このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<岬と灯台写真館>

サタドー岬と灯台(東京都)

1988年5月28日午後に三宅島のサタドー岬(東京都三宅島村)で撮った写真です。


 2泊3日(内船中1泊)の三宅島ツアーに参加して、深夜に東京竹芝桟橋を出航、7時間ほど船に揺られ、三宅島へ朝5時半頃に到着しました。坪田地区にある宿泊する民宿「おしどり」に荷物を入れ、休憩した後、レンターサイクルで島内一周することになりました。時計回りに、海岸沿いに自転車を走らせていったのですが、1983年(昭和58)10月の雄山山腹大噴火によって、阿古地区が受けた被害は想像を絶するものがありました。とても自然豊かな島なのですが、流れ出た溶岩が、樹木を焼き、家屋をも押しつぶしていました。それにしても、それにつけ込んで、米軍艦載機の夜間発着訓練(NLP)用空港を建設する計画があると聞き、憤りを覚えました。この静かな島の自然を破壊して滑走路をつくり、夜間発着訓練の爆音の下に曝すとは...。そんな思いを抱きながら、さらに自転車をこいで、伊ガ谷、伊豆、神着と過ぎて、火の山峠にまで登ってみました。ここは、1940年(昭和15)と1962年(昭和37)の噴火時に溶岩が流れ出したところで、火山礫の山などがあって、当時の噴火の様子がわかりました。そこから下ってくると赤場暁(あかばっきょう)があって、溶岩流のすさまじさを感じることが出来ました。そんな火山噴火の恐ろしさを見ながら、たどり着いたのが、サタドー岬なのです。サタドーとはヒンズー語で、“地獄”という意味だそうです。そこには、白亜のサタドー岬灯台があって、黒い溶岩流とは好対照をなしていました。

☆サタドー岬灯台地図
サタドー岬灯台 (1988年5月28日撮影)
サタドー岬灯台の概要
番号 3214 [F6275]
位置 北緯 34度05分21秒 
東経 139度34分12秒
塗色 白色  
構造 塔形(円形) コンクリート造
灯器LB-40型灯器
灯質 単閃白光 毎15秒に1閃光
光度 25万カンデラ
光達距離 17海里(約31km) 
灯塔高 14.4m(地上〜塔頂)
標高 35.9m(平均海面〜灯火)
初点灯 1954年(昭和29)11月1日
所在地東京都三宅島村
<特徴>
 サタドー岬灯台は、東京都に属する三宅島の東端のサタドー岬に立つ、白亜の 中型灯台 です。周辺は、富士箱根伊豆国立公園の一部となっていて、自然環境が保全されています。

<歴史>
 この灯台は、1954年(昭和29)11月1日に設置、 初点灯 された白色塔形(円形)コンクリート造りです。

<現況>
  灯塔高 は14.4m(地上から塔頂まで)、 標高 (平均海面から灯火まで)35.9mで、LB-40型灯器を使い、 光度 25万カンデラ、 光達距離 17海里(約31km) です。灯台周辺からの太平洋の眺望は素晴らしく、晴れていれば、御蔵島を望むことも出来ます。残念ながら一般公開されていないので、通常は外観を見るだけです。

☆サタドー岬周辺の海

火の山峠から海を望む赤場暁から御蔵島を望む

 1940年(昭和15)と1962年(昭和37)の噴火時に溶岩が流れ出して出来た、火の山峠と赤場暁から見る海はとても美しく、荒々しい溶岩と対照的でした。その沖合には、御蔵島がぽっかりと浮かんでいました。


☆雄山と溶岩流の跡

雄山と溶岩流の跡

岬と灯台写真館へ戻る
旅の写真館へ戻る
ホームページへ戻る

*ご意見、ご要望のある方は右記までメールを下さい。よろしくね!  gauss@js3.so-net.ne.jp

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください