このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



憧れの帆船模型6


■ロープワーク
 いよいよロープワークが出てきました。ステップバイステップをよく見て慎重に作りましょう。


■マスト・ヤードの加工
 マストやヤードの加工はカッターだとざくっと刃が食い込みやすいので、かんなを使うとやりやすいと思います。(1枚目の写真)コツがあるので初めての人はいらない棒材で練習しましょう。棒材をまわしながら少しずつ削っていきます。刃はほんの少ししか出さないように調整してください。端の方を重点的に削ってだんだん細くなるようにします。棒材の長さや太さによってはかんなでもやりにくいときがあります。そのときは棒やすりで削っていきます。仕上げに電動ドリルに固定し、紙やすりで滑らかにします。(2枚目の写真)電動ドリルを使うときは、怪我に十分注意しましょう。あまり力を入れると棒が折れたり、紙やすりを巻き込んだりします。また、電動ドリルは回転数が調整できるものを使用しましょう。


■マスト・ヤードの加工2
 上のようなかんなの使い方以外に、1枚目の写真のように「かつお節を削る」ように、かんなの刃を上に向けて、棒材をスライドさせてもいいでしょう。カクカクにならないように回しながら少しずつ削ります。ある程度削れたら、棒やすりで滑らかにします。仕上げに紙やすりで慣らします。2枚目の写真のように時々様子を見ながらテンプレートで目的の直径になっているかチェックしましょう。棒の長さや太さによってはドリルを使うよりこの方法が適しています。


■糸の止め方
 ロープワークが数多く出てきますが、糸を固定するときは、ステップバイステップでは「結び目をボンドで止める」とありますが、ボンドよりゼリー状の瞬間接着剤が適しています。(1枚目の写真)普通の瞬間接着剤だと、粘度が低すぎて糸の余分な部分まで染み込んでしまい、カチカチになってしまいます。結び目だけを止めるのであればゼリー状のほうが粘度的に適しています。糸を切るときは裁縫で使う「だるまバサミ」が使いやすいでしょう。(2枚目の写真)


■ヤードを止める
 ヤードを接着するときは1枚目の写真のように棒やすりで少しへこみを作ってやると密着して固定できます。2枚目の写真はステップバイステップのようにヤードを全部つける前にマストを固定するのではなく、はやく固定したい気持ちをぐっと抑えて本体に固定するのを控えています。(固定してからだと、作業がやりにくくなり、全体のゆがみも判りにくくなるためです。)


■マストを固定する
 バウスプリットを固定するときは棒やすりでカットウォーターの先端を凹形に削って密着させます。マストは垂直に立つように穴(マストホール)を削りますが、その際、一番上のデッキのホールを削るのではなく、その下のデッキの穴を削るようにして調整します。そのほうがホールとマストの隙間が目立たなくなるためです。


■穴のあけ方
 いまさらなんですが、正しい穴のあけ方を紹介しておきます。必ず1枚目の写真のように下にいらない板を引いて空けましょう。下に引いた板まで貫通させることで、裏側のささくれ・けばだちを抑えることができます。


■滑車の縛り方
 ヤードやマストに滑車を縛るときは先の細いほうで結び、それを中心に向かって移動させます。(1枚目の写真)そうすると、ゆるゆるにならず、ボンドを使わなくてもいいほどしっかりとめることができます。2枚目の写真はマストがすべて取り付け終わって、いよいよリギング作業に入るところです。ここで一度心を落ち着けて、あまり使わない工具は整理してしまいましょう。


■ビレイピンの塗装
 ビレイピンの塗装はスーパーの肉や魚のパックに突き刺して上下半分ずつ塗装していきます。金属に塗装するためメタルプライマーを先に塗布してはがれにくくします。塗料は田宮のアクリルカラー(ダークイエロー)を使用してみました。


■シュラウドとラットライン
 シュラウドを張るときはロープに薄めた木工用ボンドをしみこませて一度乾燥し、一方に滑車を取り付けた後は、1枚目の写真のようにぎゅっと引っ張ります。そうしないと、滑車に糸を通してぴんと引っ張ったときにロープが伸びてしまいます。特に片方に取り付けた後、反対側からぴんと張った状態で取り付けようとしたときに、伸びてしまいますのであらかじめ引っ張っておくのが良いでしょう。しかし、このキットのロープはあまり強く引っ張るとブチッと切れますのでほどほどにしましょう。(ここが難しいところですが・・・)3枚目の写真はラットラインを張り始めたところです。以前に糸を止めるときはゼリー状の瞬間接着剤を使うと紹介しましたが、このような糸と糸を結んだところなどは普通の瞬間接着剤が向いています。ただし多用すると汚らしくなりますので、結び目にホントにちょっとだけしみこませるようにして固定しましょう。



今回はここまで。
以下、 憧れの帆船模型7 へ続きます。。。

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