このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<岬と灯台写真館>

納沙布岬と灯台(北海道)

2005年9月21日昼に納沙布岬(北海道)で撮った写真です。


 9泊10日で、北海道の岬と温泉巡りの旅に出かけ、2泊目に札幌市内へ泊まりました。その後、白老からは海岸沿いに車を走らせ岬と灯台を巡りながら、襟裳岬を経由して、5泊目に霧多布岬の民宿に泊まったのです。翌朝は、東に向かって、湯沸岬灯台、霧多布湿原、 落石岬灯台花咲灯台 と立ち寄って写真を撮っていきました。その後も東進を続け、根室市街を通過して納沙布(のさっぷ)岬へと至りました。ここの土産物屋兼食堂で昼食をすませてから、周辺を散策したのですが、最東端へ達したというのは感慨深いものです。天気も良くて、納沙布岬灯台からは北方領土の歯舞諸島、国後島、択捉島までもが見渡せました。灯台周辺でたくさん写真を撮ってからは、「北方館」「平和の塔」などにも入って、北方領土問題についての知見も得、「平和の塔」へ登って、360度の眺望を楽しみつつ、シャッターを切りました。

☆納沙布岬灯台地図
納沙布岬灯台 (2005年9月21日撮影)
納沙布岬灯台の概要
番号 0154
位置 北緯 43度23分07秒 
東経 145度49分01秒
塗色 白色  
構造 塔形(円形) コンクリート造
レンズ 第4等フレネル式
灯質 等明暗白赤光、明3秒暗3秒
光度 1万4千カンデラ(実効光度)
光達距離 14.5海里(約27km) 
明弧 105度から15度まで
灯塔高 13.5m(地上〜塔頂)
標高 23.2m(平均海面〜灯火)
初点灯 1872年(明治7)8月15日
所在地北海道根室市納沙布

<特徴>
 納沙布岬灯台は、北海道納沙布岬の突端に立つ白亜円形の 中型灯台 で、北方領土を除くと、日本最東端に位置しています。周辺は、北方4島や知床半島を望む、風光明媚の地です。また、「 日本の灯台50選 」にも選ばれています。

<歴史>
 この灯台は、かの「灯台の父」と呼ばれる R・H・ブラントン の設計による八角形の 木造灯台 として建設され、1872年(明治7)8月15日<旧暦では7月12日>に 初点灯 しましたが、北海道の洋式灯台としては一番最初のものです。ここと水晶島の間にある珸瑶瑁(ごようまい)水道は暗礁浅瀬が多く、航海の難所として恐れられていて、灯台の建設が求められていたのです。しかし、1930年(昭和5)に現在のコンクリート造灯台に改築されました。また、当初より職員が灯台に滞在し管理していましたが、1998年(平成10)4月より、無人化されています。

<現況>
 現在の 灯塔高 (地上から塔頂まで)は13.5m、 標高 (平均海面〜灯火)は23.2mで、第4等 フレネル式レンズ を使い、 光度 は1万4千カンデラ(実効光度)、 光達距離 は14.5海里(約27km) で、 霧信号所 (ダイヤフラムホーン)と 無線方位信号所 (レーマークビーコン)も併設されています。

納沙布岬灯台の塔頂部納沙布岬灯台の門
納沙布岬灯台のダイアフラムホーン納沙布岬灯台のレーマークビーコン

☆納沙布岬灯台周辺の海

灯台付近から西方向を望む灯台付近から南方向を望む
納沙布岬灯台周辺の海

 納沙布岬灯台周辺には、青い海が広がり、珸瑶瑁(ごようまい)水道を隔てて、北方領土の一つ、水晶島を望むことが出来ます。暗礁浅瀬が多い、航海の難所として知られているだけあって、灯台下に難破船が打ち上げられていたのが印象に残りました。


☆納沙布岬の風景

納沙布岬の碑
モニュメント「四島のかけ橋「望郷の家」と「北方館」

 納沙布岬周辺は、望郷の岬公園として整備されていますが、マリンブルーの海がとってもきれいです。3.7km沖の海上には、歯舞諸島の貝殻島、7km先には水晶島を望むことも出来るのです。また、北方領土関係の資料展示や展望室を備えた「望郷の家」と「北方館」が並んで立っていて、無料で見学できます。近くには、モニュメント「四島のかけ橋」があり、巨大なアーチの下に強風でも消えないトーチが焚かれているのです。北方領土への想いを感じさせる場所です。


☆「平和の塔」からの眺望

「平和の塔」の外観「平和の塔」から東方向(納沙布岬)を望む
「平和の塔」から西方向(温根元港)を望む「平和の塔」から南方向(珸瑶瑁漁港)を望む

 納沙布岬の入口に1987年(昭和62)に建てられた高さ97mの「平和の塔」が建っています。入場料900円を払い、エレベーターで最上部の展望台に上がれば、岬全体から、根室海峡、北方領土などが一望の下に見渡せるのです。天気も良かったので、360度のすばらしい眺望に感動して、写真を撮りまくりました。


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