　３月に入って梅の花が咲き始める頃になると、今まで各々が縄張りを張っていた区域は徐々に解除となり、オスはメスの縄張りに侵入を繰り返し、やがて番いとなる。　　お彼岸前後を境に、気温が上昇するとフィールドは鳴き交わす声が頻繁になり、オスがメスに魚をプレゼントをする求愛給餌が行われ、同時に営巣の準備が進められる。　垂直のオーバーハングになった土の崖などに営巣のための巣穴を堀る作業が雌雄交代で始まる。　この間は巣穴掘りの合間に、水浴びや長時間にわたり休息する行動が見られる。　巣穴堀の際に羽根に付着した土や汚れを丹念に羽繕いしたり、延びや欠伸などリラックスタイムに突入し、体を枝に完全に下ろしマッタリとした時間を過ごす。　桜が開花する頃にはタマゴを産み抱卵に入ると思われる。