このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
6:43 盛岡 レ 7:37 六原 | 4時過ぎ、コンビニを後にしてまっすぐに駅の待合室に向かう。温かく、生きた心地がする。ロッカーから荷物を出すのだが、なんと¥100!今まで見てきたどのロッカーよりも安い。これはよい発見をした。 予定では8時くらいまで雫石川でマイマイを探すことにしていたのだが、何しろこの雨と昨晩の待遇から、とっととメイン採集地に移動、これまた予定より早い行動になる。六原到着、雨未だ止まず。 | |
初採集のアキクロ! | なぜ六原に決めたかというと、地形図を見て一番北上川に近い駅だったから。それだけである。だが行ってみて驚愕する。河岸段丘で岸に到達できない!これは地形図の読み取りが浅かった私の選定ミスだ。だがしかし良い状態の雑木林があり迷わず進入。最初の倒木で早くもこの旅の第二の目標、アキタクロナガオサムシを当てる。これはもしや!と期待したが、残念なことに一匹どまり、クロナガ?4匹とキイロスズメ女王のみの貧果。そしてさらに残念なことに、邪魔なので傘の雨除けと共に木にお土産の紙袋をかけておいたのだが、結局水で片方の持ち紐(なんていうものかパッと出てこない)が破けてしまった。靴も、ビニール袋という防水対策を施しておきながらも穴が開いたり汗で甲斐なし。こんなになるならいっそ、雪のほうがましだと思う。おかげで楽しみだった東北の夜空も、楽しめずに終わりそうだ。 ここではマイマイが採れそうも無い、と感じ、お隣の金ヶ崎に移動してみることにする。制限2時間。早めの予定変更が吉と出るか、凶と出るか! | |
10:00 六原 | 駅舎はJAか何かが入っているようだが、やけにこぎれいで、何より嬉しかったのは駅横にそっと置かれた無料のコインロッカー。盛岡近郊はコインロッカーの名所だ。マイマイ探しに必要な最小限の荷物を選び、後はロッカーにしまって河川敷へ。以外とすぐ、7分くらいで着いただろうか。しかし、どうも先行者がいたらしく、所々に手をつけた跡があり、どうも出てこない。パッと目に見える範囲を調べつくし、時間も迫ってきて、まあアキクロで我慢せいと自分に言い聞かせながら今来た道を引き返し、土手に近づいた所の大きなクリの木の樹皮の下で… | |
東北三県制覇! | 2匹のクワガタの幼虫と共に、妖しく輝く深緑色のエリトラを私は見逃さなかった。天の助け!これで”有名処”でのボーズという情けない成績で終わらずに済むと思うと妙に肩の荷がおりたような安堵感に浸る。 昨年にオサムシに目覚めて以来、キタカブリは私の憧れの一つであった。でも、時間がそれに会いに行くのを許してくれず、やっと年末の5日に今年の総決算ということで採集に出かけられたのである。そして今、小雨模様で靴は半ば機能していない中、岩手産は来年に持ち越しかと諦めかけたその時の奇跡! | |
12:09 金ヶ崎 | そうして何とか面目は保たれたので後はのんびりと温泉に入るだけだ。今日は順序通りだ。 北上に出て、次の北上線までかなり時間があるので、待合室でそばを食べたり、駅前スーパーで靴下(5組¥525!大館との違い!)購入、また後で戻ってくるので土産の下見などしのんびり過ごす。しかしのんびりしすぎで北上線のクロスシートに座り損ねてしまった。 | |
キハ100 8の風格 | そうえいばキハ110にはよくお世話になっており、昨日も花輪線で乗っていたのだが、今回は微妙に仕様が違う。これはキハ100のようだ。斜体外観はキハ110と特に大差ないが、このアンチクライマーにやけに惹かれた。 | |
13:48 北上 | 車両は大船渡線と共通運用らしい。 北上線は異様な混雑振りで北上を発車。車窓は横川目を過ぎたあたりで上り勾配がきつくなり、枯れた田圃ばかりの車窓もいつの間にか雪景色。 | |
ほっとゆだ駅 | ほっとゆだに着く直前、錦秋湖という湖を鉄橋で渡っていくのだが、そこの景色がまた絶景で、このときばかりは曇っていて正解だったと思った。まるで時が止まっている水墨画の中を旅しているようだった。そして列車は華やかしい駅舎に滑り込む。乗客の半数くらいが一気に降りる。 一応2時間近く滞在する予定で、温泉なんてせいぜい入って20分なのでその辺を散策してみる。 | |
水墨画の世界 | 近くに錦秋湖を見渡せる場所があったので、積雪にかまわず突進すると、今駅ですれ違った列車の峠に挑むエンジン音が聞こえてきた。(サミットはほっとゆだの前にあった)そして、それだけである。 そのほか、オサ掘りができそうな崖が雪に埋もれつつあったので問うて見たのだが、凍結していて歯が立たないのですぐにあきらめる。悔しい。 | |
16:39 ほっとゆだ | とうとう駅に戻ってきて入浴の時間だ。しかし脱衣所からして狭い。私のリュックは置き場所に困る。でも重くて盗まれやしないと高をくくって入浴、そしてお湯のあまりの出なさに泣けてくる。いや冬季だから仕方ないとは思いつつも、あまりの出なさにどうすればよいものかと考えさせられてしまう。 風呂から出て、待合室に誰も見えなかったので昨日の盛岡駅寝の際に買いこんでおいて手をつけなかったお菓子を食らいつつ、今まで巡った各地でひそかにつけておいたスタンプが押してあるメモ帳に目を通し振り返ってみる。思えばもう1日で元の生活に戻ってしまうのか。 帰りは難なく独りがけBOXを占領、北上から一緒だったおじいちゃんとそのお孫さんの騒がしっぷりに辟易しつつ、気がついたら北上に戻っていた。 先ほどのスーパーで飲み物・土産を買って仙台に向かう。 | |
なにやらイルミネーションが | 3時間近くかけ、ようやく仙台に到着。何でこんなに明るいのかと考えていたのだが、光のページェントに行き着いて自己解決。 この旅行で最初で最後となるだろうMcに入り、空腹感を感じたという理由でメガEggyとMcラップを購入したが、非常に苦しく、後者を食べきるのにそれはもう持ち込んだお茶に頼らざるを得なかった。なんとも情け無い夕食である。しかしこれは最後の晩餐ではない。 | |
光のページェント | 街を歩いていて、盛岡より駅寝が楽そうなことに気がつき、実行しても良かったのだがさすがに昨日の反省というものを私は少しはしていた(何より電池・携帯の充電をしないとそろそろ大変)ので親に宿泊場所をいくつか調べてもらい、一番安いサウナに向かう。ここでまた風呂に入るとは思わなかった。相当にむさくるしい場所だったが寝るだけなので苦にはならない。 |
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