第13話
氷雪の霊峰の奥地を進むラティオス達です。
「見つかりませんね・・・。」
サーナイトが言った。
「もしかして、すれ違いでもう戻ってたりして。」
ラティアスが言った。
「そしたらただの骨折り損じゃねぇか。」
バシャーモが言った。どうやらラティアスの意見は信じたくないらしい。
「お前はどう思うんだよ。隊長さん。」
珍しくバシャーモが（皮肉を込めて）ラティオスに言った。
ラティオスは一点の方角を向いて答えなかった。
「おい！聞いてんのか！？」
案の定、バシャーモは怒り、ラティオスに近づいた。
「あれ、もしかして・・・。」
ラティオスがそう言いつつ目線の方を指差した。
「あぁ？」
バシャーモはそれにつられ指差す方を向く。
ラティオスの指差す先にはボーマンダがいた。
「あれかな？今回探してるのは。」
ラティアスは捜索中のポケモンを『あれ』扱いした。
「依頼人から聞いた特徴とも一致しますからきっと・・・。」
サーナイトが言った。
「じゃあ、さっさと話つけてこいよ。」
バシャーモが言った。
「そういうバシャさんが行ったら〜？」
ラティアスがバシャーモに言った。
「面倒だ。ってかその呼び方やめろ。」
バシャーモは答えた。
「ほら〜、バシャさんがのんびりしてるからラティオスさんとサナさん行っちゃったよ〜。」
ラティアスがマイペースに話した。
「人の話聞けよ！って、なんでラティオスだけ普通に呼んでんだよ。」
バシャーモがツッコミ＆素朴な疑問を言った。
「えっ・・・、それは・・・。」
ラティアスは何故か口ごもった。バシャーモは少しだけ呆れ、ふとボーマンダに近づく2人の方
を見た。
その瞬間、バシャーモは何かを察し、2人の方へ走り出した。
「ちょっと、バシャさん！？」
バシャーモの急な行動にラティアスは驚きを隠せなかった。
ラティアスは、ただバシャーモの走る姿を見つめるだけだった。
あとがき；まだバシャサーじゃないですね。ですが次の話にはラティ達は出てきません。
もう不思議のダンジョン小説なのかバシャサー小説なのかわからない・・・。
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