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「国鉄型」特急電車の暮れゆく前途
■「国鉄型」特急電車
国鉄が分割民営化されてから、既に14年になる。14年とは、人間の感覚にとっても充分に長いが、車両のライフサイクルにおいてはさらに長い。
JR東日本では、北陸新幹線(高崎−長野間)の開業により、在来線特急の需要じたいが大幅に縮小した。なお残る在来線特急は、沿線地域の看板といえる存在であり、新世代車両が投入されつつある。「ひたち」しかり、「あずさ」またしかり。そのため、「国鉄型」特急電車はその勢力を大幅に縮小している。
本来は有力な看板列車である「はつかり」「はくたか」は、新幹線開業までのつなぎという性格もあり、新車の投入は抑制されている様子である。「はつかり」用の新世代車両はエコノミータイプE751系で、将来の転用が考慮されていると考えられる。
JR西日本では、今後もなお主力列車となる列車、「雷鳥/サンダーバード」「やくも」「くろしお」などには新世代車両が投入され、「国鉄型」特急電車はやや格が下がる列車に押し籠められつつある。
ともあれ結果として、183・485系などの「国鉄型」特急電車は、急激に数を減じている。今後進むであろう「あずさ」の置換により、退潮はいっそう明瞭となる。内装の陳腐化・劣化には覆いがたいものがあるにせよ、外観が安定していただけに、惜しい。もっとも、今となっては多くの車両に「厚化粧」が施されているため、オリジナルの安定はほとんど損なわれているが・・・・・・
【JR東日本編】信越地区の「国鉄型」特急電車
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