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FMみはら開局(2018年〔平成30年〕5月1日公開)
本日、三原市及びその周辺を放送区域とするコミュニティ放送局・FMみはら(愛称:FOR LIFE RADIO。三原市円一町二丁目)が開局した。中国地方におけるコミュニティ放送局の開局は2012年(平成24年)2月3日に開局したFM山陽小野田(愛称:FMサンサンきらら。山陽小野田市小野田)以来約6年3ヶ月ぶりとなるのだが、そこで今回の「不定期刊・きょうのトピックス」ではFMみはらの概要を紹介した上で今後の課題などについて触れていくことにしたい。
三原市の概要
三原市は広島県南東部にある面積471.55平方キロメートル(注1)、人口9万6,194人(注2)の都市である。毛利元就(1497〜1571)の三男の小早川隆景(1533〜1597)が築いた三原城(三原市城町一丁目・館町一丁目など)の城下町がその起源である。
三原城跡。写真は「天主台」と称されているところを撮ったものであるが、その上に天守が建つことはなかった(注3)。
現在の三原市は次のような顔を持っている。
・工業都市。三原市中心部にほど近いところには三菱重工業(東京都港区港南二丁目)や帝人(大阪市北区中之島三丁目)の工場があり、三原市の経済を支えている。また、南部の幸崎地区には今治造船(今治市小浦町一丁目)の大きな造船所がある。
・交通の要衝。三原市には山陽新幹線の停車駅でもある三原駅(三原市城町一丁目)や芸予諸島への旅客船が発着する三原港(三原市城町三丁目(注4))、広島県の空の玄関である広島空港(三原市本郷町善入寺)がある。
・商業都市。中心部にはイオン三原店(三原市城町二丁目)やフジグラン三原(三原市円一町一丁目)という大型商業施設がある。
また、観光地としては仏通寺(三原市高坂町許山〔もとやま〕)が、年中行事としては三原神明市(2月第二日曜日とその直前の金曜日・土曜日の3日間開催(注5))や三原やっさ祭り(8月第二日曜日とその直前の金曜日・土曜日の3日間開催(注5))がそれぞれよく知られている。
三原やっさ祭りの一風景
FMみはらの演奏所はどこにある?
FMみはらの演奏所は三原市円一町二丁目の三原リージョンプラザの中にある。三原リージョンプラザというのは三原駅の南西約650mのところにある、体育館や温水プール、弓道場、文化ホールなどを備えた複合施設である。
東方から撮影した三原リージョンプラザ。木々に隠れて見えづらいが奥の方へ建物が広がっている。
FMみはらの演奏所は三原リージョンプラザの1階の北東隅にある。北側の窓からは西野川と三原市役所(三原市港町三丁目)を見ることができる。
三原リージョンプラザの視覚障害者用案内板(上が北を指している)。
案内板の右上方の修正されたところ(白色になっている箇所)がFMみはらの演奏所に当たる部分となる。
FMみはら演奏所玄関
西野川(手前)とその向こうにある三原市役所。
三原市役所の左側で建設が進んでいるのは新庁舎(2019年〔平成31年〕春完成予定)。
FMみはらの中継局はどこにある?
FMみはらには二つ中継局がある。三原市中心部の南方に聳(そび)える竜王山(標高:444.9m)の山頂にある本局と、三原市・世羅郡世羅町境に聳える宇根山(標高:698.5m)の山頂にある久井中継局の二つである。
道の駅みはら神明の里(三原市糸崎〔いとさき〕四丁目)から撮影した三原市中心部南部の山々。
かなり分かりづらいのだが写真中央にある高い山が竜王山になる(手前にある山は筆影山〔標高:311m〕)。
竜王山と宇根山の2箇所に中継局を設置したのは、三原市域の大部分でFMみはらが受信できるようにするためである。三原市域は三原市中心部の北方に聳える大峰山(別称:高羽山。標高:609.9m)と龍王山(標高:664.8m。記すまでもないがFMみはらの本局のある山とは違う)で南部と北部に隔てられており(注6)、本局、すなわち竜王山中継局だけでは三原市北部(久井町・大和町・八幡町)で受信が難しくなる恐れがある。そこで宇根山にも中継局を設置し、2局体制で開局させることにしたわけである。ちなみに宇根山には中国放送(RCC、広島市中区基町)が中波放送のエフエム補完中継局を設置している(そのことは こちら で触れている)が、エフエム補完中継局設置の理由の一つは三原市北部で中国放送ラジオ三原中波中継局(三原市明神三丁目)からの電波が受信しにくいことであった(注7)。
宇根山至幸院(三原市久井町吉田)の駐車場から撮影した南方向の風景。
三原市中心部は南方に見える高い山の陰に隠れて見ることはできない。
ところで、竜王山と宇根山に中継局を設置したことにより、FMみはらは三原市以外でも十分受信可能になっている。隣接する尾道市や世羅郡世羅町は記すまでもないが、何と福山市の岡山県境に近い地域、すなわち神辺(かんなべ)町や坪生(つぼう)町でも受信可能なのである(私が自分の車のカーラジオで確認している)。他にも竹原市や豊田郡大崎上島町、今治(いまばり)市、越智(おち)郡上島町などでも受信できる可能性があるが、三原市周辺にお住まいの方は一度87.4MHzに周波数を合わせて確認してみてはどうであろうか。
FMみはらの番組編成について
FMみはらの開局当初の番組編成は下表の通りになっている(FMみはら公式サイトを元に作成)。
※一日の基点は午前5時としている。
※自社制作番組は赤太字で表記している。
時 | 月曜日 | 火〜金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
---|---|---|---|---|
午前5時 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | Power Up Morning Saturday | Power Up Morning Sunday |
午前6時 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | 小川もこ デリシャスタイム | 反畑誠一の 音楽ミュージアム |
午前7時 | フォーライフレディオ FMみはらモーニング | フォーライフレディオ FMみはらモーニング | おはようサタデー | おはようサンデー |
午前8時 | フォーライフレディオ FMみはらモーニング | フォーライフレディオ FMみはらモーニング | おはようサタデー | おはようサンデー |
午前9時 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | 湘南ベース | 上原喜光ぐるっと360度 |
午前10時 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | Brand-New Saturday | 上原喜光ぐるっと360度 |
午前11時 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | Brand-New Saturday | JP TOP20 |
午後0時 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | ミューアのMUSIC LUNCH | JP TOP20 |
午後1時 | ベストヒットリクエスト | ベストヒットリクエスト | 藤田弘之の みはら情報局ラジオ (本放送) | Resort Winds〜from軽井沢 |
午後2時 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | あの頃青春グラフィティ | Resort Winds〜from軽井沢 |
午後3時 | アフタヌーンパラダイス | アフタヌーンパラダイス | あの頃青春グラフィティ | 城之内ミサのPeace of Mind |
午後3時30分 | アフタヌーンパラダイス | アフタヌーンパラダイス | あの頃青春グラフィティ | 井上昌己の Precious moment |
午後4時 | アフタヌーンパラダイス | アフタヌーンパラダイス | SATURDAY SUPER LEGEND | フォークスクランブル |
午後5時 | フォーライフレディオ FMみはら イブニングスペシャル | フォーライフレディオ FMみはら イブニングスペシャル | ガレッジセールの ガレッジパーリー! | フォークスクランブル |
午後6時 | フォーライフレディオ FMみはら イブニングスペシャル | フォーライフレディオ FMみはら イブニングスペシャル | 河口恭吾 ブートラジオ | Premium G 〜MUSIC GIFT〜 |
午後7時 | ベストヒットリクエスト | ベストヒットリクエスト | 露崎春女の Natural Woman | 杏奈カフェ♪♪ |
午後8時 | 藤田弘之の みはら情報局ラジオ (再放送) | J-POP REFRAIN | 牧山純子 サウンドマリーナ | ラジオ2951 |
午後9時 | 大西貴文の THE NITE | 大西貴文の THE NITE | Sound of Oasis | リリーズの キャプテンズ・レディオ |
午後10時 | 大西貴文の THE NITE | 大西貴文の THE NITE | TABARU Love Emotion | アトリFM 〜あなたの夢工房ラジオ |
午後11時 | 大西貴文の THE NITE | 大西貴文の THE NITE | RADIO BOHEMIA | ビリー諸川の 昭和浪漫歌謡曲 |
翌日午前0時 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | BEST ISHIDApresents 〜Time will kiss〜 カイロスの接吻 | ユメルのモナリザラウンジ |
翌日午前1時 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | Rili.の ドリームエンタラボ | 美加の Nice'N Easyタイム |
翌日午前2時 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | スリジエStyle | たりらーりー |
翌日午前3時 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | GOOD BYE APRIL 倉品翔のREMEMBERS | J-POP REFRAIN |
翌日午前3時30分 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | 真夜中の訪問者 | J-POP REFRAIN |
翌日午前4時 | J-POP REFRAIN | J-POP REFRAIN | 真夜中の訪問者 | J-POP REFRAIN |
原則として放送休止を設けない完全終夜放送体制になっており、一週間の放送時間は168時間となる。自社制作番組の割合は約19.05%(=32時間/168時間)、ミュージックバード供給番組の割合は約80.95%(=136時間/168時間)となっている。ミュージックバード供給番組のうち昔の日本の歌謡曲を流しているJ-POP REFRAINを流している時間は66時間と半分近くに及んでおり、三原市中心部でも十分受信できる尾道エフエム放送(愛称:エフエムおのみちまたはエフエムおのみち79.4。尾道市東御所町)との差別化を念頭に置いたことが考えられる。
FMみはらの課題
中国地方ではFM山陽小野田以来約6年3ヶ月ぶり、広島県ではFM東広島(東広島市西条下見六丁目)以来約6年7ヶ月ぶりの開局となったFMみはらではあるが、当然のことながら課題はないわけではない。ここでは私が感じた課題を挙げていくことにしたい。
・番組表が作成・配布されていないこと。私が三原市を訪れたのは先月22日のことであるが、道の駅みはら神明の里や三原リージョンプラザ(FMみはらの演奏所がある施設)などを見てもそういうものは全く見当たらなかった。もしかしたらその後作成・配布したのかもしれないのだが、開局が間近いことを感じさせるものがもう少しあっても良いのでは…という気がした。
・三原市及びその周辺ではいくつか無料情報誌があり、道の駅みはら神明の里などで入手できるのだが、FMみはらの開局について取り上げていたのは一つだけだったこと。それらの無料情報誌は三原市及びその周辺の観光情報を他地域から訪れた方に紹介する目的で発行されているのだが、これだと三原市にコミュニティ放送局があることを知らないままになってしまう恐れがある。
・広島県南東部で発行され、多くの人々が読んでいる中国新聞備後本社版朝刊のテレビ・ラジオ欄にはFMみはらの番組表は掲載されていないこと。中国新聞社(広島市中区土橋町)との関係などから掲載を見送ることにしたのかもしれないのだが、(賛否両論はあるが)広島県南東部でまず受信できないラジオ局(注8)の番組表の掲載を取りやめ、代わりに広島県南東部で受信可能なラジオ局(注9)の番組表を掲載するようにすることはできないのだろうか。また、コミュニティ放送局の番組表を地方面(注10)に移すことも考えても良いのではないか。
・演奏所が目立たないところにあること。演奏所の場所は人目に付きやすいところに置くべきかどうかは議論の分かれるところであるが、目立たないところにあることや近くに多くの人々が集まる施設(市役所・図書館・博物館・工場・学校・商業施設)があることを考えると看板ぐらいは設置しても良いのではないか。
・三原市中心部で十分受信可能な尾道エフエム放送と同じ番組を流している時間帯が少なくないこと。尾道エフエム放送とは周波数が近接していないが、エフエムふくやま(愛称:レディオBINGO。福山市西町二丁目)が尾道エフエム放送やエフエムゆめウェーブ(笠岡市笠岡)との差別化を図ったこと(注11)を考えると何らかの策を考えても良いのではないのだろうか。
・既存のラジオ局、すなわちNHK広島放送局(広島市中区大手町二丁目)や中国放送ラジオ、広島エフエム放送(HFM、広島市南区皆実町一丁目)、尾道エフエム放送との競争が予想されること(注12)。広島県ではかつて五日市コミュニティ放送(愛称:エフエムななみ。広島市佐伯区皆賀四丁目。2004〜2007)が対抗局との競争に打ち勝とうとして身の丈に合わない番組編成を展開した結果3年ほどで行き詰まり、自社制作番組の大幅削減→放送休止→廃業に追い込まれたこと(注13)があったが、このことをFMみはらの関係者はどのように考えているのだろうか。番組編成を見る限り身の丈に合っているとは思うのだが…。
・放送局の独自性を出せるかどうかということ。自社制作の情報番組の設定や年中行事の際の特別番組の放送、局名告知の設定は必須事項であるが、尾道エフエム放送も聴ける地域が少なくないことや尾道エフエム放送と同じ番組を流している時間帯があること、その尾道エフエム放送は周波数が近いエフエムゆめウェーブ(注14)と同じ番組を流している時間帯があり、局名告知がないとどちらのラジオ局を聴いているのか分かりにくくなることといった事実を考えると何らかの対策を打たなければならなくなることも考えられるところである。
どのようにFMみはらがこれらの課題に取り組んでいくのか、今後も注目していきたいところである。
コミュニティ放送局の今後
コミュニティ放送局が制度化されてから四半世紀以上の歳月が流れた。全ての都道府県に一つはコミュニティ放送局があるようになり、身近な存在になったが、問題はないわけではない。それを挙げると次の通りになる。
・人口の多い都市でも未だに存在しないところがある。
・未だに一つしか存在しない都道府県がある。
・過去に甚大な災害に見舞われたところでも開局に向けた動きが起きていないところがある。
・調整が難航したのか一つの市区町村に複数コミュニティ放送局があるところがある。
・公式サイトが整備されておらず、知りたい情報が得にくいところがある。
・新聞のテレビ・ラジオ欄に番組表が載っていないところがある。
・コミュニティ放送局があっても中継局が整備されていないために受信不可能な地域がある市区町村が少なくない。
・せっかく予備免許を取得してもその後何らかの問題が起きて結局開局できずに終わったところがある。
・放送局を私物化する経営者がいる。
・利益至上主義に走っているところがある。
・自社制作番組が少ないところがある。
・深夜・早朝に緊急事態が起きることに備えて終夜放送を実施しているところがあるが、必要なのだろうかと思うことがある。
・あえなく廃業に追い込まれたところがある。
・情報公開や説明責任に対して消極的なところがある。
・演奏所の位置が分かりにくかったり積極的な宣伝をしなかったりするなどしたために知名度が低いところがある。
・問題が起きたところがいくつかある。
・地域第一主義をとり、近隣の放送局との連携が見えないところがある。
・せっかく近隣の放送局で連携していたのに自然消滅している例がいくつも見られる。
・周波数が近接しているためにどの放送局を聴いているのか分かりにくくなることがある。
・一般市民の関心が高いとは言えない感じがある。
日本の都道府県域民間放送局の放送区域で最も人口が少ないのは高知県(2015年〔平成27年〕10月1日実施の国勢調査によると72万8,276人。ちなみに高知県には都道府県域民間放送局が4社ある(注15))だから高知県より人口の少ないところが大多数を占める市区町村を放送区域とするコミュニティ放送局の経営環境が厳しくなるのは当然の帰結と言えることなのかもしれないのだが、地域密着のメディアであることを考えるとこれからも開局に向けた動きが活発化すること、私利私欲に走らないこと、そして放送区域の住民に愛される放送局を目指すことが求められよう。コミュニティ放送局があることの利点は2016年(平成28年)6月22〜23日の大雨により福山市内の各地で浸水被害が起きた時強く感じたことである(注16)し…。
(注釈コーナー)
注1:「2017年(平成29年)全国都道府県市区町村別面積調」による。
注2:2015年(平成27年)10月1日実施の国勢調査による。
注3:三原城に天守が建てられなかった理由としては次のようなことが挙げられる。
・三原城は周りを山に囲まれており、その頂に見張り台を設ければ天守の代わりになったこと。
・三原城本丸のすぐ北側を西国街道(山陽道)が通っており、天守があれば目立ってしまうこと。
・三原城が築かれたのは1560年代後半から1580年代初頭にかけてのことであるが、当時はまだ天守は全国的に広まっていたとは言い難い状況にあったこと。
・天守を建てる構想はあったが、金銭的事情などで頓挫したこと。
・「天主台」と称されているところは三原城が築かれる前は岩礁であり、それを崩して築こうとしたが堅くてできなかったため土で埋めてあたかも天守台のようにしたこと。
写真をご覧頂ければうかがえることであるが、三原城の「天主台」は天守台にしては大きく感じる。もしそこに天守を建てようとしたらかなりの費用がかかったことは想像に難くない。つまり、ある事情があってあたかも天守台に見えるようになったのではないかと考えたいのである。それが真相へのヒントになると私は考えているのだが、果たしてどうであろうか。
※ちなみに天主台に行くには三原駅構内を通る必要がある(天主台に行ける時間は午前6時〜午後10時)。
注4:ここでは三原港フェリーターミナルの所在地を記している。
注5:三原神明市と三原やっさ祭りの曜日パターンごとの開催期間は下表の通りになる。
曜日 パターン | 特徴 | 三原神明市の 開催期間 | 三原やっさ祭りの 開催期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
A | 1月1日が月曜日で平年 | 2月9〜11日 | 8月10〜12日 | |
AB | 1月1日が月曜日で閏年 | 2月9〜11日 | 8月9〜11日 | |
B | 1月1日が火曜日で平年 | 2月8〜10日 | 8月9〜11日 | |
BC | 1月1日が火曜日で閏年 | 2月8〜10日 | 8月8〜10日 | |
C | 1月1日が水曜日で平年 | 2月7〜9日 | 8月8〜10日 | |
CD | 1月1日が水曜日で閏年 | 2月7〜9日 | 8月7〜9日 | |
D | 1月1日が木曜日で平年 | 2月6〜8日 | 8月7〜9日 | |
DE | 1月1日が木曜日で閏年 | 2月6〜8日 | 8月6〜8日 | |
E | 1月1日が金曜日で平年 | 2月12〜14日 | 8月6〜8日 | |
EF | 1月1日が金曜日で閏年 | 2月12〜14日 | 8月12〜14日 | |
F | 1月1日が土曜日で平年 | 2月11〜13日 | 8月12〜14日 | |
FG | 1月1日が土曜日で閏年 | 2月11〜13日 | 8月11〜13日 | |
G | 1月1日が日曜日で平年 | 2月10〜12日 | 8月11〜13日 | |
GA | 1月1日が日曜日で閏年 | 2月10〜12日 | 8月10〜12日 |
注6:大峰山や龍王山に中継局を設置すれば一つで済んだのではないかと思う方がいるかもしれないのだが、次に挙げる理由から考えられなかったものと思われる。
・大峰山や龍王山に通じる道路の整備が必要になること。
・竜王山は三原テレビ・エフエム中継局(広島エフエム放送以外の各社が中継局を設置している)がある山だったこと。
・宇根山は山頂周辺にいくつも電波塔が建っている山だったこと。
・竜王山は三原市中心部から近く、登山道路も整備されていること。
・宇根山は三原市久井地区からであれば登山道路が整備されており、山頂近くまで行けること。
注7:他には世羅郡世羅町での受信環境を改善することが挙げられる。 こちら でも書いているのだが、世羅郡世羅町は広島県中部の交通の要衝でありながら長らく中国放送ラジオは中継局設置を見送り続けていた。
注8:山口放送ラジオ(KRY、周南市徳山)とエフエム山口(FMY、山口市緑町)、中国コミュニケーションネットワーク(愛称:エフエムちゅーピー。広島市中区土橋町)を指す。但し実はこれらの放送局はパソコンやスマートフォンを持っていれば広島県南東部でもインターネット再送信サービスで聴取することは可能である(但し山口放送ラジオ・エフエム山口の聴取は金がかかるので注意)。
※山口放送ラジオは冬の早朝であれば広島県南東部でも受信することは何とか可能である(昭和時代末期の、まだ終夜放送に移行していなかった頃に放送開始時のアナウンスを受信したことがある)。
注9:エフエム香川(高松市西宝町一丁目)や南海放送ラジオ(RNB、松山市本町一丁目)、エフエム愛媛(松山市竹原町一丁目)、エフエムゆめウェーブを指す。
注10:中国新聞備後本社版朝刊の地方面は3〜4ページあり、そこに広島県全域と岡山県南西部の情報を掲載している。
注11:エフエムふくやまは深夜・早朝・週末にJ-WAVE(東京都港区六本木六丁目)の再送信を行うようにした一方でミュージックバード(東京都千代田区麹町一丁目)の喋り手のいる番組を全て打ち切ったことを指す。
注12:FMみはら以外の三原市周辺にあるラジオ局の中継局は下表の通りである。
放送局名 | 種類 | 中継局名及び周波数 | 備考 |
---|---|---|---|
NHK広島放送局 | ラジオ第一 中波放送 | 世羅(1224kHz) 福山(999kHz) | ラジオ第一福山中波中継局は尾道市向島町にある。 ※福山市内にある中波中継局は福山木之庄中波中継局(福山市久松台三丁目)と称している。 |
ラジオ第二 中波放送 | 福山(1602kHz) | ラジオ第二福山中波中継局は尾道市向島町にある。 ※福山市内にある中波中継局は福山木之庄中波中継局と称している。 | |
エフエム | 因島(83.5MHz) 大崎(84.2MHz) 尾道(84.8MHz) 世羅甲山(82.4MHz) 三原(83.1MHz) | ||
中国放送ラジオ | 中波 | 三原(1530kHz) | 三原中波中継局は福山・府中両中波中継局と同じ周波数を使用している。 |
エフエム補完 | 久井(94.6MHz) | 久井エフエム中継局は世羅郡世羅町小世良(おぜら)にある。 久井エフエム中継局は広島・福山両エフエム中継局と同じ周波数を使用している。 | |
広島エフエム放送 | — | 大崎(76.4MHz) 尾道(77.1MHz) 世羅甲山(81.4MHz) | |
尾道エフエム放送 | — | 尾道(79.4MHz) 因島(79.4MHz) |
注13:五日市コミュニティ放送は2007年(平成19年)7月に自社制作番組の大幅削減を断行したが改善がならず、2007年(平成19年)12月1日から放送を休止した。体制を立て直して放送を再開させたかったようであるが、五日市コミュニティ放送の放送区域である広島市佐伯区五日市地区には大きな企業がなかったことや広島市のベッドタウンとして発展したことで昔からの住民が少なくなっていたこと、昔からの住民が少なくなったことで地元への愛着を持つ住民が少なくなったこと、隣にある廿日市(はつかいち)市ほど中枢性が高くなかったこと、そして廿日市市にコミュニティ放送局が開局することになったことなどから再興は断念され、2008年(平成20年)3月31日をもって廃業した。本文で記している通り身の丈に合わない番組編成を行って対抗局との競争に打ち勝とうとしたことがいけなかったのは事実であるが、他にも広島市佐伯区五日市地区中心部から少し離れたところにある娯楽施設の中に演奏所を設けたことや広域的視野を持って展開しなかったことなど問題点はいくつも指摘されるところである。
五日市コミュニティ放送の演奏所が入居していた娯楽施設。
左側に見える高架橋は国道2号線西広島バイパスであり、広島市佐伯区中心部からいくらか離れたところにあったことがうかがえる。
注14:エフエムゆめウェーブの周波数は79.2MHz、尾道エフエム放送の周波数は79.4MHzである。
注15:高知県にある都道府県域民間放送局は下表の通りである(高知放送テレビと高知放送ラジオは同じ会社だが放送種類が違うので分けて記載している)。
種類 | 放送局名・所在地 | 所属系列 | 備考 |
---|---|---|---|
テレビ | 高知放送テレビ (RKC、高知市本町三丁目) | 日本テレビ | |
テレビ高知 (KUTV、高知市北本町三丁目) | TBS | ||
高知さんさんテレビ (KSS、高知市若松町) | フジテレビ | 四国地方で最後に開局した都道府県域民間テレビ放送局かつ都道府県域民間放送局である。 | |
ラジオ | 高知放送ラジオ (RKC、高知市本町三丁目) | JRN/NRN | 四国地方にある民間中波放送局では唯一中波放送の周波数の統一が行われていない。 今のところエフエム補完放送開始への動きの見られない数少ない放送局の一つである(他にはRFラジオ日本〔RF、横浜市中区長者町五丁目〕と西日本放送ラジオ〔RNC、高松市丸の内〕がある)。 一方でradikoには参入している。 |
エフエム高知 (高知市鷹匠町二丁目) | JFN | エフエム徳島(徳島市幸町一丁目)とともに四国地方で最後に開局した都道府県域民間ラジオ放送局である。 愛称:Hi-Six(ハイ・シックス)。 現在のところradikoには参入していない。 |
注16:福山市各地で浸水被害が発生した2016年(平成28年)6月23日時点の中国放送ラジオ・広島エフエム放送・エフエムふくやまの朝の自社制作の情報番組は下表の通りである。
放送局名 | 番組名 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|
中国放送ラジオ | 本名正憲のおはようラジオ | 午前7時〜午前9時 | 全国ネットの番組を挿入している時間帯あり。 |
平成ラヂオバラエティ ごぜん様さま | 午前9時〜午前11時30分 | ||
広島エフエム放送 | MORNING ALIVE | 午前7時30分〜午前10時50分 | 全国ネットの番組を挿入している時間帯あり。 |
エフエムふくやま | GO! GO! Bびんご〜 | 午前7時〜午前9時 | |
おはようときめきタイム | 午前9時〜午前11時15分 |
その日各局を聴いていた方の話によると中国放送ラジオ・広島エフエム放送の番組ではあまり福山市内の浸水被害に関する話は取り上げなかったのに対し、エフエムふくやまでは頻繁に取り上げていたという。放送範囲による住み分けも一つの理由であろうが…。
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