日奈久温泉は熊本県八代市にある、熊本県下で最も古い歴史を持つ温泉街です。 「
日奈久温泉センター ばんぺい湯
」の左側の道を上って行くと、 温泉神社の参道です。 車では行けませんので、ばんぺい湯から歩いて行きます。 肥薩おれんじ鉄道の線路上に架かる石橋を渡り、石段を上り詰めると、温泉神社です。 ここからは日奈久温泉を見下ろし、また天草まで望める眺望スポットです。
日奈久温泉
は、 応永16年(1409年)に浜田六郎が父の刀傷を癒そうと神に祈り、市杵島姫神のお告げで温泉が発見されたと伝えられています。 温泉発見により日奈久に人が移り住み、温泉街となりました。 村人はこの御神徳に感謝し、応永26年(1419年)に、現在の温泉センターの近くに 『湯の神 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)』を祀る祠(弁天社)を建立しました。
しかし 天明・文化の大火で町の大半が焼失し、弁天社も類焼したので、 文政5年(1822年)に温泉街を見下ろせる現在地に移されました。 明治初期の神仏分離のとき、湯の神社と称し、数年後、温泉神社と変更しました。