このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
<岬と灯台写真館>
地蔵崎と美保関灯台(島根県)
1995年4月30日午前に地蔵崎(島根県)で撮った写真です。
ゴールデンウィークを利用して、山陰地方の旅に出た途中、米子から弓ヶ浜、境港を通り、境水道大橋を渡って、地蔵碕へと至りました。その先端には、白亜の美保関灯台が立っていて、なかなかすばらしい光景なのです。灯台をカメラに収め、少し戻った山の上にある五本松公園にも立ち寄りました。有名な五本松の方は、初代、二代と枯れ、三代目が植えられていましたが、美保湾や中海、弓ケ浜などを一望に出来るすばらしい眺めでした。
☆美保関灯台 | 地図 |
美保関灯台 (1995年4月30日撮影) |
| <特徴> 美保関灯台は、島根半島東端にある地蔵崎の先端に立つ、エキゾチックな白亜の 中型灯台 です。周辺は、大山隠岐国立公園に指定され、ここから日本海を見渡す大パノラマは感動的なもので、晴れ渡っていれば隠岐島さえ見えます。また、「 世界灯台100選 」に選ばれた灯台 でもあり、「 日本の灯台50選 」にも選ばれている日本を代表する灯台で、歴史的文化財的価値が高いので、Aランクの 保存灯台 ともなっています。 <歴史> 白色塔形(円形)の 石造灯台 で、 灯塔高 (地上から塔頂まで)14.0m、 標高 (平均海面〜灯火)82.91m、現在はLB-M60型灯器を使い、 光度 は49万カンデラ(実効光度)、 光達距離 は23.5海里(約44km)です。また、 無線方位信号所 (レーマークビーコン)も併設されていて、塔が立っています。残念ながら、一般公開されていないので、通常は外観のみの見学となりますが、毎年2回、海の日(7月の第3月曜日)と 灯台記念日 (11月1日)には、内部が公開されるとのことです。また、以前の 退息所 (灯台守の宿舎)が改造されて、灯台ビュッフェとして営業していましたが、現在は休業中だそうです。 |
美保湾と弓ヶ浜の眺望 | |
美保関港を望む |
美保関灯台から、尾根伝いの遊歩道を3㎞余り歩くと五本松公園で、ここからみる景色もすばらしいものです。現在は、ツツジの名所としても知られ観光スポットになっていて、4月下旬から5月上旬には、約5千本のツツジが満開になるそうです。小高い丘の上にあるため、頂上の展望台からは美保湾や中海、弓ケ浜などを一望でき、晴れたに日は北方に隠岐の島を見ることができとのことです。
三代目関の五本松 | |
初代関の五本松 | 二代目関の五本松 |
かつての航路標識木ともなり、船人に親しまれていた関の五本松は、台風や松食い虫のため相次いで倒れ、初代、2代と枯れてしまいましたが、現在は3代目が植えられています。ここは、美保関と松江を結んだ旧松江街道に沿っていたのですが、松江藩主が美保神社参詣の途次、眺望のじゃまになるというので、五本松のうちの一本を切らせてしまいました。そのことに船人たちは落胆し、やり場のない怒りと、松への愛惜をこめて、誰からともなく歌い出したのが「ハー関の五本松、1本切りゃ4本、あとは切られぬ夫婦松」という民謡「関の五本松節」だそうです。
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