大分県豊後大野市大野町にある滝で、2007年に国の登録記念物として登録されています。 大野川の中流にある雄滝と、その支流の平井川の合流口にある雌滝とからなり、 雄滝は高さ約20m・幅約100m、雌滝は高さ約18m・幅4mで、滝の断崖は阿蘇溶結凝灰岩です。
緒方町にある
原尻の滝
が「東洋のナイアガラ」と呼ばれるのに対し、 沈堕の滝は「豊後のナイアガラ」、「大野のナイアガラ」と呼ばれています。
古くからの名瀑であり、室町時代の1476年(文明8年)には、雪舟が訪れ「鎮田瀑図」を描いたことでも知られていますが、 残念ながら「鎮田瀑図」は関東大震災で焼失しており、狩野常信による模写が現存するのみです。 毎年10月にはちんだの滝ふれあい公園にて「雪舟まつり」が開催されています。
雄滝と雌滝の間には、石造の沈堕発電所跡地(近代化遺産)があります。 また発電所跡地横には「ちんだの滝ふれあい公園」があり、雄滝の近くまで続く遊歩道が整備されています。