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秘湯めぐりの旅(5)

<微温湯温泉−福島県>

1995.5.20-21


アヅマシャクナゲとムラサキヤシオツツジが咲く茅葺き屋根の旅館二階堂

*1995年5月20日(土)

 午後4時20分頃福島西インターで降りる。料金5,600円なり。広域農道から曲った辺りから川沿いの山間の小道となる。車一台通れるくらいで、それも途中から未舗装の林道となる。あたりには全く人家らしきものなし。しかも、道は急カーブの登りではなはだ悪い。所々に路肩の崩れたところがあって、2速で進む。夕方5時頃やっと宿にたどり着く。山中の一軒宿でまさに秘湯の趣有り。木造の二階屋は一部茅葺きで、戊辰戦争で焼かれ、その後再建された明治時代の建物とか。庭にはツツジ、シャクナゲなどの花が咲き誇りとてもきれい!さっそく湯に向かう。酸性緑ばん泉で源泉31.8℃とまさにぬるい。湯は豊富に出ているが、入った当初は冷たい感じさえする。長い間入浴してしていると慣れてきて、段々と気分が良くなる。となりにポリバスのわかし湯があり、時々それに入って暖をとった。まさに湯治場の感があり、とても気にいった。午後6時頃部屋食とのことで膳を運んできたが、二の膳までついている。山菜、うなぎ、ぼたん鍋などなどとても素朴な感じがしてよい。山奥でせせらぎの音を聞き、銚子を傾ける。とても静で心地好い。


☆旅館二階堂に泊まる。<1泊2食付10,007円(込込)>





源泉名微温湯温泉(ぬる湯)
湧出地福島県福島市桜本字温湯
湧出量194㍑/分
知覚無色澄明、弱酸味、収斂味、無臭
泉質酸性-含鉄(II、III)・アルミニウム-硫酸塩泉
泉温分類31.8℃(低温泉)
pH値2.9
液性分類酸性
溶存物質総量
浸透圧分類低張性
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
慢性皮膚病・月経障害他
旅館二階堂のデータ
標準料金1泊2食付 7,000〜10,000円(込込) *冬期休業(11月末頃〜4月下旬)
入浴料金大人500円、小人200円
外来入浴時間午前10時〜午後3時
宿泊定員木造2階建 42 室 100名
住所、電話〒960-21 福島県福島市桜本字温湯11 TEL(0245)91-3173
交通JR東北本線福島駅東口から土船行き福島交通バス20分、水保下車後送迎バス40分
微温湯温泉の浴槽旅館二階堂の夕食

*1995年5月21日(日)  帰途に着く。

 翌日は朝起きてから、付近を散策してみるが、周辺には全く人家はなく、鳥のさえずりが聞こえるだけ。吾妻連峰の山並みがみごとだ!小1時間山道を歩き、戻ってきて、朝湯に浸かる。とても満ち足りた気分で、朝食をとり、9時頃宿を出て、白石へ向かう。


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