね。
【富士三六】どちらの鉄道も、−あくまでも見たところの感じだけど−、今の設備の維持に手一杯で、なかなか更新までまわらない、といった感じだな。
【ブラン】それでも乗っているお客さんの数は結構多いといってましたよね。
【富士三六】そうなんだよ。特に銚子電鉄なんか、次から次へと団体客がやってきて驚くほど混んでいた。
【ブラン】貴志川線もお客さんは多いですか?
【富士三六】貴志駅のタマ駅長に会いに行く観光客なんかも結構いるんだよね。でもこちらは地元利用中心だな。
【ブラン】それにしても、どちらの鉄道も支援の輪は広がっているようですね。
【富士三六】そうだね。心強い限りだな。貴志川線も銚子電鉄もいつまでも元気に走ってほしいね。
【ブラン】そうですね。
Ⅶ 交流センター
【ブラン】「交流センター」はちょっと停滞気味でしたね。
【富士三六】そうだね。もう少し反応があるといいんだけどね。迷惑メールばかりだとちょっと淋しいね。
【ブラン】この場を借りて、皆さんからメールをいただけるようにお願いしておきましょう。
【富士三六】そうだね。
所長インタビュー
2007.7.15
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |