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2008年11月撮影
Fuji Velvia100
茶室「如心庵」は、愛知県犬山市にある国宝「如庵」を写したものです。如庵は、織田信長の実弟、有楽斎が今から380年ほど前に作りました。如心庵の建設にあたっては、名古屋鉄道株式会社の協力を得てほぼ忠実に如庵の意匠を再現しています。
母屋造り、屋根の妻を正面に配置し、左端に袖壁を設け、土間庇を付け、にじり口を正面にあらわさない構え、刀掛けがなく小部屋に荷物を預ける。茶室の内部は、二畳半台目、炉は向かい切り。「筋違いの囲い」と言われるように、床脇に、鱗板(三角形)をいれて壁面を斜行させ、茶道口から客座へ給仕しやすく工夫している。炉の前角に中柱を立てて板をはめ、そこに火灯形をくりぬいて点前座に明かりを導入している。腰張に古歴を使っており、「歴張りの席」の別称もある。点前座の二つの窓は外側から竹が詰め打ちになっており、「有楽窓」と呼ばれている。
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