第39話
グラードンを目覚めさせたのは実の兄である事を受け入れられないラティアス・・・。
「ラティアスさん・・・。」
サーナイトが気遣って問いかける。
「なんで・・・、なんで・・・、お兄ちゃん・・・。」
ラティアスは嘆いた。親しき者と、実の兄が戦うことに。
「貴方のお兄さんは常日頃からあのような行動をとる方でしたの?」
キュウコンが突然口を開く。
「違う・・・、お兄ちゃんは救助隊で・・・いつもみんなの事を・・・。」
ラティアスが言う。
「皆が安心して暮らせるよう、日々努力し、そのためなら命を懸ける、そんな方?」
キュウコンが言った。その言葉にラティアスはうなずくだけだった。
「じゃあそんな方が本心で世界を脅かすことをするとお思い?」
キュウコンが尋ねるように言った。
「えっ・・・?」
ラティアスは一瞬その言葉が理解できなかった。
「今の彼は、あの時のボーマンダと一緒ですわ。」
キュウコンが言う。
「誰かに操られてる・・・、と言うことですか?」
サーナイトが尋ねる。
「そう言うことですわ。」
キュウコンが答えた。
「邪魔をするな。」
ラティオス(敵対)はグラードンを守るように戦う。
「てめぇ、何が目的だ!?」
バシャーモが言いながらスカイアッパーを放つ。
「お前には関係無い。」
ラティオス(敵対)は攻撃を避けながら言う。
「んだと〜!」
バシャーモが怒り半分で今度は炎のパンチを放つ。
「消えろ。」
ラティオス(敵対)が言うとサイコキネシスを発動した。
「ちっ・・・。」
バシャーモが舌打ちした。敵のワザにとらわれかけた・・・。
「・・・?」
ラティオス(敵対)は直前でサイコキネシスを解除した。
「はぁぁぁぁ!」
ラティオスがドラゴンクローの体勢で敵に突っ込んだ。
「くっ・・・。」
ラティオス(敵対)は地面に叩き落された。
「ふっ・・・。貴様も邪魔をする気か?」
ラティオス(敵対)が言う。まだ余裕はあるようだ。
「あなたが身を引かないと言うのなら・・・。」
ラティオスが言った。
「じゃあ、2人共消えてもらおうか・・・。」
ラティオス(敵対)が言うとラスターパージの構えをした。
「おい!避けるぞ!」
バシャーモが叫ぶ。
「遅い!」
ラティオス(敵対)が言い、ラスターパージを放った・・・。
「・・・今度は誰だ。」
ラティオス(敵対)が呟く。ラスターパージは放たれたが
威力は100㌫ではなかった。誰かが邪魔した・・・?
「ラティアス・・・さん?」
ラティオスが呟く。
「お兄ちゃん、もうやめて!」
ラティアスが叫ぶ。
「なんだ・・・お前は・・・。」
ラティオス(敵対)が言う。
「こんな事やめて・・・一緒に帰ろうよ!お兄ちゃん!」
ラティアスの瞳には涙があった。
「俺はお前の兄などでは・・・。」
ラティオス(敵対)が言いかけた途端、急に苦しみ始めた。
「お兄ちゃん?大丈夫?お兄ちゃん!」
ラティアスが心配して近づく。
「近づくな!お前に心配される筋合いは無い!」
苦しみながらラティオス(敵対)は冷たく言い放った。
「そんな・・・。」
ラティアスが呟く。
「次に会った時は・・・、命は無いと思え・・・。」
ラティオス(敵対)はそう言い残しこの場から去った。ただ1人の妹を残して・・・。
あとがき;ラティオス(敵対)が苦しんだのは完全に洗脳できてないから(にしとこう)。
でもラティオス相手にがんばるなぁ、バシャーモ・・・。
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