このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<岬と灯台写真館>

出雲日御碕と灯台(島根県)

1998年9月16日午前に出雲日御碕(島根県)で撮った写真です。


  中国地方の旅 に出た途中、左手に日本海、右手に三瓶の山並みをしばらく見ながら、走り続け、出雲大社を目指したのですが、まだ少し時間が早く、蕎麦屋が開くまでには時間があるので、先に日御碕(ひのみさき)に回ることにしました。大社の街並みを通り過ぎ、日本海に臨む断崖沿いの道を曲がりくねりながら進みましたが、台風の余波もあって、白い波頭が立っています。出雲日御碕灯台付近にも強い風が吹き、ときおり雨もたたきつけてきましたが、灯台には上ることが出来ました。螺旋状の階段をぐるぐると回って、外に出るとすごい風です。吹き飛ばされないように注意を払って、おそるおそる眺望してみると、眼下に日本海が波打ち、岩礁に白いしぶきが立ち上っています。滅多に見ることの出来ない荒天の日本海を必死で眺めながら、カメラのシャッターを切りました。しばし後、降りてきて、岩礁を巡ってみましたが、波しぶきとときおり降ってくる雨とで濡れそぼりながらの岬巡りとなってしまいました。何枚か写真を撮ってから、早々に車に戻り、出雲大社へと戻っていったのです。

☆出雲日御碕灯台地図
出雲日御碕灯台 (1998年9月16日撮影)
出雲日御碕灯台の概要
番号 0821 [F7334]
位置 北緯 35度26分02秒 
東経 132度37分45秒
塗色 白色  
構造 塔形(円形) 石造
レンズ 第1等フレネル式 ( 水銀槽回転式
灯質 群閃赤白互光 毎20秒に白2閃、赤1閃
光度 48万カンデラ(実効光度)
光達距離 21海里(約39km) 
明弧 24度から245度まで
灯塔高 43.65m(地上〜塔頂)
標高 63.30m(平均海面〜灯火)
初点灯 1903年(明治36)4月1日
所在地島根県簸川郡大社町大字日御碕秋台原山1478
<特徴>
 出雲日御碕灯台は、日本一の 灯塔高 を誇る石造灯台で、 世界灯台100選 に選ばれた 大型灯台 です。また、「 日本の灯台50選 」にも選ばれている日本を代表する灯台で、歴史的文化財的価値が高いので、Aランクの 保存灯台 ともなっています。尚、碕の字がつく唯一の灯台でもあります。

<歴史>
 1900年(明治33)に着工し、1903(明治36)4月1日に 初点灯 しました。大型の洋式灯台で、日本人の設計・施工によるもので、柱状節理石英角斑岩の基盤の上に建つ、白色円形の 石造灯台 です。当初は、日ノ岬灯台と呼んでいましたが、1935年(昭和10)に出雲日御碕灯台と改称しました。また、1973年(昭和48)から翌年にかけて、耐震補強工事がなされています。

<現況>
  灯塔高 (地上から塔頂まで)は、43.65mで、日本一の高さを誇っています。 光度 は、48万カンデラ、 光達距離 は、21海里(約39km) 、日本で6ヶ所しかない第1等 フレネル式レンズ (レンズ直径2m59cm)を使用した 第1等灯台 なのです。一般公開(有料大人150円、小人20円)されている 参観灯台 で、上まで登ることができますが、灯台上からは、日本海を一望の下にすることが出来ます。また、 灯台資料展示室 が併設されていて、貴重な資料も展示されています。また、出雲日御碕サカグリ 照射灯 が隣接して建てられています。

☆出雲日御碕周辺の海

出雲日御碕周辺の海

 出雲日御碕は、島根半島のほぼ西端の岬で、 石英租面岩から成る隆起海食台地です。断崖絶壁が続く海岸線で、黒い肌の岩礁を日本海の荒波が、音を立てて洗っているのが印象的です。ここには、特別天然記念物に指定されている“うみねこ”の繁殖地経島(ふみしま)もあります。出雲日御碕灯台の上からの眺望は絶景で、自然美の美しさに感動します。特に、夕日が素晴らしいそうです。


☆荒天の日本海

出雲日御碕の岩礁に押し寄せる台風の波

 台風の余波もあって、出雲日御碕周辺の岩礁には、白い波頭が立っていました。滅多に見ることの出来ない荒天の日本海を、強風に耐えながら、必死でカメラのシャッターを切り続けました。


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