このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
1.ヒヌマイトトンボについて
・概要 |
ヒヌマイトトンボについてカタい説明をしてみると、 学名Mortonagrion hirosei トンボ目 イトトンボ科(モートンイトトンボ属) 日本で唯一汽水域に生息する日本固有種 1971年に茨城県の涸沼で発見(→和名のルーツ) 絶滅危惧種 おもに川の河口部付近、アシが群生するような空間に生息 だいたいこんな感じです。外見はなんてことない普通のイトトンボですが、”汽水域が居場所”である彼らの棲息地自体はきわめてピンポイントであり、ある程度有名な場所では保全対策もとられています。 |
・出現 |
早いところでは5月の中旬から活動を開始しますが、一般的には6月の始めあたりから出現するようです。今年(2010)の多摩川では6月現在、多数の個体を観察しています。8月はお盆に差し掛かると急激にその数を減らすといいます(多摩川では610の無精により、8月に観察した記録は皆無...)。9月末には見られなくなります。 |
・生息地 |
上でも触れていますが、汽水域—海水と淡水が交じり合うところ—のヨシなどが群生しているところ—流れが極力無い、止水域が望ましい—で発生をしています。また近くに草むらがあったら、そこにもやってきます。羽化場所から遠く離れることはありません。 潮干狩りが楽しめるような環境、と言えばイメージしやすいかもしれません。こういった、普通ムシなんていないんじゃないか!?と思う所に、どういうわけか集まっているのです。 |
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