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<岬と灯台写真館>

足摺岬と灯台(高知県)

2004年11月28日午前に足摺岬(高知県)で撮った写真です。


 2泊3日で、四国一周の岬と灯台めぐりの旅に出かけ、羽田空港から徳島空港へと下り立ったのです。オリックスレンタカーでトヨタのビッツを3日間借りて、いざ四国一周ドライブに出発、初日は、まず南下して海岸線にできるだけ沿って走り、 蒲生田岬灯台室戸岬灯台高知灯台 を撮影して、須崎市にある桑田山温泉へ泊まりました。翌日は、朝8時に宿を立って、山を下り国道56号線に出て南下していき、「ニュー佐賀温泉」のに入浴してから、 窪津埼灯台 を撮影しました。その後は、車に戻って先端を目指しましたが、道はとても細く、時々白装束のお遍路さんと行き交うことが、四国らしさを感じさせます。足摺岬の駐車場に着くととても暖かで、セーターを脱いで、展望台へと向かいました。学生時代以来の再訪となりますが、断崖絶壁上に立つ灯台の姿は変わりません。白亜でロケット型をした灯台は、ひときわ目立って佇立していのました。ここでも何枚も写真を撮ってから、遊歩道を通ってさらに灯台へと近づいて行ったのですが、観光名所の椿のトンネルも先の台風で葉が吹き飛ばされていました。灯台下の園地には、田宮虎彦の石碑があって、かの小説『足摺岬』の一説「砕け散る荒波の飛沫が 崖肌の巨巌いちめんに 雨のように降りそそいでいた」が刻まれていて、私の好きな小説だけに、感慨深く眺め入っていたのです。遊歩道を巡ってから、四国八十八ヶ所札所の一つ金剛福寺にも参拝して、車へと戻りました。

☆足摺岬灯台地図
足摺岬灯台 (2004年11月28日撮影)
足摺岬灯台の概要
番号 3101 [F5602]
位置 北緯 32度43分30秒 
東経 133度01分08秒
塗色 白色  
構造 塔形 コンクリート造
灯器LB-90型灯器
灯質 群閃白光 18秒を隔て毎30秒に3閃光
光度 46万カンデラ(実効光度)
光達距離 20.5海里(約38km) 
明弧 201度から91度まで
灯塔高 18.1m(地上〜塔頂)
標高 60.6m(平均海面〜灯火)
初点灯 1914年(大正3)4月1日
所在地高知県土佐清水市

<特徴>
 足摺岬灯台は、四国の最南端にある足摺岬の突端に立つ白亜の 大型灯台 です。周辺は、足摺宇和海国立公園に指定され、太平洋を望む風光明媚の地です。また、「 日本の灯台50選 」にも選ばれています。

<歴史>
 この灯台は、1914年(大正3)4月1日に設置、 初点灯 しました。その後、1960年(昭和35)7月29日に現在のロケット型の デザイン灯台 に改築されました。

<現況>
 現在の 灯塔高 (地上から塔頂まで)は18.1m、 標高 (平均海面〜灯火)は60.6mで、LB-90型灯器を使い、 光度 は、46万カンデラ(実効光度)、 光達距離 は20.5海里(約38km) です。また、 無線方位信号所 (レーマークビーコン)も併設されていて、塔が立っています。残念ながら、一般公開されていないので、通常は外観を望むだけです。

足摺岬灯台のプレート足摺岬灯台の塔頂部

☆足摺岬周辺の海

足摺岬周辺の海

 足摺岬は、足摺半島の突端にあり、四国最南端に位置し、年間100万人ほどの人が訪れる観光地です。周辺は、80mにも及ぶ断崖絶壁が続き、そこから望む太平洋は丸みをおび、地球が丸いことを実感できる場所でもあります。崖下には岩礁が発達し、釣りの好ポイントともなっていますが、黒潮の打ち寄せる様はとてもダイナミックで、息を飲む光景です。


☆「足摺岬」田宮虎彦先生文学碑

「足摺岬」田宮虎彦先生文学碑

 足摺岬灯台下の園地には、「田宮虎彦先生文学碑」があって、かの 小説『足摺岬』 の一説「砕け散る荒波の飛沫が 崖肌の巨巌いちめんに 雨のように降りそそいでいた」が刻まれていて、私の好きな小説だけに、感慨深く眺め入っていたのです。


☆足摺岬周辺の植物

台風で葉が落ちた椿のトンネルムラサキカタバミ (かたばみ科)
シコクアザミ (きく科)ツワブキ (きく科)

 展望台から、遊歩道を通ってさらに足摺岬灯台へと近づいて行ったのですが、観光名所の椿のトンネルも先の台風で葉が吹き飛ばされていました。とても暖かで、所々には野草の花が咲いていて、南国らしさを感じさせてくれました。


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