このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
前日の終電で奥多摩入り。駅のそばで夜を明かしてトラップを設置しに行こうという無謀な試みに挑んでみた。 (我が家から始発で日原に行こうとしても、現地に着くのは8時になってしまって、山に登ったりすると時間が足りないのだ) ![]() ![]() バスの乗客は3人、トンネルを越えて、鷹ノ巣山入山は7:01.1時間でも節約できたら行動範囲は広がる。程なく、ゼフィルス(ミドリシジミ属の通称)と思しきチョウが目の前を掠める。よく見えなかったが、名高いフジミドリシジミだったりして。 ![]() ヒルメシクイノタワを過ぎ、山頂まであとわずかというところで、不意にササ藪からガサガサッ…と揺れる。あまりに突然だったので、真っ先に熊ではないかとの伝達が下る。非常におっかなく、まずは網の柄を散々たたいてヤツが遠ざかったと思うことにする。そして慎重にその場をやり過ごすが、セーフ。だがしかし、少し行ったところでまたガサッと...奴らは親子か? ![]() この時期はウシアブがぶんぶん飛び回ってきて非常に不快極まりないのであるが、それをやり込めることもしばし中断せざるを得ない緊迫感。これは長くは続かず、行程を続行することに決めた大胆さは、今ここで文を打っていると想像ができない。 ![]() ヒルメシクイノタワでトラップを埋め終えた頃、ついに豪雨が襲ってきた!!せっかく苦労してここまで来たというのに、何も一瞬で崩壊しなくても(トラップに雨水がたまって、落ちた虫を腐らせてしまう)まぁそのことよりも安全に下山することを優先しないといけない。さっきのこともあっておっかなさ全快かと読者は捕らえるかもしれないが、藪を過ぎるとむしろ滑落するほうが怖い。そんな中、出口まであとわずかというところでヤツワクガビルの乱狂ぶりを目の当たりに出来たことは貴重な出逢いだった。こいつはかぼちゃみたいな色合を装っているのだが見た目の気持ち悪さはどうしようもなく、それでいて同じ形のミミズを食べるというのだからすさまじい。実際その発狂は近くにミミズがいたからなのであるが、頭部を何度も打ち付けてミミズを探す姿は、こういう類に耐性の無い人はすぐその場を去ったほうが良い光景である。私に関しては、カメラが撮り出せなくて何とももどかしかった(すぐそばでこけて泥だらけになってしまったのだ...) しかし、何もかもずぶぬれになりながらも、バス停に戻ってこられた時は心底ホッとしたものである。ただ、2週間後に回収しにいかねばならぬとは...またこんな目にあったらどうしよう? 【採集成績】 ミヤマクワガタ ラミーカミキリ イボタガ幼虫 オバボタル ルリハムシ ウスイロトラカミキリ ミヤマハンミョウ ウラジャノメ など |
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