このガニ湯には、伝説が残っています。
<直入町建て看板より転記>
昔、長湯温泉を流れる川にガニがいた。 ある日ガニは色白の美しい村の娘に一目ぼれをしてしまった。 そして人間になって娘を嫁にしたいと思うようになった。 たまたまそんなガニの切ない思いを知った川のほとりにある寺の僧が、 「寺の鐘を百聞けば人に生まれ変われる」と言い聞かせた。 そこで娘が湯あみに来たとき僧が鐘をつき、ガニは川の中からこれを聞いていた。 僧が鐘をつきながらふと娘に目をやると娘のあまりの美しさにこれまた一目ぼれ。 鐘を九十九までついて「娘はオレがもらう」と言って娘に近づいたとたん、 空がかきくもって大雨となり僧もガニも落雷にやられてしまった。 しばらくして川の水が引いたところ、川の中にガニの形をした大岩が現れ、無数の泡をともなった湯が湧きだした。 以来、村人たちはこれを(ガニ湯)と呼ぶようになった。
それから、(株)花王が出したデータに基づいたこんな立て札も・・・
<直入町建て看板より転記>
長湯温泉は日本一の炭酸泉。地域全体の炭酸泉湧出量はもちろん日本一、 そして平均温度46.9度という高温域で記録されている炭酸ガス濃度1200PPMというのも驚異的なものです。 湯船でもそのガス濃度は700PPMを維持していますが、これは花王(株)が製造している入浴剤「バブ」の7倍を誇ります。 炭酸ガスは皮膚から吸収されて疲労回復を助けてくれますし、飲むと糖尿病や通風にも効果があります。