このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

3.車両形式

 ここでは、JR在来線(JR四国を除く)の電車と気動車の形式番号の読み方について触れておきたい。新幹線や機関車については管理人もあまり詳しくないし、電車と気動車だけ知っておけばとりあえず何とかなるだろうということで(なるんかい!?)

 

A.電車

このサンプルを用いて説明しよう。

サハ811−103

 まず、最初の「サ」の部分であるが、ここは運転台、モーターの有無を表している。「サ」とは、運転台もモーターもないことを示す。ここが「ク」となると運転台あり「モ」になるとモーターあり「クモ」になると運転台、モーターともにありということになる。

 次に左から2番目の「ハ」の部分であるが、ここは車内設備をあらわす。「ハ」普通車「ロ」グリーン車である。なお、昔は「イ」(一等車)があったが、現在は存在しない。

 次に「811」の部分についてみていこう。

 まず、百の位だが、電化方式で走行する車両をしめしている。この部分が「1〜3」になると、「直流」「4〜6」「交直両用」「7、8」「交流」「9」「試作車」である。このサンプルでは「8」だから「交流」となる。

 直流、交流に関しては1章で説明していますので、忘れた方はそちらを御覧ください。皆さんのお住まいの地域の電車の形式番号のこの部分を見てみれば、お住まいの地域が直流区間か交流区間かわかりますよ。「1〜3」だったら直流区間、「7、8」だったら交流区間です。もし「4〜6」しかなかったら…これだけではわかりませんね(汗)

 次に十の位だが、ここは用途分類である。この部分が「0」だったら「通勤型」「1〜3」「近郊型」、「4」は「事業用」、「5、6」「急行型」「7、8」「特急型」「9」「試作車」である。ただし、現在は急行が少なくなっており、JR各社、新型急行型車両を製造していないため、この区分はなくなりつつある。また、「5、6、7」の中には、現在は近郊型に格下げされている車両も存在する。九州では457系、475系は普通列車として利用されている。このサンプルでは「1」だから「近郊型」となる。

 ここで用いた「通勤型」、「近郊型」については後ほど説明する。

 次に一の位だが、ここは固有の車種を現す。奇数の数字が代表系列で、1つ下の偶数は運転席の方向や制御機の有無を表す。

 最後の「103」の部分は製造番号である。

 てなわけで、「サハ811−103」とは「運転台もモーターもついていない普通車で、交流電車近郊型で、固有の車種番号は1、製造番号は103」ということになる。

  

B.気動車

 基本的に電車に準じているが、交流、直流の区別がないため、三桁の数字がなかったりあっても特に意味はない。また、旧式の気動車になると、電車ほど厳密に法則はない。

 カタカナ表記の部分は「キハ」となっていることが圧倒的に多い。ちなみに、「キ」は気動車のことである。「ハ」の部分は電車と同じく普通車。したがって、グリーン車になると「キロ」になる。また、エンジンがなくて運転台があれば「ク」、エンジンも運転台もなければ「サ」がつくこともあるが、これは少ない。

 したがって、気動車はほぼ「キハ」と思っていただいて差し支えない。

 

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