このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



第41話

キュウコンから語られた事実に困惑しつつも、一旦各々の家に戻ることに。
「・・・行くの、やめよ?」
ラティアスが呟く。
「ラティアスさん?」
いつもと違うラティアスに心配するラティオス。
「キュウコンさんだって危険って言ってたし、私達がやる必要ないよ。」
ラティアスが言う。
「でも、ラティアスさん・・・。」
サーナイトが反論する。
「もう誰も居なくなってほしくないもん!」
ラティアスが叫ぶ。自分も少し驚いているようだ。
「・・・だから、待ってようよ。誰かが行くのを。」
ラティアスが弱い声で言う。辺りに沈黙が流れた。
「今この事を知ってるのは僕らだけなんです・・・。」
ラティオスが口を開く。
「誰かに知らせて、誰かが行くのを待っている間に、誰かが助かるかもしれない。」
ラティオスが言う。それを聞いてラティアスはハッとした。
「事態が大きくて誰も信じてくれないかもしれませんし・・・。」
ラティオスが少し濁して言う。
「だから・・・。」
ラティオスが続けて言おうとした。
「・・・一緒だよ。」
ラティアスが呟く。
「えっ?」
ラティオスが言う。
「お兄ちゃんも、一緒の事言って、任務に赴いた・・・。」
ラティアスが言う。
「それで、ずっと帰って来なかった。」
少しずつラティアスの声が震えだす。
「なんで・・・?なんで貴方はお兄ちゃんに似ているの!?」
ラティアスが叫ぶ。
「最初は嬉しかった。お兄ちゃんが帰ってきたみたいで・・・。」
暫くしてラティアスが続けて言う。
「あの時お兄ちゃんと会って、生きてて良かったって思った・・・。」
ラティアスの声が弱弱しい。
「でも、私に攻撃してきて・・・。キュウコンさんは操られてるって言ったけど・・・。」
ラティアスが少し間を置いて言う。
「悲しかった。しかも私も、お兄ちゃんに攻撃したし・・・。」
ラティアスの瞳に涙が浮かぶ。
「こんなの、初めてだよ・・・。もう、いやだよ・・・。」
ラティアスがラティオスに抱きついて言った。
「ラティアスさん・・・。」
ようやく口を開いたラティオスも言葉がみつからない。
「あれ?私・・・何でこんな事言ってんだろ?何が言いたかったんだっけ・・・?」
ラティアスは泣きながらも冷静さを取り戻そうとする。
「そう・・・、だから、西の洞窟に行くのはやめようって・・・。」
ラティアスが言う。
「ラティオスさんも、お兄ちゃんみたいになっちゃうんじゃないかって思って・・・。」
ラティアスはやっと自分の言いたいことを言うことができた。
「ラティオスさんとは離れたくないから・・・。」
ラティアスが少し声を小さくして言う。
「もう少しだけ、このままでもいい?」
ラティアスが尋ねる。
「・・・はい。」
ラティオスは静かに答えた。そして少しだけ強く抱きしめた。

あとがき;なんとなくやりたかっただけ。ラティ×ラティは兄妹愛以外でもいいんじゃないか
と言う一手です。最近何がやりたいのか良く分からないや。

補足
ラティアス「やっぱり行くの?」
ラティオス「はい・・・。」
ラティアス「そうだよね、やっぱり・・・。」
ラティオス「・・・。」
ラティアス「私も行く。」
ラティオス「ラティアスさん・・・。」
ラティアス「今度こそ、お兄ちゃんを連れ戻さなきゃ・・・。」
ラティオス「ラティアスさんは、僕が守ります。」
ラティアス「えっ・・・。」

補足のあとがき;本編で結論出てないのでここで結論を出しました。
読んでて恥ずかしくなってきた・・・。
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