スイス鉄道旅行
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

1988年夏 スイス鉄道旅行




●7月30日【5日目】 フィルスト・ハイキング 

 グリンデルワルド滞在2日目は、一日トレッキングをすることになりまし た。朝食を終え、町を歩いていると、横浜23歳の「ミス西谷」とばったり 出くわしました。彼女も今日は山道を散策するつもりだというので、3人で 行動を共にすることになりました。

 まずは町のスーパーで昼食用の食料を買い出し。とはいえ、日本のように 弁当などというものは置いていません。サンドイッチも出来あいの惣菜も なし。結局、買ったのはロールパンと“ミルヒ”(牛乳のことです)だけ でした。

 食料をリュックに積め込んでリフトに乗り、目指すはフィルスト。リフト 頂上のフィルストは、そこですでに標高2000mを超えています。今日はそこから ブッフアルプ湖を通り、山頂まで登って、山の反対側からグリンデルワルド まで下っていくというルートです。

 道はなだらかで歩きやすく、草原の広々とした景色の中を進んでいくの です。いかにもスイス・アルプスといった雰囲気。

 ほどなく湖に着いて、小休止。万年雪とお花畑に囲まれ、青い空と白い雲、 緑の山脈を鏡のように映し出す静かな湖面の湖。
「この前のマイエンフェルトより、こっちの方がずっとハイジらしいよねえ」
と、皆で頷き合いました。

 湖から更に山上へと歩き続け、やがてブッフアルプ山頂へと到着。山小屋は ハイキング客で賑わっていました。「山頂」というほど急な斜面を登ってきた わけではありませんが、やっぱり気分はいいものです。

 山頂で昼食を取った後は、反対側の斜面からグリンデルワルドの麓まで 下っていきます。なだらかな草原の斜面をのんびりと歩いて降りていくと、 あちらこちらで茶色い牛がのどかに草を噛んでいます。カウベルが、 ゴロンゴロンと音を鳴らす。何とも牧歌的ななかを歩いて、町まで戻って いきました。鉄道には乗らず、ハイキングで一日を費やしたわけですが、 充分にスイス・アルプスを堪能しました。


【6日目】クライネマッターホルン へ続く





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