このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

 

「国鉄型」特急電車の暮れゆく前途

 

 

■近郊型格下げ「寝台電車」

 他ではほとんど消え去った観のある旧 583系だが、JR西日本ではしぶとく生き残っている。原型はかなり損なわれているのがかなしいところ。しかし、それでも独特の風貌までは失われてはいない。

 金沢にて

 

■ 485系ボンネット車

 貫通型先頭車も安定しているとはいえ、やはりボンネット車の方が優美である。そんなボンネット車が、JR西日本ではまだ活躍している。国鉄色のままというのもうれしい。ただし、新世代車両の台頭により、続々と置換が進み今や風前の灯火である。写真の編成もどうやら廃車回送のようで、塗色はすっかり褪せていた。各車番は90〜120 で、かなりの古参編成である。

 金沢にて

 

■ 485系更新車

 これはJR東日本の手による「はくたか」用の更新車。この車両を今後も使いこなしていくうえで更新が必要との事情は理解できるにせよ、美的センスをまったく感じない造形で、正直なところ醜い。「新しさ」からも遠い。あるのは色彩のインパクトと重量感だけではないか。

 金沢にて

 

■ 485系グリーン先頭車

 原型車の風貌ながら、実は短編成化改造で発生したグリーン先頭車。少なくとも、醜くはない。また、JR西日本の先頭車改造のように、安易な造形にもなってはいない。

 金沢にて

 

■もと「スーパー雷鳥」 485系グリーン先頭車

 「雷鳥」の付加価値を向上するため施された更新改造により生まれた車両。 485系更新車の中では、最も優れた外観デザインであろう。鋭角的な前面はすぐれた高速性を示し、しかも収束点が低い位置にあって安定している。「サンダーバード」新世代車両の増備に伴い「スーパー雷鳥」の任を解かれ、「加越」「しらさぎ」系統に転じた。今後も存分に活躍する車両と考えられる。

 金沢にて

 

■ 485系JR西日本塗り分け

 JR西日本の183・485系特急は、近年この塗り分けで統一されつつある。ただし、更新がされているかどうかは、この外観だけではわからない。「国鉄型」特急電車の塗装変更の中では、最も安定的なものの一つであろう。

 金沢にて

 

元に戻る

 

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください