このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
6日目(北見〜池田〜釧路)
さぁ、6日目の朝を迎えました!今日は、北見から池田まで北海道ちほく鉄道(愛称:ふるさと銀河線)という私鉄で南下して、池田から釧路まで向かう、というコースです。とにかく今回の旅の目的の6割ぐらいを占めてるのがこのちほく鉄道で、なんと経営難の為今年の4月に全路線廃止になってしまうのです。元々は国鉄時代に池北線という名で国が経営していたんですが、JR化と同時にちほく鉄道が名乗りを挙げ、3セク化して今に至るというわけです。シャレた駅舎や、イベント列車等も多数運行させるなどして、色々と頑張っていたんですが累積赤字は増える一方で、残念ながら廃止が決まりました。それならば、やはり廃止される前に訪問しないと!という事で、今回やってきたわけです。
北見駅。
隣の北海道ちほく鉄道本社。
旧千円札しか使えないちほく鉄道券売機。
5月からは書かれる事のない帯広行電光掲示板。
北見駅構内。
ちほく鉄道。
そして9:00発の快速銀河帯広行きに乗る事に。ちほく鉄道はもちろん私鉄なので、フリーパスでは乗れないので切符を買わなければなりません。そこでたった1台の券売機で買おうと思ったら!なんと、お札は旧千円札しか使えないというドッキリをくらいました(笑)結局みどりの窓口で発行してもらいましたが・・・うーむ、だいぶ昔から置いてあるんだろうな(笑)そしてちほく鉄道専用の2番ホームへ。しかし、「快速」という名はついているけど、さすがローカル線。もちろん1両単行です(笑)9:00になり、ゆっくりと出発!ちなみに北海道のローカル線の大半が、バスと同じ前乗り前降り方式になっています。なので後ろのドアは無人駅では開きません。まさにレールバスといった感覚ですかね!
そして長い時間ガタンゴトンと揺られ、10:26にちょうど北見と池田の真ん中あたりに位置する陸別駅に着きました。
陸別駅。なかなか洒落た駅舎です。
駅名標。
ちなみにこの陸別、道内で最も寒い場所で有名です。「しばれるよ〜りくべつ」というネーミングもあったりします(笑)旭川でも寒いと書きましたが、あくまでも都市の中では、という話なので・・・本当に極寒の地はここ陸別です。一番寒い時(1月〜2月)で−40℃いくらしいです。死ねる(笑)まぁ俺が行った時はそこまでは寒くなかったですけど。ちなみにこの陸別駅の駅舎は、廃止後は道の駅になるそうです。やっぱこんな素敵な建物は残しておきたいですよね〜。
それはさておき、ここから隣の分線という駅まで歩きです!昨日北見でのんびりした分、ここで頑張ります(笑)いや〜、ただ歩くだけならいいんですが、この荷物が死ぬほど邪魔ですね・・・もう陸別には戻らないので、コインロッカーにも入れれないし・・・やはり荷物は少なくないとダメですね、本当に!
かれこれ歩くこと1時間、11:30頃やっと分線駅に到着しました!
分線駅。板切れホームに小さい待合室。
駅名標。
ここも聞いていた通りの駅で、辺りは牧場と県道があるぐらいで、他は森しかなく、シーンと静まり返った雰囲気でした。小さい駅舎もなかなか温かみのある物で、駅ノート(無人駅によく置かれている訪問者同士の交換掲示板みたいなもの)に一筆書いておきました。読んでるだけでもヒマつぶしになりますね!
そして待つ事10分、11:44発北見行きの普通列車がやってきました。ちなみに、またすぐ隣の駅で降ります(笑)この辺りは秘境駅が多いんですよ。特にこの分線の隣の川上という駅は、ちほく鉄道の駅の中でもかなり味のある駅で、この川上駅のファンは多いと聞きます。5分後にその川上に到着。なんか着いた時に線路の脇から写真を撮っている人を見ました。まぁ、「同業者」でしょうな(笑)特にもうじき廃止なので、やっぱり訪れるファンは多いんでしょうね。
川上駅。木造で赴き深い駅舎です!ここにも昔は駅員がいたらしい・・・
川上駅構内。
駅名標。
いやーここもホントいい駅ですね。一種の風格まで漂わせるこの駅舎は、築何年になるのかは分かりませんが、この地区の寒さによくぞこれまで耐えてきたなぁ、と感心させられます。辺りも分線よりも森に入ってきたという感じで、道路はすぐ近くにありますが交通量はほとんどありません。もちろん民家など一件も見当たりません!さすがだ・・・(笑)
そして、ここからまた歩きです。今日はもうちほく鉄道にとことん付き合います(笑)今度は川上のまた隣の小利別駅へ。しばらく歩いていると、なんか見慣れぬ看板が!・・・ん?あれは牛!?そう、牛注意の看板を見ました(笑)牛が脱走でもしてくるとでもいうのか・・・
牛注意!!
結構ビックリしましたが、まぁ鹿注意の看板もあるくらいですからね。牛もあってもおかしくない・・・のか?(笑)
そしてまたしばらく歩き、もう少しで小利別だ!というところで1台の車が近くで停まり、中には老夫婦が乗ってました。「これからどこ行くんだい?」と言われ、「小利別駅まで行くところなんですけど・・・」「そうか〜、よかったら乗ってくかい?」と言われ、本当はそのお言葉に甘えたかったんですが、もうすぐそこに小利別駅が見えてたので、「すぐ近くなので大丈夫です、有難うございます」と丁重にお断りしておきました。いや〜、いい人もいるもんだ。あの豊富の駐在さんといい、今回の旅行でちょっと人の温かさを実感できました (^^)良い事です!そしてしばらく歩き、やっと小利別駅に到着!
小利別駅。おしゃれな駅舎!
小利別駅構内。
駅名標。
着いて駅舎をみてみると、まぁ素敵な駅舎だこと!あ、おばさん言葉になってしまった(笑)とにかく木造で新しく、すごいお洒落な駅で、中にいてもすごい落ち着きました。今のところ、この小利別が俺の一番好きな駅です(笑)ここで16:14発の急行銀河北見行きを待ちます。まだだいぶ時間があったので、駅ノート見たり寝っころんでみたり、色々とヒマをもてあましてました(笑)でも全然長い間待ってても苦じゃなかったですね。それほど居心地が良かったんですよ、あそこは。
そして、16:14に定刻通り列車が到着。乗車します。今度は訓子府という駅まで戻り、また引き返します。少しでも色んな駅を回ろうとしたので、行ったり引き返したりと、謎の行動になってますのでご了承ください(?)そういえば、途中で置戸という駅から乗ってきた高校生の話が内容は覚えてませんが面白かったです。あんまり面白いので噴き出しそうになり、ずっと下向いてたのを覚えてます(笑)武勇伝ネタも知ってたしね!ってそりゃ知ってるわな(笑)
そして笑いをこらえてるうちに訓子府駅に到着。降りてささっと撮影を済まし、すぐさま反対のホームの池田行き列車に飛び乗ります。降りていきなり引き返すとは、まさに謎だ(笑)16:48に訓子府を出発。
訓子府駅。くる・ネップとはまた考えたな(笑)
駅名標。
訓子府駅にて、池田行き普通。
乗った列車は珍しく2両でしたが、1両目にしか乗れませんでした。多分2両目だけ空の状態で牽引していき、どこか途中の駅で切り離すんでしょうな。思ったとおり、途中の置戸駅で停車し、切り離し作業を行っていました。
切り離された2両目。自販機を積んで
います(笑
銀河鉄道999のラッピングが施された
1両目。おぉ、メーテルよ!
置戸駅。同業者が見える(笑
駅名標。
さて、そして切り離し作業も無事に終了。ここで銀河鉄道999(多分ふるさと銀河線をもじったんだろう)のラッピングを撮影する人が結構いましたね。この列車もあと1か月ぐらいで見れなくなってしまいますからねぇ・・・でもまだ1ローカル線の廃止ならともかく、以前あった0系新幹線(あの丸い顔のやつ)の廃止の時や、103系(昔の東京近郊でよく走ってた列車)や寝台特急「出雲」の廃止の時など、ものすごい人だかりだったそうですからね。自分は行った事ないので分かりませんが・・・きっとまともに撮影もできないだろうな(笑)
まぁそれはさておき、数分後に再び置戸を出発します。っていうか切り離しするまで気付かなかったんですが、この列車コカコーラの自動販売機が付いてたんですね(笑)特急以外でこんな列車は初めてです!びっくりしました。廃止にしてほしくないなぁ、と改めて思いましたね〜。そしてもう辺りが暗くなった19:46にやっと終点池田に到着!
池田駅。
駅名標。
スーパーおおぞら9号釧路行。
そしてちほく鉄道に別れを告げ、ここから東の釧路へと向かいます!20:02発の特急スーパーおおぞら9号釧路行に乗車。今日も多分10㌔は歩いたので疲労もたまってました!おかげでよく寝れましたが(笑)そして大半中で寝ていましたが、21:13に終点釧路に到着!ここ釧路は道東の中では一番大きい都市なので、なんか駅前は名古屋みたいな雰囲気がありました。とりあえずホテルに荷物を置き、夕飯を探しに歓楽街へ繰り出しました!ここで結構見たのがストリートミュージシャン。ギター片手に歌を歌ってる若者達が結構いましたね。この寒い中よくやるなぁーと思いながら、しばし聞き入ってました。すると羽振りの良さそうな強面のおじさんが現れて、「おぉー兄ちゃんええ曲やないか。がんばってな!」と言って、万札を置いていきました!わおぅ!太っ腹だな〜っていうかなんで関西弁なんだろ?と思いながら見てましたが、本当にいい曲だと思ったんかな(苦笑)まぁそれはさておき、近くで釧路ラーメンというのがあったので食べてみましたが・・・うーむ、なんかどこらへんが釧路なのかよく分からなかったです(笑)おいしかったんですけどね!そして満腹になったところでホテルに戻り、ビール1杯やりました!やっぱ疲れたらビールとサラミ(もしくは枝豆か刺身)に限るぜ!このセリフ小学生の頃から言ってるような気が(苦笑)案の定おっさんくさ!って言われてましたよ。
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