小国町に7基点在する旧国鉄宮原線のアーチ橋のひとつで、コンクリート造5連アーチ橋です。 小国町を走る国道212号線から 「
道の駅 おぐに
」のある国道387号へ入り、わいた温泉郷方面へと走ると、 北里柴三郎記念館、木魂館(もっこんかん)への表示が出ています。 木魂館のすぐ近くに、北里橋梁があります。
石橋にツタが生い茂って風情がありますが、前の木々が邪魔をして、 せっかくの5連アーチが見えないのが残念です。
現在は、石橋の上に柵が設置され、遊歩道して活躍しています。
旧国鉄宮原(みやのはる)線は、かつて大分県九重町の久大線恵良駅から、小国町の肥後小国駅まで約26キロを結んでいた鉄道路線です。 1935年に着工し、戦争を挟み1954年(昭和29年)に全通しましたが、1984年、赤字ローカル線の筆頭として全線が廃止されました。 山間部の為、橋が多く、計8基のコンクリートアーチ橋が架けられました。 現在小国町には7基の橋が現存しており、2004年に国の登録有形文化財に登録されました。
【旧国鉄宮原線北里橋梁】 |
構造:コンクリート造5連アーチ橋、橋長60m。年代:1938年(昭和13年)頃
旧北里駅の西方にほぼ隣接して築かれた。曲線平面を有する径間長10mの充腹式コンクリート造5 連アーチ橋。鉄材節約という当時の国策に応じた一連の無筋コンクリート造アーチ橋の一つ。2 径間を跨道橋とし、現在は歩道橋として活用されている。 |